【ナレーター】
2017年、本社機能を日本に移すタイミングで代表取締役社長に就任。挑戦を成功させるために小林が意識してきたことは、失敗という概念をなくすことだという。その真意に迫った。
【小林】
改善し続ければいいだけじゃないですか。軌道修正したり、方向性を変えたりするのもプロセスの中の一部でしかありません。それまでの取り組みが失敗だったとは思わないようにしています。
また、僕らのビジョン 「誰もが価値創造に夢中になれる世界」には、「誰もが」という言葉が最初についています。この「誰もが」には、もちろん社員も含まれていて、そこは常に意識して大切にしている部分なのです。
【ナレーター】
Sun Asteriskには、2024年12月時点で、エンジニアやビジネスデザイナーを始め、グローバルで活躍できる人材が2000名以上、在籍している。小林は「常にカリキュラムをアップデートし続ける」ことが人材育成のキーポイントだという。
【小林】
エンジニアというと職人という印象が強いのですが、技術だけを考えるのではなく、ビジネスやクリエイティブの視点を持つべきだと思っています。ときには起業家の方や事業責任者の方に寄り添い、一緒に考え、動いていくことが大切です。
僕らの場合、それが開発のプロセスなどに組み込まれているので、自然とそういうエンジニアが育つ仕組みになっています。
「常識」という名の偏見に縛られていると、成長しないと思うんです。固定観念みたいなものから、みんなを解放していく視点を持って、物事を進めるように意識しています。「育成」や「教育」という感覚よりも、人間は元来すごく高い能力を持っているはずなので、それをどうすれば解放できるかを考える。そういう感覚で育成の方針を考えています。
【ナレーター】
今後は、自社からの発信や他社との協業など、手法の多様化を行い、アジア以外の国にも事業を展開していきたいと語る小林。見据える展望とは。
【小林】
Sun Asteriskの日本法人は、大きなテックチームを活用して、日本市場で新しいものをつくっているプロフェッショナル集団です。アメリカにもそういうチームがあったら、今度はアメリカで何か事業をやるためにつながるかもしれないし、ベトナムでもそういうビジネスチームをつくって、ベトナムで事業展開するかもしれない。
今だとベトナムチーム単独で、北米市場などのプロジェクトを受注することもあります。いろいろな他国展開に向けて、積極的にチャレンジしていきたいと思っています。
【ナレーター】
求める人材像について、小林は次のように語る。
【小林】
オプティミスティック(楽天的)であり、アドベンチャラス(大胆)、ジェネラス(寛大)で、スキルフル(熟練)、そしてアジャイル(機敏)であること。この5つが、僕らの会社の全社員をひとりの人間にギュッと押し込んだときの人格です。
こういう要素を一人が全部バランスよく持っていなければいけないということではありません。これらのうち、何かしらの要素を持っている方に、ぜひうちに来てほしいと思っています。
―視聴者へのメッセージ―
【小林】
世の中の「固定観念」とか「常識」という名の偏見みたいなものに対し、どうやったらその殻を壊せるのか、ということを考えながら、今、事業を続けています。その殻を壊していくことを、僕らは「価値創造」と呼んでいます。そうして、今まで世の中になかったもの、常識を変えていくようなものを生み出し続けることで、人間の創造力を解放していきたいと思っています。
最終的には全人類が子どもの頃のように、毎日何か新しいことをしたい、新しいものを生み出したい、という思いで、ワクワクして朝を迎えられる。それは僕らなりに目指せる「世界平和」のような世界線だと思っています。
僕らは、そうした世界を実現するために、これからもチャレンジを続けていきたいですし、「誰もが価値創造に夢中になれる世界」というビジョンを掲げて事業活動していきます。
今、この記事を読んでいただいている方も、自分の中で沸き立つ小さな火、灯火のようなものを感じているかもしれません。それを、ぜひ大事にしてほしいですし、それをもっと燃やしたいという方がいたら、ぜひSun Asteriskという会社も見てもらえるとうれしいです。