セイコーエプソン株式会社の企業概要と沿革
セイコーエプソンの企業概要をご紹介します。この概要を見れば、セイコーエプソンのおおよそのことはご理解いただけると思います。
セイコーエプソン株式会社の基本情報
社名 | セイコーエプソン株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 |
設立年月日 | 1942(昭和17)年5月18日 |
代表取締役社長 | 碓井 稔 |
株式公開 | 東証1部(証券コード:6724) |
資本金 | 53,204,000,000円 |
事業内容 | プリンターの製造・販売、プロジェクターの製造・販売など
|
セイコーエプソンは、創業の地長野県諏訪市に本社を構えているこの規模にしては珍しい会社です。現在セイコーエプソンは広大な工場を保有していますので、今となっては諏訪湖畔に面する自然に囲まれたこの4万㎡を越える土地は貴重な存在です。
また、「セイコー」と社名についているため、セイコーホールディングスの子会社と思われがちですが、実は現在全く関係はありません。創業者の服部氏がセイコーホールディングから独立してセイコーエプソンを創立したというだけにすぎません。
セイコーエプソン株式会社の沿革
セイコーエプソンの沿革はこちらになります。
1942年5月 | 時計部品の加工などを目的として有限会社大和工業設立、ウオッチ事業開始 |
---|---|
1959年5月 | 株式会社第二精工舎(現 セイコーインスツル株式会社)諏訪工場より営業譲受、有限会社諏訪精工舎に商号変更 |
1959年9月 | 株式会社諏訪精工舎に組織変更 |
1961年12月 | 国内製造会社信州精器株式会社(後のエプソン株式会社)設立 |
1968年8月 | シンガポールに製造会社Tenryu(Singapore)Pte.Ltd.(現 Singapore Epson Industrial Pte. Ltd.)設立 |
1968年9月 | ミニプリンター事業開始 |
1973年11月 | 半導体事業開始 |
1974年2月 | 香港に製造会社Suwa Overseas Ltd.(現 Epson Precision(Hong Kong)Ltd.)設立 |
1975年4月 | アメリカに販売会社Epson America, Inc.設立眼鏡レンズ事業開始(2013年2月に事業譲渡) |
1975年6月 | 非時計分野のカンパニーブランドとして「EPSON」ブランド制定液晶表示体事業開始 |
1976年7月 | 水晶デバイス事業開始 |
1978年12月 | コンピューター用プリンター事業開始 |
1979年11月 | ドイツに販売会社Epson Deutschland GmbH設立 |
1980年10月 | 香港に販売会社Epson Electronics Trading Ltd.(現 Epson Hong Kong Ltd.)設立 |
1982年11月 | シンガポールに販売会社Epson Electronics(Singapore)Pte.Ltd.(現 Epson Singapore Pte. Ltd.)設立 |
1983年5月 | 国内販売会社エプソン販売株式会社設立 |
1985年1月 | 国内製造会社庄内電子工業株式会社(現 東北エプソン株式会社)設立 |
1985年2月 | アメリカに製造会社Epson Portland Inc.設立 |
1985年11月 | エプソン株式会社を吸収合併、セイコーエプソン株式会社に商号変更 |
1987年1月 | イギリスに製造会社Epson Telford Ltd.設立 |
1989年1月 | 液晶プロジェクター事業開始 |
1989年9月 | ドイツに販売会社Epson Semiconductor GmbH(現 Epson Europe Electronics GmbH)設立 1990年1月 オランダに地域統括会社Epson Europe B.V.設立 |
1993年1月 | アメリカに持株会社U.S.Epson, Inc.設立 |
1993年11月 | 国内販売会社エプソンダイレクト株式会社設立 |
1994年7月 | インドネシアに製造会社P.T. Indonesia Epson Industry設立 |
1996年2月 | 中国に製造会社Suzhou Epson Quartz Devices Co., Ltd.(後のSuzhou Epson Co., Ltd.)設立 (2011年7月に全持分譲渡) |
