
インタビュー内容
【ナレーター】
新入社員の育成について松浦は、売上にすぐに貢献することを考えるよりも、まずはスキルを身に付ける体制を整えていくことが重要だと語る。どのような取り組みを行っているのか。
【松浦】
新入社員が入ってきたときは、2ヶ月間の外部研修でITの基礎を学んでもらっています。「できるだけ早く現場に行かせて売上に貢献してもらおう」という会社が、IT業界には非常に多いのですが、弊社の場合は研修後のOJTの期間を非常に長く設けています。研修とOJTの期間は合わせて10ヶ月で、その間は現場で学べる期間としています。
ですので、研修が終わってすぐお客様先には行かず、OJTでしっかり先輩の指導を受けながら、場合によっては先輩と一緒にプロジェクトに参画しながら、10ヶ月間で一人前になってもらおうと、そういうポリシーで数年間やってきています。スキルを身に付けることは非常に大切ですし、社員のコミットメントの一つにもなっていますので、そういった体制を整えています。
エンジニアに関していうと、今の若手エンジニアのリーダークラスも、新入社員や入社2年目の方たちにとっては非常に良いお手本になっています。トレーニングや勉強のカリキュラムだけでなく、なりたいエンジニア像が近くにいることが非常に重要だと思っています。
【ナレーター】
今後、仮想デスクトップ以外の領域にも積極的に挑戦していくと語る松浦。思い描く展望とは。
【松浦】
仮想デスクトップにこだわらず、皆さんの手元にあるパソコンも含めたエンドポイントのソリューションを取り扱っていきたいと思っています。自社企画製品も出てくると思いますので、今まで以上にサービスを提供していきたいなと思っています。
システムはどんどんクラウド化が進むと思っていますが、皆さんが使っているパソコンやネットワークはなくならないと思います。この2つを制御するためのセキュリティもどんどん重要になってくると思いますので、そこのエンドポイントをトータル的に提供していく会社になることが今後の目標です。
クラウドソフトウェアグループとの業務資本提携を発表させていただいたことで、もう一回新しく製品を販売いただけるようなスキームに変更することが可能だと思っています。「新しく」というよりは、「もう一回一緒にやっていきましょう」というパートナーさんもこれから増やしていきたいと思っています。
【ナレーター】
ともに働く仲間に求める要素について、松浦は次のように語る。
【松浦】
エンジニアだけではなく、営業も含めてですが、知識やスキルへの貪欲さ、吸収したいという意識がある方を求めていきたいと思っています。
ベースとなるのは、コミュニケーション能力を含めたチームワークの部分です。個人の力をアップさせる意欲も重要だと考えていますので、そういう仲間と一緒に仕事をしていきたいと考えています。
■大事にしている言葉
【松浦】
「雲外蒼天」です。私はトレイルランをやっているのですが、トレイルランは非常に厳しく、長いレースだと71kmも走ります。「いつかこのチャレンジは終わるだろう」と思って乗り越えていますので、この言葉を大事にしています。

経営者プロフィール

氏名 | 松浦 崇 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1968年9月19日 |
出身地 | 宮崎県 |
2001年7月シトリックス・システムズ・ジャパン㈱入社
2006年2月㈱エム・ピー・テクノロジーズ入社ソリューション本部本部長
2009年2月当社取締役ソリューション本部長就任
2009年10月㈱エム・ピー・ホールディングス取締役就任
2013年4月当社取締役副社長ソリューション本部長就任
2020年2月当社取締役副社長第一技術本部長就任(現任)
会社概要
社名 | アセンテック株式会社 |
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本社所在地 | 東京都千代田区神田練塀町3 大東ビル9F |
設立 | 2009 |
業種分類 | 卸売業 |
代表者名 |
松浦 崇
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従業員数 | 92(165)名(2025年1月31日現在) |
WEBサイト | https://www.ascentech.co.jp/ |
事業概要 | 仮想デスクトップに関連する製品開発、販売及びコンサルティングサービスの提供 |