鳥越製粉株式会社の設立経緯と沿革
越製粉の基本情報と設立経緯
社名 | 鳥越製粉株式会社 |
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本社所在地 | 〒812-0014 福岡市博多区比恵町5-1 TEL 092-477-7110 |
設立年月日 | 1935年12月 |
代表取締役社長 | 鳥越 徹 |
株式公開 | 東証マザーズ |
資本金 | 2,805百万円 |
主な生産品 | 小麦粉、プレミックス、ふすま、ライ麦粉、丸麦、押麦、糖、 |
取扱品 | 食品改良・日持向上剤、冷凍食品、製菓、製パン用原材料 |
鳥越製粉は、創業者(鳥越彦三郎)によって、1935年12月に、株式会社鳥越商店として設立されました。創業時は、米穀や日用雑貨などを取り扱っていましたが、1940年には、政府の米穀配給統制令によって、製粉・精麦業に転換しています。
そして、終戦間際の1945年7月に、当時の鳥越製粉は、政府から委託加工工場の指定を受けて、小麦粉と押麦の委託加工を行っています。
現在の社名(鳥越製粉)への商号変更は、1951年9月に行っています。
その後、1954年には、鳥越製粉は、業界で初めての行事として、第1回「パン経営技術総合研究会を開催しています。さらに、1960年には日本で最初のフランスパン専用小麦粉を開発して発売しています。
その後も、鳥越製粉は、研究開発を続けて時代を反映した製品をつくり続けながら、米国、ドイツ、イギリスなどの有力メーカーと技術や業務提携を推進して、グローバルな成長とともに現在に至っています。
鳥越製粉の主な沿革
1877年10月 | 福岡県浮羽郡吉井町(現:福岡県うきは市吉井町)で、創業者鳥越彦三郎が米穀・日用雑貨取扱業開始 |
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1935年12月 | 株式会社鳥越商店設立(資本金5万円) |
1940年10月 | 米穀配給統制令により製粉・精麦業に転換 |
1945年07月 | 政府の委託加工工場の指定を受け小麦粉・押麦の委託加工を行なう |
1951年09月 | 鳥越製粉株式会社に商号変更 |
1952年10月 | 火災により製粉、精麦工場を焼失 |
1953年02月 | 精麦工場再建 |
1953年08月 | 製粉工場再建 |
1954年10月 | 業界初めての行事として、第1回「パン経営技術総合研究会開催(以後、毎年開催) |
1962年08月 | 東京事務所開設 |
1962年09月 | 東京証券取引所市場第二部および福岡証券取引所に株式を上場 |
1962年11月 | パン経営センター(現在の食品経営センター)設立 |
1972年11月 | 本社研究所完成、広島製粉工場完成 |
1975年03月 | 日本唯一(当時)のライ麦製粉工場完成 |
1975年04月 | ライ麦粉発売 |
1979年11月 | 米国、ドーン社と技術提携 |
1982年03月 | 福岡製粉工場完成 |
1983年06月 | ドイツ、ウルマシュパッツ社と業務提携 |
1989年04月 | 本社機構を福岡市博多区祇園町に移転 |
1994年12月 | 米国、ローマンミール社と業務提携 |
1998年06月 | 東京証券取引所市場第一部に指定替え |
1998年10月 | 福岡市博多区比恵町に新本社社屋完成移転 |
1998年10月 | 福岡工場がISO9002認証取得 |
2000年07月 | 広島工場がISO9002認証取得 |
2001年07月 | 精麦カンパニーがISO9001 (2000年改訂版)認証取得 |
2009年04月 | 福岡工場がISO22000(2005年版)認証取得 |
2009年07月 | 広島工場がISO22000(2005年版)認証取得 |
2014年03月 | 名古屋営業所開設 |
鳥越製粉株式会社の企業理念
鳥越製粉の企業理念は次の内容を掲げています。
企業理念
企業活動を通じて、当社(鳥越製粉)を支えている全ての人に豊かさと夢をもたらし、地域社会、日本そして世界の人々の生活文化の向上に貢献し、世の中になくてはならない企業になる。鳥越製粉
鳥越製粉は、常に得意先とともに時代の最先端を走り続けています。
独創的・創造的であること
得意先の繁栄のために奉仕すること
生命・健康と資源・環境を大切にすること
