ダイビル株式会社の概要と沿革

ダイビルの概要

社名     ダイビル株式会社
本社所在地  〒530-0005 大阪市北区中之島3丁目6番32号ダイビル本館
TEL06-6441-1932
設立年月   1923年(大正12年)10月15日
取締役社長  玉井克実
株式公開   東証(1部)
資本金    12,227,847,277円
事業内容   不動産の所有、経営、管理および賃貸借
『以上、ダイビル株式会社HPより参照』


 ダイビルグループは、1923年10月に、日本のオフィスビル賃貸業の草分けとして創業しました。ダイビル創業の2年後には、ニューヨークの超高層ビルで用いられていた、コアシステムを取り入れた「日比谷ダイビル」を完成させています。

この「日比谷ダイビル」は、当時の総力を結集して創ったもので、都市への情熱の結晶と言われています。「日比谷ダイビル」の共用部分をビルの中央部にまとめたコアシステムの平面プランが持つ、合理性・経済性は、当時のビル概念を前進させるものでした。

ダイビルは、創業以降、激動の日本経済の荒波を乗り越えて、健全な財務体質を維持しながら、理想のオフィスビルを社会に提供することで成長を続けています。その間、ダイビルは1983年12月には東京証券取引所第一部に上場を果たしています。

ダイビルの主な沿革

1923年(大正12年)10月  大阪商船・宇治川電気・日本電力の三社共同出資により、株式会社大阪ビルヂング(資本金300万円)設立
1927年(昭和02年)07月  東京都千代田区内幸町に日比谷ダイビル1号館完工
1945年(昭和20年)10月  大阪建物株式会社に社名変更
1958年(昭和33年)04月  大阪市北区堂島浜に新ダイビル南館完工
1983年(昭和58年)12月  東京証券取引所第一部上場
1992年(平成04年)01月  ダイビル株式会社に社名変更
2004年(平成16年)10月  商船三井の連結子会社となる
2007年(平成19年)07月  商船三井興産を連結子会社化
2013年(平成25年)02月  大阪市北区中之島にてダイビル本館建て替え工事完了
2014年(平成26年)12月  「VIBANK-NGT Co., Ltd.」を連結子会社化
2015年(平成27年)03月  大阪市北区堂島浜にて新ダイビル建て替え工事完了、新ビル完工
『以上、ダイビル株式会社HPより参照』

ダイビル株式会社の経営理念

ダイビルの経営理念は、次のように制定されています。

『ダイビルの経営理念』

 ビルを造り、街を創り、時代を拓く 私たちダイビルグループは、ビル造りを通じ、豊かさ溢れるオフィス空間と、 賑わいのある街を創り、常に時代の声に耳を傾けながら 新しい時代を切り拓いていきます。
経営理念<企業情報>|ダイビル株式会社

ダイビルのミッションステートメント

1.顧客の信頼と愛着をかち得るオフィス空間と環境を提供します。
2.顧客とともに企業価値を高めます。
3.美しい都市景観と品格のある空間を創出します。
経営理念<企業情報>|ダイビル株式会社

ダイビルのグループメッセージ

 私たちダイビルグループは、グループ総力をあげて、快適で安心・安全な空間と環境を提供していきます。
そして、ダイビルグループ行動基準を「1.良き企業市民」「2.法令遵守」「3.公正な開示」「4.環境問題への取組」「5.社会貢献」「6.人権尊重」「7.自主性に富んだ企業風土」の項目で定めています。
経営理念<企業情報>|ダイビル株式会社

