株式会社かんぽ生命保険の概要と沿革

まず、株式会社かんぽ生命保険の基本情報は以下の通りです。

【かんぽ生命保険の概要】

社名株式会社かんぽ生命保険
本社所在地東京都千代田区霞が関一丁目3番2号
設立年月日2007年(平成10年)10月1日
取締役兼代表執行役社長石井 雅実
株式公開東証二部上場(証券コード:7181)
資本金5,000億円
事業内容生命保険業
かんぽ生命HP:会社概要より引用


かんぽ生命保険は2006年の郵政民営化の影響を受け、株式会社かんぽとして設立しました。本質的な成り立ちは1916年に、当時は国営だった全国の郵便局で簡易的な小口で利用できる保険を広める目的として誕生したことがきっかけです。そして2007年に株式会社かんぽ生命保険に名を変え、現在に至るわけです。現在では、株式に上場したこともあり、より顧客のニーズに対応するために、大きくユニークであたたかいをモットーに原点を忘れずに、磨ける部分をより一層磨き、事業を展開し続けています。

そんなかんぽ生命保険の沿革は以下の通りです。

【かんぽ生命保険の沿革】

2006年 9月郵政民営化法に基づき、株式会社かんぽ設立
2007年10月生命保険業の開始に伴い、株式会社かんぽ生命保険に商号変更
管理機構の委託を受け、簡易生命保険管理業務を開始
2007年12月新規業務(運用対象の自由化)の認可取得
2008年 6月法人向け商品の受託販売開始
2008年7月「かんぽ生命 入院特約 その日から」販売開始
2009年 7月奈良支店及び和歌山支店の開設により、全都道府県に支店を設置
2011年10月かんぽシステムソリューションズ株式会社(現 連結子会社)を子会社化
2014年 4月学資保険「はじめのかんぽ」販売開始
2014年7月アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)のがん保険の受託販売等の取扱開始
2015年10月養老保険「新フリープラン(短期払込型)」販売開始
2015年11月当社普通株式を東京証券取引所市場第一部へ上場
法人向け商品(総合福祉団体定期保険等)の受託販売開始
2016年 3月新規業務(再保険の引き受け)の認可取得
新規業務(付帯サービス)の認可取得
第一生命保険株式会社との業務提携
かんぽ生命HP:沿革より引用


郵政民営化から10年以上の月日が経ち、かんぽ生命保険もこれまでに様々な新事業に取り組んできました。法人向けの保険商品を皮切りに、国営時代にはなしえなかった外資系アフラックのがん保険の受託販売など、かんぽ生命保険が新しいことに取り組み続けていることがお分かりいただけると思います。

株式会社かんぽ生命保険の経営理念、事業ビジョン

かんぽ生命保険の経営理念は以下の通りです。

【経営理念】

いつでもそばにいる。どこにいても支える。すべての人生を、守り続けたい。

私たちかんぽ生命は、株式上場、簡易生命保険誕生100周年という大きな節目を迎え、経営理念を改定しました。この新たな経営理念は、お客さまによりそい、一人ひとりの人生を守り続けていくために、全社員一丸となって歩んでいくという、私たちかんぽ生命の決意です。

この経営理念を実現するため、私たちかんぽ生命が目指していく具体的な姿を経営方針として制定するとともに、役員・社員一人ひとりが仕事に取り組む上で遵守し、積極的に取り組む規範となる行動指針を制定しました。経営方針と行動指針の下、経営理念を実現し、更なる企業価値の向上を目指します。
かんぽ生命HP:経営理念・経営方針・行動指針より引用

【経営方針】

かんぽ生命保険は、お客さまから選ばれる真に日本一の保険会社を目指します。

1.お客さま一人ひとりの人生によりそい、分かりやすい商品と質の高いサービスを提供します。
2.お客さまにより良いサービスを提供するため、お客さまと接する社員が力を発揮する態勢を整備します。
3.社員一人ひとりが成長でき、明るく生き生きと活躍できる環境をつくります。
4.コーポレート・ガバナンスの確立による健全な経営を行い、常に新しい価値を創造することで、持続的な成長を生み出します。
5.健康促進、環境保護、地域と社会の発展に積極的に貢献します。
6.すべてのステークホルダーと密接なコミュニケーションを図ります。
かんぽ生命HP:経営理念・経営方針・行動指針より引用

【行動指針】

1.私たちは、いつでもお客さまを第一に考えて行動します。
2.私たちは、ともに働く仲間と一体となって、心のこもったサービスを提供します。
3.私たちは、常に自己研鑽し、新たなことに挑戦して、会社の成長と社会の発展に貢献します。
4.私たちは、社会の一員として高い倫理観を持ち、コンプライアンスを徹底します。
5.私たちは、人権を尊重し、多様な人材が働きやすい職場をつくります。
かんぽ生命HP:経営理念・経営方針・行動指針より引用

かんぽ生命保険などの生命保険を扱う企業は、顧客にとっては終身保険など、一生を通しての関係を築くことも必要になります。顧客が何を重要視しているかを追求することは非常に大事なことだと思います。それに対して、かんぽ生命保険は『いつでもそばにいる。どこにいても支える。すべての人生を、守り続けたい。』を基本理念に、顧客の一生を保険の立場から守っていくという決意が感じ取れます。

続いて、かんぽ生命保険の経営理念を見てみると、お客さまから選ばれる真に日本一を目指すとあります。保険の契約本数や、サービスの数、売り上げなど様々な一番があると思います。ですが、真に日本一と語るかんぽ生命保険が目指しているのは、顧客から一番信頼されている保険会社であるとわかります。社員が一丸となり、顧客の立場になってより良いサービスを考えられたら、その結果として信頼を得られるだろうというシンプルではありますが、簡単ではないからこそ、しっかりと指針として心に留めておこうという意思が伝わってきますね。

株式会社かんぽ生命保険の保険商品

ではかんぽ生命保険がどういった商品を扱っているかをいくつか紹介していきます。

終身保険 新ながいきくん
かんぽ生命保険が扱っている終身保険は新ながいきくんの名称で有名ですね。
基本的には全て保険料を払い終える年齢を選ぶことができ、保険料を払い終わっても保障が一生涯続く仕組みになっています。かけ金や保障内容が様々でいくつかにわかれているので様々な選択が出来ると思います。

それ以外には、以下の様に多種に渡る様々な保障対象、年代によっても選ぶことの出来る商品があります。

養老保険
新フリープラン
新フリープラン(短期払込型)
新フリープラン(2倍保障型)
新フリープラン(5倍保障型)
新フリープラン(10倍保障型)
新一病壮健プラン
学資保険
はじめのかんぽ
定期保険
新普通定期保険

近年では生命保険業界も多種多様です。外資系も多く、その中でのオンリーワンになるためにどこの企業も試行錯誤を重ねています。かんぽ生命保険はその中でもわかりやすく、顧客それぞれのベストの保険を提供するためにシンプルなものが多いという印象を受けました。

誕生から100年を迎え、次の100年へ歩み始めた株式会社かんぽ生命保険。

成り立ちが当時国営だった郵政事業内からというかんぽ生命保険だからこその、信頼と実績があります。誕生から100年の月日が過ぎ、かんぽ生命保険は次の100年へと歩み始めました。郵便局のグループというかんぽ生命保険は、他の企業には持っていないネットワークを持っています。そんな強みを元に、かんぽ生命保険は、今後も生命保険会社の立場から社会への貢献をしていってくれること間違いなしだと思います。