積水樹脂株式会社の概要と沿革

■ 積水樹脂株式会社の概要

社名積水樹脂株式会社
本社所在地東京都港区海岸1丁目11番1号ニューピア竹芝ノースタワー
本店大阪市北区西天満2丁目4番4号
設立年月日1941年(昭和16年)9月3日
代表取締役社長馬場浩志
株式公開 東証1部(4212)
資本金12,334百万円
売上高2016年3月期70,123百万円
従業員1,407名
連結子会社積水樹脂産商株式会社、積水樹脂商事株式会社、積水樹脂キャップアイシステム株式会社、日本ライナー株式会社など国内21社
セキスイシュンヨーロッパホールディングスB・V、ジスロンヨーロッパB・Vなど海外6社 計27社
事業所積水樹脂関東、東北、中部、近畿北陸、中国四国、九州地区事業所
工場積水樹脂土浦つくば工場(土浦、つくば)
   積水樹脂滋賀工場(滋賀、竜王、鏡)
   積水樹脂石川工場(能見)
   積水樹脂広島東城工場
事業内容防音壁材、道路標識等の製造加工販売、及び工事施工
積水樹脂株式会社HP参照

■積水樹脂株式会社の沿革

昭和29年11月商号をアドヘヤ紙工株式会社として、大阪市北区宗是町1丁目11番地に本社事業所並びに大阪工場を設置
資本金400万円とし、特殊接着剤を応用したアドヘヤ封筒の製造販売開始
昭和29年12月商号をアドヘヤ化工株式会社に変更
昭和36年11月アドヘヤ産商株式会社(現 積水樹脂産商株式会社)設立
昭和37年5月積水樹脂枚方工場開設
昭和38年5月商号を積水アドヘヤ工業株式会社に変更
昭和43年5月積水樹脂土浦工場開設
昭和45年4月アドヘヤサービス株式会社(現 積水樹脂商事株式会社)設立
昭和45年10月株式額面変更のため大阪市旭区生江町1丁目116番地所在の積水樹脂株式会社(旧商号 日新製鋼株式会社)に吸収合併される
昭和46年4月大阪証券取引市場第二部に上場
昭和46年5月積水樹脂滋賀工場開設
昭和47年4月積水樹脂石川工場開設
昭和48年10月東京証券取引市場第二部に上場
昭和61年9月東京証券取引所並びに大阪証券取引市場第一部に指定替え上場
昭和62年6月積水樹脂竜王工場開設
平成2年5月積水樹脂つくば工場開設
平成2年10月積水樹脂新研究所R&Dプラザ並びに広島東城工場開設
平成6年1月積水樹脂東京本社開設
平成7年7月積水樹脂雪国製品研究所開設
平成27年3月積水樹脂が日本ライナー株式会社の株式を取得
積水樹脂株式会社HP参照

創業時のアドヘヤ紙工のアドヘヤとは、粘着する、とか固着する、という意味です。アドヘヤ付封筒とは、圧力をかけて封をする接着剤が封筒の入り口のところに塗布されているものです。当時の特許製品となっていました。この封筒の製造販売が積水樹脂株式会社のルーツです。

積水樹脂株式会社の経営理念

プラスティックと金属、繊維その他の物質とを結び付けて価値ある製品の創造を通じて社会の福祉と進歩に貢献し、会社の限りなき発展と従業員の豊かさを実現する。この経営理念のもとに独自の技術力によって特色ある製品の事業化をはかっていく。とあります。
この積水樹脂株式会社の経営理念に基づき、5つの企業ポリシーと積水樹脂グループの企業行動指針が示されています。

積水樹脂株式会社の企業ポリシー

積水樹脂は環境創造企業として未来を拓く5つの柱を設定しています。そのベースとなっているのが暮らしの快適性や楽しさを求めるアメニティー、地球環境との調和を考えるエコロジー、地域らしさを大切にするアイデンティティーの3つのテーマです。

5つの柱とは、「安全」「あんしん」「都市再生」「バリアフリー」「環境」です。

1、 安全でなければライフラインとは言えない
積水樹脂は安全で快適な環境づくりのために、どこに何が必要か、を考え求められるハイクオリティーなアイテムの開発、生産を通じて地域に貢献する。

2、 人々があんしんして暮らせる街づくり
人々が集い、そして憩う都市空間を、より心地よく、美しい環境に整えていくために、積水樹脂は、その場にもっともふさわしい機能、デザイン、素材を持つアイテムを提案します。

3、 インテリジェントな都市再生をめざして
安全性や利便性が追及される都市空間では、ますます生活環境としての高い完成度が要求されています。積水樹脂はそのためにインテリジェントな都市再生を目指した取り組みをします。

