アセンテック株式会社 仮想デスクトップやセキュリティ対策製品を開発、提供。ワークスタイルの変革に貢献するスタンダード上場企業 アセンテック株式会社 代表取締役社長 松浦 崇  (2025年1月取材)

インタビュー内容

【ナレーター】
アセンテック株式会社は、場所や端末に囚われず、どこからでも自身の作業環境にアクセスできる「仮想デスクトップ」や、セキュリティ対策に関する製品・サービスの販売を行う、東証スタンダード上場企業だ。

2017年に東証マザーズに上場後、2023年にスタンダード市場へと移行。近年では、地方自治体などへのDXの推進のほか、生成AIの領域にも参画しており、さらなる成長に向けた挑戦を続けている。

「簡単、迅速、安全に!お客様のビジネスワークスタイルの変革に貢献する。」を企業理念に掲げ、歩みを進める経営者の軌跡と、思い描く成長戦略に迫る。

【ナレーター】
自社の強みについて、松浦は2つの要素を挙げる。

【松浦】
弊社は、海外の製品をただ単純に販売するだけではありません。非常に多くの専門SEを自社で抱えており、当社社員のシステムエンジニアがプロフェッショナルサービスやプリセールスのご支援をパートナーさんにしています。そこが、1つ目の特徴的なところかと思います。

2つ目は、「自社企画製品」というオリジナルの製品を持っているところが非常にユニークかなと思っています。ディストリビューターという面もありつつ、メーカーとしての面もあるっていうのが、非常にユニークなところです。

「我々の競合会社はどこですか」と聞かれると、アップル・トゥ・アップル(Apples to Apples)でここですというのがないのが事実ですし、逆にそこが我々の特徴であり、差別化要因かなと思っています。

【ナレーター】
松浦の経営者としての原点は、社会人16年目にアセンテックの前身企業へ転職した時にある。「想像以上の挑戦だった」と振り返る松浦が、その経験から、あることを大事にするようになったという。

【松浦】
常にポジティブでいたいと思っています。これは「自分が宮崎県出身だからかな」と思うこともあるんですが、非常に太陽が近くて、海もきれいで、暖かい気候の地域で育ったので、それが自分の性格にも反映されている気がします。

客観的に見てもポジティブな方だと思っていますし、厳しい局面やトラブルが起こったときにも、ポジティブに前に進んでいくことを意識しています。「終わらないトラブルはない」「終わることを信じて前に進む」といつも考えています。

【ナレーター】
2012年にアセンテックへ社名を変更し、5年後の2017年に、東証マザーズに上場。松浦は取締役副社長を経て、2023年に代表取締役社長に就任した。当時の心境と、社長としての自らのスタイルをこう分析する。

【松浦】
副社長の期間が長かったので、いつか社長をやる日が来るのは分かっていました。現会長の佐藤会長が社長をされていたときには、社長なりの大変さをずっと隣で見てきていたので、社長に就任したときは改めて背筋が伸びる思いでした。

「強烈なリーダーシップを発揮して、殻を打ち破って前に進む」というリーダーシップが理想ではありますが、私はどちらかというとそういうタイプではありません。役割を受けて、自分なりにそれを咀嚼して、メンバーと一緒にチームワークで前に進むタイプだと思っています。リーダーシップよりも、おそらくフォロワーシップの方が得意だと思っています。

【ナレーター】
近年、ストレスフリーな職場環境の整備を推進しているアセンテック。しかし、松浦の目標は別にあった。

【松浦】
ストレスフリーな会社を目標にしているわけではありません。成長するために必要なワークスタイルの変革などをやってきた結果として、それがストレスフリーにつながったのだろうと思っています。成長するためには負荷が必要なときもありますから、意図せず負荷がかかるのは自然なことだと思います。

社員のコミットメントを定義しており、その一番上にチームワークを置いています。我々は大きい会社ではありませんので、一人ひとりができることや、看板だけでできることも少ないのですが、メンバーがそれぞれ知恵を出し合って、チームワークを持って対応することで、1+1が2に、プラスになると考えています。

経営理念として「働くすべての人のワークスタイルの変革に貢献する」ことを掲げていますので、弊社の社員も含めた働くすべての人のワークスタイルの変革に貢献していきたいと思っていますし、そこはブレずにこれからもやっていきたいところです。

ただ、仲良しクラブになってはいけないなと思っています。一人ひとりのプレイヤーが強くなければ、チームワークは成り立ちません。私は大学時代に体育会系のクラブに所属していたので、それも影響しているかもしれませんが、強い組織は実力主義でなければならないですし、個人のスキルや実力があってこそだと思っています。

1 2

経営者プロフィール

氏名 松浦 崇
役職 代表取締役社長
生年月日 1968年9月19日
出身地 宮崎県
略歴
1991年4月日本ユニシス㈱入社
2001年7月シトリックス・システムズ・ジャパン㈱入社
2006年2月㈱エム・ピー・テクノロジーズ入社ソリューション本部本部長
2009年2月当社取締役ソリューション本部長就任
2009年10月㈱エム・ピー・ホールディングス取締役就任
2013年4月当社取締役副社長ソリューション本部長就任
2020年2月当社取締役副社長第一技術本部長就任(現任)

会社概要

社名 アセンテック株式会社
本社所在地 東京都千代田区神田練塀町3 大東ビル9F
設立 2009
業種分類 卸売業
代表者名 松浦 崇
従業員数 92(165)名(2025年1月31日現在)
WEBサイト https://www.ascentech.co.jp/
事業概要 仮想デスクトップに関連する製品開発、販売及びコンサルティングサービスの提供
社長動画一覧に戻る
会員限定
あなたのビジネスに活かせる特典を無料でご利用いただけます
社長名鑑では、会員登録していただいた方のみにご利用いただける特典を多数ご用意しています。
会員特典の詳細を見る