ケネディクス株式会社の概要と沿革
ケネディクスの概要
社名 | ケネディクス株式会社 |
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本社所在地 | 〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町6-5 KDX日本橋兜町ビル TEL:03-5623-8400 FAX:03-5623-8401 |
設立年月 | 1995年04月 |
代表取締役社長 | 宮島大祐 |
株式公開 | 東証1部 |
資本金 | 40,245,825,683円(2016年6月末現在) |
事業内容 | アセットマネジメント、不動産管理・運営、不動産投資 |
ケネディクスは、米国の不動産会社のケネディ・ウィルソン・インクが日本の不動産事業の拠点として設立したものです。当時の商号は、ケネディ・ウィルソン・ジャパン株式会社でした。
その後、ケネディクスは、責任財産限定特約付ローンのアレンジ業務や、生命保険会社との不動産ファンドの組成などを通じて、アセットマネジメント業務を始めました。
アセットマネジメントとは、投資家から集めた資金で、ビルや商業施設などの不動産を購入して、そこから得られる賃貸収入や売却益を、投資家に分配する金融商品です。
ケネディクスの創業当時は、ちょうど、日本の不動産証券化ビジネスが始まろうとしている時期でした。そのため、ケネディクスは、不動産ファンドビジネスの好機と捉えて、本格的に参入したのです。
ケネディクスの主な沿革
1995年04月 | ケネディ・ウィルソン・インクの日本における不動産事業の拠点として東京都千代田区にケネディ・ウィルソン・ジャパン株式会社を設立 |
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1998年08月 | 本社を東京都港区西新橋一丁目6番15号に移転 |
1999年02月 | 川崎市にあるデータセンタービル投資への支援。本案件の資金調達で、国内最初の不動産ノンリコースローンをアレンジ。この物件からアセットマネジメント事業への本格参入 |
2001年07月 | 大手生命保険会社との不動産投資ファンドを組成。初の国内顧客投資家からのアセットマネジメント業務を受託 |
2002年01月 | 本社を東京都港区新橋二丁目2番9号に移転 |
2002年02月 | 大阪証券取引所ナスダックジャパン市場に株式を上場 |
2002年08月 | 千葉県浦安市の大型物流倉庫(延床面積9千坪)の建設及び大手商社との共同投資による賃貸マンション開発に着手し、開発案件への取組を開始 |
2003年11月 | 年金基金との不動産投資ファンドを組成し、アセットマネジメント業務を受託 |
2003年12月 | 東京証券取引所市場第二部に株式を上場 |
2004年12月 | 東京証券取引所市場第一部銘柄に指定 |
2005年05月 | ケネディクス株式会社に商号変更 |
2005年05月 | 国内初の物流施設特化型J-REITの日本ロジスティクスファンド投資法人を東京証券取引所に上場 |
2005年07月 | ケネディクス・オフィス投資法人(旧ケネディクス不動産投資法人)を東京証券取引所に上場 |
2009年12月 | アセットマネジメント業務の機能強化を目的とし、株式会社マックスリアルティーと業務提携。ケネディクス・アセット・マネジメント株式会社を中心にアセットマネジメント業務を再編 |
2010年05月 | 更生会社パシフィックホールディングス株式会社等への支援実行開始 |
2010年07月 | 伊藤忠商事株式会社と業務提携契約を締結 |
2012年04月 | ケネディクス・レジデンシャル投資法人が東京証券取引所に上場 |
2013年10月 | 当社グループの組織再編を実施 |
2014年01月 | ケネディクス・プロパティ・マネジメント株式会社を設立 |
2014年03月 | 本社を東京都中央区日本橋兜町6番5号(現在地)に移転 |
2015年01月 | シンガポール駐在員事務所の開設 |
2015年02月 | ケネディクス商業リート投資法人が東京証券取引所に上場 |
2015年05月 | シンガポールにてKenedix Asia Pte. Ltd.を設立 |
2015年07月 | ジャパン・シニアリビング投資法人が東京証券取引所に上場 |
2015年07月 | ケネディクス・プロパティ・マネジメント株式会社の100%子会社として、ケネディクス・エンジニアリング株式会社を設立 |
ケネディクス株式会社のミッション
Ⅰ. -A ミッションステートメントKENEDIX : 企業情報 : ミッション・ビジョン・中期経営計画
ケネディクスは不動産の限りなき可能性を切り拓きます
Ⅰ. -B コーポレートミッション
-事業目的 『何のために』
投資資金の不動産分野における最適運用と不動産の価値創造を通じて、社会に貢献します。
-事業分野 『誰のために』
グローバルな不動産アセットマネージャーとして多様な役割を担いながら、投資家の皆様に最適な投資機会を提供します。
-事業方法 『どのように』
堅実かつ公正を基本とし、経営のスピードと柔軟性を以って、新しい挑戦を続けます。
ケネディクス株式会社の事業とは?
ケネディクスは、国内で最大規模の独立系不動産アセットマネジメント会社ですが、不動産は保有していません。
ケネディクスは、運用するファンドで不動産を保有する形態の「ケネディクスモデル」というもので、事業の成長を目指しています。
アセットマネジメント事業
アセットマネジメント事業は、ケネディクスの中核事業です。
ここでは、一般投資家から資金を集める不動産投資信託(REIT)と、特定(単一投資家)の投資家向けで対象物件が特定されている私募ファンドの組成をおこなっています。
不動産関連事業
不動産への直接投資ではなくて、オフィスやアパートメントの運営やビル管理会社の運営を行っている事業です。
不動産投資事業
これは、ケネディクスの自己資金を活用して運用しています。ケネディクスのこの事業では、ファンドに組み入れるための不動産の一時保有や、ファンドとの利害を一致させるために共同投資を行っています。
ケネディクス株式会社の事業の方向性
ケネディクスの事業は、安定した収益を確保する経営のため、
低リスク低リターンのアセットマネジメント、プロパティ・マネジメント、賃貸収益のサービスオフィスやアパートメントから、高リスク、高リターンの不動産投資ビジネスまでを担っています。
但し、ケネディクスは、それらの中間領域の長期の不動産保有や、それに関わる事業は、ファンドに委ねた対応をしています。
そして、ケネディクスの不動産投資で、リスクリターンが高い分野には、自己資本の範囲内で、再投資資金を投資資金の回収で賄えることのできるリサイクル投資を推進することでリスクへの歯止めをかけています。
ケネディクスは、リーマンショックを経験してから事業リスクへの備えを強化しています。
リーマンショック前のケネディクスの事業手法
当時のケネディクスは、大規模な収益拡大を優先していました。
そのため、コーポレートローンを借り入れて、レバレッジをきかせてケネディクスが全額出資をした不動産投資を行っていました。
リーマンショック経験後のケネディクスの事業手法
ケネディクスは、コーポレートローンの返済を進め、受託資産拡大による収益構造の転換を図っています。
リスクの高い不動産投資ビジネスについては、責任財産限定特約付ローンによる借り入れを中心にして、自己資本の範囲内という縛りを設定して、投資家とケネディクスの共同投資をするという形態に方針転換することで、リスクの低減を図っています。