【ナレーター】
店舗を利用するお客様を第一とした店舗運営を心がけていると語る岡村。この心構えから得た気づきによって、新規事業の立ち上げにもつながっているという。
【岡村】
我々のお客様は、コインランドリーの利用者。それを忘れてはいけないことは常に心がけています。店舗をきれいに保ち、利用者が使いやすくする。そのためにつくった業態があります。それがクリーン事業であり、SVという役割です。
コインランドリーの店舗では、オープンしてから店内や機械を清掃することは常々あります。しかし、例えば換気扇は汚れているのですが、清掃することにあまり着目しなかったのです。それは、なかなか清掃できる業者がいなかったから。ならば「つくってしまえ」とクリーンネス事業をつくりました。
そして、利用者に気持ちよく使っていただけるように、店舗を管理するSV(店舗スーパーバイザー)を置く。その部署もつくりました。トランクルーム事業も含め、コインランドリーからすべてがつながった事業展開なんです。
【ナレーター】
2023年5月、排泄処理のサポートを行う介護ロボットを開発し、介護事業への参入を果たしたセンカク。その真意に迫った。
【岡村】
働きたくても仕事を辞めて介護をする方が増えてきています。何か手伝えることはないかなと考え、シルバー事業がはじまりました。
今までは主婦に注目していましたが、年々高齢化しています。施設に入られる方も増え、施設で働くのも過酷な労働です。そうした面を少しでも軽減できないかと考えました。
もちろん世の中もどんどん技術開発をし、発展しています。おむつなども非常にいいものができているので、「それをなくそう」というおこがましいことは考えていないんですね。
我々の根本は「お役立ち企業」であるという思いからはじめたシルバー事業ですし、(介護ロボットなどは)いっときでも使えて、今まで大変だった部分が少しでも軽減できればということを目的としています。
【ナレーター】
今後はコインランドリーの店舗数をさらに拡大させ、人々がより豊かな人生を過ごすための一助になりたいと語る岡村。見据えている展望とは。
【岡村】
コインランドリーからはじまった会社ですから、コインランドリー事業を中心に展開をしていきたい。600店舗までオープンしましたが、1000店、1500店を目指していくことが企業としての責任だと思います。
加えて、ただオープンするだけではなく、やはり地域密着。使われる方が本当に「コインランドリーって便利なんだ」と感じて、コインランドリーを使うことによって、皆様のライフスタイルが少しでも変えられたらいいなと思っています。
同時に「お役立ち企業」として、コインランドリーだけではなくて、さまざまな分野でセンカクという会社が名前を広げていく。そのためにも世の中にもっともっと信用してもらえる企業になるべく、上場を目指して頑張っています。
FCになっていただいた方々のためにも、それは常に突き詰めていかなければいけない。そう思いますし、それが自分の使命だと思っています。
【ナレーター】
最後に、ともに働く仲間に求める人柄について、岡村は次のように語る。
【岡村】
自分がやりたいことがはっきりしている人材が欲しい。自分がやっている仕事が楽しいと思えるのは、自分の最大のパフォーマンスができたとき。私は、そう考えています。
何をしたいのか。自分が何をしているときが楽しいのかをわかっている人間は面白い。そして自分に嘘をつかない。人を騙さない。そんな素直な人材を求めています。
■大事にしている言葉
【岡村】
「今やれ、すぐやれ、早くやれ」という言葉です。
物事を考えて動くことは大切ですが、考えすぎてしまっては動けない。やる前に考えて、結論を出して終わってしまう。それは、とてももったいないことです。だからこそ、とりあえず動く。失敗したら、そこですぐ切り替える。
もちろん反省はしなければいけないのですが、反省している時間があれば、次のステップに踏み込んでいく。それを意識できる言葉です。その言葉をもとに、センカクという会社をつくり上げてきたので、大切にしています。