鉄建建設株式会社の概要と沿革
鉄建建設の概要
社名 | 鉄建建設株式会社 |
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本社所在地 | 〒101-8366 東京都千代田区三崎町2丁目5番3号
TEL03-3221-2152 |
設立年月日 | 1944年2月1日 |
取締役社長 | 林 康雄 |
株式公開 | 東証(第一部) |
資本金 | 182臆9,370万円(2016年3月現在) |
事業内容 | 鉄道関連工事などの社会基盤整備 |
鉄建建設は、第二次世界大戦中の陸運輸力の増強のための国策として創られた「鉄道建設興行株式会社」がはじまりでした。当時の鉄建建設は、鉄道関連工事を主体にした社会基盤整備を行う会社がスタートでした。
1949年6月には、日本国有鉄道(国鉄)が公社化された時は、日本経済が戦後の復興から成長へ変わろうとしていた時代で、鉄建建設は、多くの鉄道工事の実績をこなし、
さらに、駅舎や各地の鉄道管理局の庁舎、全国の国鉄職員宿舎、鉄道病院・診療所などの建築工事も行って繁忙を極めた時期でした。
そして、1955年から1960年にかけて、当時の鉄建建設の土木部門は、佐久間ダム建設に伴う難関プロジェクトの飯田線付替工事の早期完成や、国鉄四ツ谷駅を横断する個所の営団地下鉄丸ノ内線の工事への参画もしています。
その後、東海道新幹線建設という国家的プロジェクトでは、沿線の高架橋や橋梁、路盤などの施工を行い、当時の鉄建建設の技術の基礎固めができました。
会社創立20周年となる、1964年には、鉄道建設興行株式会社から、現在の社名(鉄建建設株式会社)に変更されました。
その後、鉄建建設は、社会基盤整備の施設工事や、ステーションビル、ターミナルビルなどの建築を手掛けて成長していきます。
その後、第一次オイルショックに見舞われましたが、鉄建建設は、当時の最新技術(NATM工法)を駆使して、のりきることができ、1981年には歴代経常利益の最高額を達成しています。
1985年から2000年は、バブル経済と、それがはじけてからの長い不況の時期ですが、鉄建建設は多くの大規模構造物建設に参画しています。
2001年からも日本経済は不況が続きますが、鉄建建設のIT化が急速に進んだ時期です。
鉄建建設は、IT化の流れに対応しながら、新たな技術開発を進め、立体交差工事をスムーズに施工する(HEP&JES工法)や、線路上空での昼間作業を可能にした(SWORD工法)などの革新的な新技術の開発を行っています。
そして、現在の鉄建建設は、地震災害や土砂災害などの自然災害に備える、新たな技術の開発に取り組んでいます。
鉄建建設の主な沿革
1944年02月 | 鉄道建設興業株式会社を設立、営業種目を「鉄道工事の施工、測量、設計、監理」とする |
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1953年05月 | 営業種目を「土木建築工事の施工並びに測量、設計、監理」及び「工事用資材の製造、販売及び運搬」と改める |
1956年03月 | 千代田共栄株式会社を設立 |
1961年10月 | 株式を東京証券取引所第2部に上場 |
1962年12月 | 株式を大阪証券取引所第2部に上場 |
1963年05月 | 営業種目に「土地、建物の売買、あっせん、賃貸」を加える |
1963年08月 | 株式を東京、大阪両証券取引所第1部に上場 |
1964年02月 | 商号を「鉄建建設株式会社」に変更 |
1972年02月 | パレス不動産株式会社を設立 |
1989年01月 | 株式会社テッケンスポーツを設立 |
1990年10月 | 千代田共栄株式会社とパレス不動産株式会社が合併し、テッケン興産株式会社(現・連結子会社)とする |
1998年06月 | 株式会社ジェイテック(現・連結子会社)を設立 |
2004年07月 | テッケン興産株式会社と株式会社テッケンスポーツが合併し、テッケン興産株式会社(現・連結子会社)とする |
2007年11月 | 建設技術総合センター開設 |
2015年09月 | 経営理念改定と同時に7項目の企業活動指針を制定 |
