株式会社アークンの概要と沿革
■株式会社アークンの概要
会社名 | 株式会社アークン(Ahkun Co,LTD) |
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本社所在地 | 東京都千代田区岩本町1丁目10-5MMビル5F |
設立年月日 | 2001年5月8日 |
代表取締役社長 | 蛭間久季 |
株式公開 | 東証マザーズ(3927) |
資本金 | 267,680,000円 |
売上高 | 980,430,000円(2016年3月期) |
従業員数 | 30名 |
事業内容 | コンピュータセキュリティのコンサルティング、コンピュータソフトウエアの開発販売
コンピュータのユーザサポート、ソフトメーカーの業務代行サービス |
■株式会社アークンの沿革
2001年5月 | 東京都千代田区に株式会社アークンを設立(資本金20百万円) |
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2004年1月 | 株式会社アークンが情報漏洩防止、データ・リスク管理ソリューションの提供のためImperva Inc(米国)と業務提携 |
2004年6月 | 株式会社アークンがImperva Incの情報漏洩防止、データ・リスク管理ツールである
SecureSphereを販売開始 |
2004年12月 | 株式会社アークンがVision Power Co,LTD(韓国)と業務提携及び同社に資本参加 |
2005年6月 | 株式会社アークンが国産スパイウエアの研究開発強化に向けて国内初のスパイウエアリサーチセンターを設立 |
2005年11月 | 株式会社アークンが総合的なアンチマルウエア対策を可能にするAukun Antimalware―V4を販売開始 |
2006年5月 | 株式会社アークンのAntimalwareーASPが株式会社ぷららネットが運営するBusiness Plataに採用される |
2007年2月 | 株式会社アークンがソフトウエアとハードウエア(ファイアウオールサーバー)が一体型であるAhkun Antimalware―V5を販売開始 |
2012年9月 | 株式会社アークンが全て国産製品で構成されるAhkun EX―Antimalwareの販売を開始する |
2013年8月 | 株式会社アークンが企業のPC業務の管理支援を目的とするAhkun Auto Daily Serverを販売会社 |
2015年12月 | 株式会社アークンが東証マザーズに株式を上場
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株式会社アークンの企業理念
株式会社アークンの企業理念は、社会(Social)的役割や責任をベースとして会社の目的、組織共通の価値基準を設定し、同時に株式会社アークンの従業員の行動規範とする。
Security:ITセキュリティ事業を推進する
Objective:目的意識、目標を常に持つ
Innovation:技術革新を怠らない
Ace:分野でNo1を狙う
Love:社会、人、地球環境への慈愛を持つ
マルウエアとスパイウエア
株式会社アークンの業務で重要な意味を持つマルウエアとスパイウエアについての説明です。
マルウエアとは、malicious software(悪意のあるソフトウエアー)の略語です。Ahkun Antimalwareとは、アークンの悪意あるソフトウエア対策用のソフトウエアのことです。
スパイウエアとは、現在のところ政府、一般、専門家、セキュリティベンダー、メディアなど、それぞれ見解が異なっていますが、アークンでは、スパイウエアを情報盗む目的で設計された独立したプログラムとして位置づけしています。
株式会社アークンの製品群、サービス、ソリューション
Ahkun EX Antimalware | 日本企業のための純国産マルウエア対策ソフトウエア
不正プログラム対策+使用禁止ソフト対策をワンストップで提供できる法人向けのIT全般統制支援ソリューション |
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Pasolog | PC業務管理システム |
SecuresSphere | Imperva社のSecuresSpuereシリーズ WAF、データ監査、ファイル監査の統合、セキュリティ |
Server Data Protection with Ahkun | ファイルサーバーのPCアクセス制御、権限管理とマルウエア対策の融合による検疫システム
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株式会社アークンの業容
2015年に株式会社アークンにおいて、恐喝未遂事件が発生しました。東日本大震災後のアークンの災害対策として、お客様登録データ及び一部の重要な資料を社外iDC(インターネットデータセンター)にバックアップしたところ、サイバー犯罪者がアーケンのこのバックアップサーバーに侵入、不正アクセスを行いアークンが恐喝される事態となりました。しかし恐喝は当局の懸命な処置により未遂に終わりましたが、重要な顧客データ(会社名、住所、電話番号など)3859件余りが窃取された恐れがあります。この事件に関しましては、アークンの調査、再発防止対策は2016年1月に完了していますが、アークンの2016年4-4期の業績に大きな影響をもたらしました。売上高が大幅に減少しました。
しかし、通期ではアークンの売上高は前年度比横ばい、売上総利益は前記より大幅に拡大しました。
この事件を契機に、当事件の解決ノウハウを活かしたアークンの内部情報管理の強化を図ることができたようです。
株式会社アークン まとめ
株式会社アークンは2016年に創業15周年となり、堅調な業績に支えられて東証マザーズに上場の運びとなりました。
上記のように、予期せぬ顧客情報の窃取、恐喝未遂事件が発生し、業績に影響がありましたが、それ以上の経営的ながんばりが効いて、前年度並みの業績が確保されました。
株式会社アークンの今後の展開は、業務管理システムAhkun Pasologという新製品が開発され、従来の他社の技術を一部使用していましたが、この新製品は100%自社開発のソフトウエアです。
このソフトウエアが今後の業績に大きくかかわってきます。
また、アークンは米国Imperva社との事業提携により、国内初のPcアクセス権限管理とマルウエア対策を連携する検疫システムServer Data Protection with Ahkunをリリースしました。これもまた業容に貢献することになるでしょう。