Vol.3 金融危機の最中に利益を出せた理由
インタビュー内容
―金融危機の最中に利益を出せた理由―
【成田】
これでOKと思ったときに、リーマンショックが起こって、400億落としました。これはやっぱりしびれたね。ただ、私は社長になる前に仕入れ担当責任者もやっていたし、営業でもナンバーワン営業やっていたし、支店長になってからも全国1位2位の店を作ったりしていたので、どこをどうやったら乗り切れるのか(を考えて)これはコストを下げて収益力を上げるしかないなと。うちは下請けでなく直発注で業者を雇っていたので、結構仲良く商売をやっていて、あまりコストをキリキリ下げていなかったのです。
それで当時の業者界の理事方にお願いしました。今まではメーカーとは仕入れ交渉しましたけど、みなさんの手間賃には一切手を付けて来なかったはず。絶対あなた方は同業他社よりは率がいいというのを知っているでしょう。正直に答えてくださいと。でもうちは会社が残るか潰れるかの危機の状況下なので、他の業者より安くしてとは言わないから、その手間賃を今回は協力してくださいとやったら、たった1ヵ月で40億コストダウンになりました。このコストダウンの40億が、会社立て直しの一番の原資になり、それから収益力の高い会社にかわりました。それまでは利益の収益力は普通の住宅屋でしたが、そのおかげで一気に収益力の高い会社になりました。それだけ手をかけていなかったということです。業者方と直接、何十年もやっていると、うちは儲かっているのに手間賃もうちょっと引けよと言えなかった。だから逆に、リーマン時は苦しかったから頭下げたら、よしいいよという話でやってくれた。これで大丈夫だいう感じですね。

社長プロフィール

氏名 | 成田 和幸 |
---|---|
役職 | 代表取締役会長 |
会社概要
社名 | 株式会社日本ハウスホールディングス |
---|---|
本社所在地 | 東京都千代田区飯田橋四丁目3番8号 日本ハウスHD飯田橋ビル |
設立年月日 | 1969 |
業種分類 | 建設業 |
代表者名 | 成田 和幸 |
従業員数 | 1381 名 |
WEBサイト | https://www.nihonhouse-hd.co.jp/ |
事業概要 | 木造注文住宅事業 、リフォーム事業 、不動産(戸建・土地など不動産分譲)事業 、住宅関連商品(インテリアなど)販売事業 |