鉄建建設株式会社の経営理念
鉄建建設の経営理念は、『社是』のもとで『経営理念』が掲げられています。
鉄建建設の『社是』
「信用と技術」経営理念・企業活動指針 | 鉄建建設株式会社
鉄建建設の『経営理念』
わが社は、信用と技術を基本として経営理念・企業活動指針 | 鉄建建設株式会社
お客さまに喜んでいただける安全で良質な
社会基盤を創造することを通じて
社会の繁栄に貢献するとともに
持続的に成長し家族に誇れる
働きがいのある企業をめざします
そして、その経営理念のもとで、鉄建建設の企業活動指針を次のように掲げています。
お客さま第一主義 私たち(鉄建建設)は、「お客さま第一主義」に徹し、全社一丸となって品質と技術の向上に取り組み、常に新たな分野に挑戦していきます。 経営理念・企業活動指針 | 鉄建建設株式会社
社会への貢献 私たち(鉄建建設)は、建設事業を通じて社会の継続的な発展に貢献するとともに地域社会の活性化に寄与していく企業市民をめざします。経営理念・企業活動指針 | 鉄建建設株式会社
安全の追求 私たち(鉄建建設)は、事業活動に伴う災害ゼロをめざして、お客さまの安全、地域の安全、労働の安全を確保します。経営理念・企業活動指針 | 鉄建建設株式会社
ステークホルダーとのコミュニケーション 私たち(鉄建建設)は、経営の透明性を高め、ステークホルダーと幅広いコミュニケーションを展開し、誠実な信頼関係を築きます。経営理念・企業活動指針 | 鉄建建設株式会社
公正で健全な企業活動 私たち(鉄建建設)は、基本的人権を尊重するとともに、社令・社会規範・社内規程を遵守し、公正で健全な企業活動を通じて、社会から信頼される存在であり続けます。経営理念・企業活動指針 | 鉄建建設株式会社
地球環境の維持向上 私たち(鉄建建設)は、地球環境をよりよき状態で次世代に引き継ぐために、地球的視野に立った活動を継続的に行います。経営理念・企業活動指針 | 鉄建建設株式会社
人材育成と活力ある職場づくり 私たちは、創造性が豊かで、革新性のある多様な人材を育成し、快適で働きがいのある「鉄建建設」を作りあげます。経営理念・企業活動指針 | 鉄建建設株式会社
鉄建建設株式会社の事業
鉄建建設は創立以来、鉄道関連工事を主体とした社会基盤整備を行う会社です。但し、鉄道工事で培った技術と信用をベースにして、大型ターミナル駅の改修やマンション・商業ビルの建設なども行ってきました。
また、鉄建建設は、鉄道や道路網の整備なども行っていて、街づくりに貢献してきたことから、都市型ゼネコンとも呼ばれています。
鉄建建設を事業別にみると、「土木工事事業」、「建築工事事業」、「不動産事業」、「その他の事業」に分けられます。
「土木工事事業」
鉄建建設の事業は、道路、トンネル、橋梁、上下水道、河川護岸など、人々の暮らしを支える社会基盤「インフラ」を整備しています。
「建築工事事業」
鉄建建設は、建築工事事業は、ビルやマンション、学校、医療福祉施設などの建築工事を行っています。
「不動産事業」
この不動産事業は、鉄建建設と連結子会社の「テッケン興産株式会社」が住宅と土地開発関連事業を行っている事業です。
「その他の事業」
この事業は、「テッケン興産株式会社」が建設資機材関連事業とスポーツ施設運営等を行い、その他、関連会社3社で官民連携事業(PFI)を行っているものです。
鉄建建設株式会社の目指す姿
鉄建建設が目指しているものは、社是の「信用と技術」と経営理念に記載された内容を実現することだと思います。
そして、鉄建建設は、次の内容を実現することが、社是と経営理念を実践することになると考えています。
■鉄建建設は、技術を支えるのは、社員一人ひとりが「働きがい」を持って
仕事に取り組める職場だと考えています。そのため、鉄建建設は、それを
実現する会社を創ることを目指しています。
■鉄建建設は、「お客さま第一主義」に立った良い仕事をして世の中の人々に
信用されることが必要と考えています。
■鉄建建設は、優れた技術ですばらしい作品を世に送り出すことで「社会貢献」
をすることができると考えています。そのため、鉄建建設社員は技術研鑽に励み
新技術を創り出すことを目指しています。