鳥越製粉株式会社の事業部門と製造工場
鳥越製粉は、「製粉部門」、「ミックス類等加工食品部門」、「生麦飼料部門」の3つの事業部門に分かれています。
そして、鳥越製粉では、これらの部門の製品を、6つの工場で、生産しています。
(1)鳥越製粉の部門内容
鳥越製粉の「製粉部門」
「製粉部門」は、鳥越製粉の中核部門で、ここで対応する製品は、売上高の
57%程度を占めています。
鳥越製粉は、食パン、フランスパン、ドイツパンや、うどん、中華麺など
の原料になる小麦粉やライ麦粉、そして加工工程で分離される麦穀の
ふすま等を製造・販売しています。
鳥越製粉の「ミックス類等加工食品部門」
「ミックス類等加工食品部門」は、鳥越製粉の売上高の30%程度になります。
鳥越製粉は、この部門で、ドーナツやスポンジケーキ、唐揚げ粉などの原料になるプレミックス製品(家庭用・業務用)を製造・販売しています。
それに加えて、鳥越製粉の「ミックス類等加工食品部門」は、製パンや製菓用原材料、品質改良剤、日持向上剤、さらに、冷凍食品、ドライイースト、食塩、米粉など、多彩な製品を製造・販売しています。
鳥越製粉の「生麦飼料部門」
「生麦飼料部門」は、鳥越製粉の、凡そ13%程度の売上高の部門です。
ここで鳥越製粉は、押麦、焼酎用などの原料麦、麦ぬか、圧ぺん麦、加熱圧ぺんとうもろこし2種混合飼料、配合飼料などを生産しています。
(2)鳥越製粉の工場
鳥越製粉の工場は、全工程をコンピューターの集中制御で
対応している、福岡工場をはじめとして、最新の設備を
備えた全国にある6工場(吉井、福岡、広島、大阪、静岡、東京)
で高品質の製品を作っています。
鳥越製粉の吉井工場には、押麦、焼酎と味噌用原料の精白麦生産や、
日本で最初の本格的なライ麦専用工場があって、様々な
ライ麦(ライブレッド専用粉)を生産しています。
鳥越製粉の福岡工場と東京工場では、生産ラインの他に研究開発部
があって、パン、麺、菓子などの製品開発と品質改良剤や低糖質食品、
日持向上剤などの開発を行っています。
鳥越製粉の工場で生産している主要な製品は次のようになります。
福岡工場、広島工場・・製粉
大阪工場、東京工場・・プレミックス
吉井工場 ・・生麦/ライ麦
静岡工場 ・・小麦製粉/ライ麦製粉/プレミックス/食品改良剤
鳥越製粉の工場は、全工程をコンピューターの集中制御で
対応している、福岡工場をはじめとして、最新の設備を
備えた全国にある6工場(吉井、福岡、広島、大阪、静岡、東京)
で高品質の製品を作っています。
鳥越製粉の吉井工場には、押麦、焼酎と味噌用原料の精白麦生産や、
日本で最初の本格的なライ麦専用工場があって、様々な
ライ麦(ライブレッド専用粉)を生産しています。
鳥越製粉の福岡工場と東京工場では、生産ラインの他に研究開発部
があって、パン、麺、菓子などの製品開発と品質改良剤や低糖質食品、
日持向上剤などの開発を行っています。
鳥越製粉の工場で生産している主要な製品は次のようになります。
福岡工場、広島工場・・製粉
大阪工場、東京工場・・プレミックス
吉井工場 ・・生麦/ライ麦
静岡工場 ・・小麦製粉/ライ麦製粉/プレミックス/食品改良剤
鳥越製粉株式会社の独創的な製品
鳥越製粉は、常に独創的で時代をリードするような製品を求めていますが、次に紹介する製品は、まさに業界に先駆けて開発された製品です。
鳥越製粉が開発した「パンde でスマートミックス」という商品は、小麦粉とでん粉をゼロとした商品です。
鳥越製粉の「パンde でスマートミックス」は、低糖質、高食物繊維、高タンパクで、2007年には国内特許取得、2011年には欧州と米国で特許取得した優れもの商品です。
鳥越製粉株式会社が目指しているもの
鳥越製粉は、業界で初めてとなる行事「パン経営技術総合研究会(1954年)」を開催しました。また、鳥越製粉は、日本で最初のフランスパン専用小麦粉を開発して販売しました(1960年)。
このように、鳥越製粉は、食文化の向上に役立つ活動や、独創性で、その時代を反映した製品をつくり続けてきた会社です。
鳥越製粉は、地域社会や全ての人々の生活文化の向上をすると、宣言しています。
鳥越製粉の歴史を振り返ってみると、企業理念の内容を、地道に実行してきたように見えます。
鳥越製粉の実績をみると、まさに企業理念のように、企業活動を通じて、世の中になくてはならない企業になることを目指しているのだと感じました。