4、 モノと心のバリアフリーを考える
人にやさしい生活空間、人にやさしい街づくり、を考えたバリアフリー構想が社会レベルでの課題とされています。積水樹脂では、快適な生活空間づくりのために1歩進んだ人と環境にやさしいモノづくりを通して、この課題に取り組んでいます。

5、 地球環境の再構築
積水樹脂は、自然環境と調和した製品づくりに取り組んでいます。
・ 製品のシンプル化
・ リサイクルリュース・ロングライフを重視して省資源、廃棄物の削減を推進
・ 省エネルギーの推進
・ 有害物質や汚染物質を使わない、出さない
・ 廃棄物削減のために、ゼロミッションを推進する。

積水樹脂グループの企業行動指針

積水樹脂及び積水樹脂グループ会社はともに前記の経営理念に基づき、一致団結して事業展開を行います。

この企業理念のもと、企業の社会的責任を自覚し、企業人としていかに行動すべきかを、企業行動指針として制定し、積水樹脂グループ役員、従業員全員のコンブライアンスに対する意識向上をはかるとともにより透明度の高い事業活動を推進していく。とあります。

指針は5つの項目からなっています。

1、 人権の尊重:国内外を問わず人権を尊重し、平等、公平に行動し、従業員のゆとり、豊かさを実現し、安全で働きやすい職場環境を確保すること。

2、 社会的責任:顧客のニーズにかなう安全な製品、サービスを提供するとともに正しい製品情報を適格に提供して顧客の信頼と満足を獲得する。そして、公正かつ適正な取引関係の上に取引先との信頼関係を築き、相互の発展を図る。株主や広く社会に企業情報を積極的にかつ公正に開示する。

3、 法令などの遵守:あらゆる企業活動において法令や社内ルールを遵守し、公正な企業活動を行う。個人情報や会社の機密情報は厳正に管理する。政治、行政には健全かつ透明な関係を維持する。
4、 反社会的勢力への対応:反社会的な勢力、団体とは関係を持ちません。

5、 社会、環境との調和:国内外を問わず、その文化や習慣を尊重し、地域社会との共生を目指す。環境問題への取組は企業の存在と活動に必須の要件であることを認識して、積極的に推進する。

積水樹脂の経営姿勢を如実に表す企業理念、企業ポリシー、企業行動指針です。既に中堅の大企業に成長した優良企業で、売上高、経常利益ともに堅調で、積水樹脂の活動ベースにこれらの企業理念やポリシーが会社の隅々まで浸透し着実に励行されていることが業績に表れています。

積水樹脂は典型的なホワイト企業で、新卒者や求職者に人気の高い会社です。会社の事業内容が多岐にわたっていますから、新卒者や中途採用者の新人にとっては挑戦すべき分野が色々あり、極めて魅力的と思われます。

積水樹脂は外部からは比較的地味な会社に写りますが、事業展開は堅実の中に実行力と迫力ある活動がされています。当然従業員の待遇も他社と何ら遜色はありません。仕事に邁進できる環境も優れています。

積水樹脂株式会社HPより引用

積水樹脂株式会社の主な事業、製品

1、 交通環境資材関連事業:高規格道路関連製品(透明版、遮音板、吸音板など)
                   交通安全用品(視線誘導標製品、道路鋲、LED電光表示板、道路表示板、道路標識など)
2、 景観資材関連事業(防護柵、車止め、橋梁用ビーム型防護柵、ソーラー照明灯など)                 
3、 スポーツ施設関連事業(人工芝など)
4、 住建材関連事業(外構製品、フェンス、ストッカーなど)
5、 人工木、建材関連事業(人工木、建材製品など)
6、 総合物流資材関連事業(物流梱包資機材)
7、 アグリ関連事業(農業資材、園芸資材など)
8、 住生活資材関連事業(生活事業、ものほし、収納、防災など)

積水樹脂株式会社 まとめ

積水樹脂の事業展開は極めて果敢です。平成23年からヨーロッパでの事業展開を拡充し、タイや台湾での事業も堅調です。

そして平成27年には業態がほぼ同じの交通安全関連事業を営む日本ライナー株式会社の株式を80%取得して連結子会社としました。日本ライナー株式会社は資本金1億円、従業員86名の中企業ですが、優れた商品開発力と、信頼性の高い商品群を擁することで定評のある会社です。日本ライナー株式会社が積水樹脂のグループ会社に加わることにより、積水樹脂の事業シナジーは格段と発揮されるようになり、取扱い商材がさらに拡充されて、なお一層、経営基盤が強化されるようになりました。
今後も積水樹脂の発展に目が離せません。