ダイビル株式会社の事業

ダイビルの事業をセグメント別の売上高でみると「土地建物賃貸事業」、「ビル管理事業」、「その他」の3つに分けています。

土地建物賃貸事業

 ダイビルの「土地建物賃貸事業」は、主にオフィスビルなどの建物、土地、駐車場の賃貸業務です。売上高比率は、およそ、77%になります。

ビル管理事業

ダイビルの「ビル管理事業」は、主にビル清掃、設備管理と保安業務です。売上高比率は、およそ、23%です。

その他

 ダイビルの「その他」は、事業セグメントに含まれないもので、工事請負、工事管理、不動産仲介などです。

そして、ダイビルの事業を業務内容で分けると、①オフィスビル事業、②ビル管理事業、③住宅賃貸事業、④仲介事業の4つに区分されます。

①オフィスビル事業

 ダイビルのオフィスビル事業は、東京や大阪の都心部に多くのオフィスビルや、ホテルビル、商業ビルなどを所有・賃貸しています。

ダイビルのオフィスビル事業では、長年の信頼と培ってきたノウハウをベースにして、テナントの様々なニーズに応える対応や、ビルの抜本的なリニューアル工事に積極的に取り組み、常に快適なビジネス環境を求めています。

②ビル管理事業

 ダイビルのビル管理事業では、ビルの運営に必要な機能(設備・清掃・警備)をグループ内に保有しています。そして、ダイビルグループ各社の専門家が最新のノウハウで、高いサービスを提供しています。

③住宅賃貸事業

 ダイビルの住宅賃貸事業部門では、ビル経営で取得したノウハウを活かしています。そして、ダイビルでは、暮らしを育む都市型の生活拠点(女子学生会館、単身赴任者用のマンション、ファミリーマンション、介護付有料老人ホーム)でも事業活動を行っています。

④仲介事業

 ダイビルでは、オフィスを中心にした不動産の仲介(物件の紹介、契約)を豊富な情報量と経験を活かして、お客様をサポートしています。

ダイビル株式会社のCSR活動

 ダイビルグループは、企業の社会的責任(CSR)活動は、最も大切なミッションの一つと考えて取り組んでいます。ダイビルグループは、社会とともに持続的発展を目指すため、次の活動を行っています。

地域社会との共生

 ダイビルは、地域社会との共生を目指すため、次の対応をしています。
 ダイビルは、安心して働けるオフィスビルを提供するため、毎年、所有するビルの防災避難訓練を行っています。
 ダイビルは、環境意識の強化活動の一環として、大阪・中之島地域の企業と共に、ヒートアイランド現象を抑制する「中之島ウェスト打ち水プロジェクト」に参画しています。
 ダイビルは、大阪・中之島地域の企業と共に周辺エリアの清掃活動「中之島クリーンアップ活動」を行っています。
 ダイビルは、大地震発生に伴い発生する帰宅困難者の支援体制の充実を目的とした、「千代田区帰宅困難者対応訓練」に協力しています。
 ダイビルは、ビルテナントやビル来館者が緊急救命時に活用できるように、主要ビルにAEDを設置しています。また、ダイビルグループ社員は、AEDの取り扱い方法や緊急救命の講習を受講しています。

社会貢献と文化支援

 ダイビルは、本館1階の「ダイビルサロン“1923”」で、旧ダイビル本館で使用していた装飾品や調度品などを展示しています。また、ダイビルでは、新産業の創生や人材育成のため、入居者を中心メンバーとする産学連携「アキバテクノクラブ(ATC)」を運営しています。

その他、ダイビルは、「CAMPこどもワークショップ」の実施、「エガオ・こども・中之島」の開催、「大阪クラシック」の提供、「堂島公園の寄付」、「生きた建築ミュージアム フェスティバル大阪」への協力などの活動を通じて社会に、貢献と支援を行っています。

ダイビル株式会社の特徴

 ダイビルは、貸しビルを営むデベロッパーですが、ビルを長く保有して、売却することで一時的な開発利益を追うようなことはしません。ダイビルは、完成したビルは、長い年月をかけて育てるものと考えています。

そのため、ダイビルは、オフィスビルも後世に伝えるべき文化的資産と捉えていて、豊かなオフィス空間や賑わいのある街づくりを目指しています。

このように、ダイビルは、顧客に愛着を感じる空間を提供することで、顧客からは信頼を得ている会社です。この一貫したダイビルの姿勢は、顧客の満足度につながり、安定した財務基盤と成長の原動力を生み出しているのだと思います。