1996年11月 | アメリカに販売会社Epson Electronics America, Inc.設立 |
1998年4月 | 中国に地域統括会社Epson(China)Co., Ltd.設立 |
2001年3月 | オリエント時計株式会社を子会社化 |
2003年6月 | 東京証券取引所市場第一部に株式上場 |
2004年10月 | 液晶ディスプレイ事業を会社分割し、三洋エプソンイメージングデバイス株式会社として営業開始 |
2005年10月 | 水晶デバイス事業を会社分割し、エプソントヨコム株式会社(現 宮崎エプソン株式会社)として営 業開始 |
2006年12月 | 三洋エプソンイメージングデバイス株式会社を株式の追加取得により完全子会社化し、エプソンイメ ージングデバイス株式会社に商号変更(2010年4月に中・小型液晶ディスプレイ事業に関する事業資 産の一部を譲渡) |
2008年11月 | オリエント時計株式会社の株式を公開買付けにより追加取得 |
2009年3月 | オリエント時計株式会社を株式交換により完全子会社化 |
2009年6月 | エプソントヨコム株式会社(現 宮崎エプソン株式会社)の株式を公開買付けにより追加取得 エプソントヨコム株式会社(現 宮崎エプソン株式会社)を株式交換により完全子会社化(2012年4 月に水晶デバイス事業に関する営業機能などを吸収分割により当社が承継)
|
セイコーエプソンはもともと時計を製造する会社として創業していて、長らくセイコーの時計工場として新たな技術を開発してきました。特に1969年に世界初のクォーツ時計を発表したことでセイコーエプソンは世界的にも有名になりました。しかしその前年の1968年には世界初の小型電子プリンターも発表しており、そのころからセイコーエプソンは時計だけでなくプリンターや半導体など多角的な開発が目立つようになりました。
セイコーエプソン株式会社の経営理念
セイコーエプソンの経営理念はこちらになります。
お客様を大切に、地球を友に、 個性を尊重し、総合力を発揮して 世界の人々に信頼され、社会とともに発展する 開かれた会社でありたい。 そして社員が自信を持ち、 常に創造し挑戦していることを誇りとしたい。 EXCEED YOUR VISION 私たちエプソン社員は、 常に自らの常識やビジョンを超えて挑戦し、 お客様に驚きや感動をもたらす 成果を生み出します。経営理念 | エプソンについて|エプソン
セイコーエプソンは、新たな技術を開発する発明家体質が根付いていて、特に技術職ですと世界初を目指そうという気負いもあるでしょうが、そのほか営業職や事務職の社員でも総じて給与が高く、社員が皆そうした恩恵にあずかれるところが良いです。
また、セイコーエプソンでは長期休暇がとりやすく、女性も働きやすい職場であるという声が多く聞かれます。何よりセイコーエプソンは本社が長野県ということで、本社やその関連施設で働く社員の場合、住環境や職場環境が東京よりもかなり恵まれているという利点があります。
セイコーエプソン株式会社の事業概要
セイコーエプソンの事業概要について詳しく見ていきましょう。
プリンティングソリューションズ | プリンター事業、プロフェッショナルプリンティング事業 |
---|---|
ビジュアルコミュニケーション | ビジュアルプロダクツ事業 |
ウエアラブル・産業プロダクツ | ウエアラブル機器事業、ロボティクスソリューションズ事業、マイクロデバイス事業、その他事業
|
セイコーエプソンの売上は約65%がプリンターによるものです。セイコーエプソン創業時から続く時計関連事業は現在数%ほどしか売上に貢献していません。また、セイコーエプソンの海外比率は7割以上と海外での販売が多数を占めている状況です。
プリンターメーカーでは国内3位のセイコーエプソン株式会社
セイコーエプソンのご紹介はいかがだったでしょうか?
セイコーエプソンの特徴はやはり長野県に本社があるということです。登記上の表記が地方の本社になっていても、実際は東京でという会社が多い中、セイコーエプソンのようにこれだけの規模で実際も地方に本社があるのは珍しいです。
長野県出身であれば、長年地元に根付いた企業としてセイコーエプソンに就職を希望する方が多いのではないでしょうか。ですが、このセイコーエプソンの自然に囲まれた環境に魅力を感じ、都会から就職を希望する人も数多くいそうです。さらにセイコーエプソンの海外比率も高いため、海外で力を発揮したい方にもおすすめの会社です。