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本日はニッテイホールディングスについての企業研究特集です。
ニッテイホールディングスは東京都新宿区に本社を構えるマンション経営、アパート経営の仲介を行っている企業です。取得・売買・交換及び賃貸借の代理及び仲介斡旋業務、保険の代理業まで幅広く不動産業を展開しています。
ニッテイホールディングスが設立されたのは2012年となっており、2021年で設立から9年ですが、前身となる株式会社ニッテイは2023年で創業50年を迎えるほどの歴史があります。1973年に設立されており、不動産業界においては老舗と言えると思います。
当初は日帝総業株式会社という名前で創業しており、1988年に株式会社ニッテイに社名変更しています。数々のマンションシリーズを開発・販売してきた実績があり、2009年には新ブランドマンション「セリュークス」シリーズを販売開始しています。
そんなニッテイホールディングスの強み、50年近く生き残ってこれた理由などを掘り下げていきたいと思います。
長所評価と成果主義で高収入を実現
不動産業界で生き残ってきた理由を考えるにあたって、まずは従業員の力を引き出す社風に注目してみたいと思います。
同社には従業員の長所を伸ばす「長所評価」という評価方法が存在しています。細かい仕組みやロジックは分かりませんが、おそらく従業員の長所を評価に反映させようという取り組みだと思います。ありそうでない特徴的な評価制度です。定性的な指標になってしまいますが、従業員がモチベーションを高める上で効果的です。
また、「成果主義」を取り入れており、若い内からマネジメントを経験できたり、高い年収を手に入れたりしている人も少なくありません。
不動産と言えば成果主義というイメージがあるかもしれませんが、それだけチャンスがあるということでもあり、不動産業界を希望する人も一定数存在していることも事実です。
ちなみに、同社の平均年齢は41.9歳(2020年10月時点)で、平均年収は660万円となっています。
国税庁の民間給与実態統計調査によると、40代前半の平均年収は男性が582万円、女性が318万円、男女計476万円となっており、660万円は平均よりも高いことがわかります。
ニッテイホールディングスには年齢や性別関係なく高い年収を手に入れている社員もいることから、平均よりも若い年代や女性の平均年収を他社と比べたランキングがあれば、かなり上位に食い込んでくることが予測できますね。
400棟を超えるマンションの企画・販売の実績
次に事業面での強みについても触れておきます。
同社は、不動産業をトータル的に行っている点が一番の強みです。よくあるワンルームマンション投資の会社ですと、事業の幅が少なく、あまり良いサポート体制ではないこともあります。
同社は企画開発から行っており、これまでに400棟を超えるマンションの企画・販売を行っていますので、お客様の様々なニーズに対応できる体制と経験があると言って良いでしょう。
中には複数戸を所有して運用している方もいるようです。開始してからきちんと収益が出ているからこそ、複数戸の所有が実現できたのでしょう。また、2件の購入運用を行い、そのうち1件は売却したという人もいて、様々なニーズや不動産の状況を加味して、トータル的なコンサルティングができるという点も強みなのではないでしょうか。
安心して相談できるサポート体制
不動産投資というと難しそうで、初めての方は特に、不安に感じられる方は多いと思います。しかし、ニッテイホールディングスではそういった不安にもひとつひとつ丁寧に向き合い、お客さまに安心して進めてもらえるような体制を整えています。
物件を購入してもらうことではなく、お客さまのライフプランニングを一緒に考えていくことを大切にしています。実際にホームページで紹介されているQ&Aページでは、物件の運用を開始するタイミングや、将来・災害時の不安、資産価値の変動における不安など、様々なお悩みについて丁寧に回答されています。
また、年2回、オーナー様に向けたのフォーラムが開催され、オーナー様の不安を解消するための知識の共有や多方面からのアドバイスが行われています。常に時勢にあったご提案、アドバイスができるような体制が整っています。
サラリーマンから富裕層まで幅広い顧客層
不動産投資は会社経営者などの富裕層がやるものだと感じられる方もいると思います。しかし、同社の顧客層は、会社経営者や医者などの高所得者だけでなく、会社員や公務員といった一般的なサラリーマンまでと幅広いです。
また、年代も20代~50代までと、様々な方が実際にニッテイホールディングスにて不動産投資を行っています。
ほとんどの顧客が最初は不動産投資に興味がなかったり不安を感じていたりしていたものの、丁寧な説明や安心のサポート体制により購入を決意し、満足していただいているという現状があります。
資格支援も充実、専用アプリまで
調べていくと、同社の成長を支えてきたのは会社の制度や社風にあることも分かりました。
一つは営業体制です。
当たり前のことではありますが、納得がいくまで何度もシミュレーションを出してくれるのと、場合によっては一緒に現地まで足を運んでチェックすることもあるようです。
あとは、HPのオーナーズボイスというコラムに「上司の方と一緒にきて」という部分があります。しっかりと教育体制が敷かれていて、現場で経験を積みながらも上司が指導に入ってくれる体制があるのです。
もう一つは資格取得支援です。不動産業ですから、何か役に立つような資格やスキルを身に着けたいと思って働いている方もたくさんいると思います。キャリアに繋がるような支援制度は非常に重要です。同社では、受験費用の負担、諸費用の負担などのサポートがあり、勉強ができる専用のアプリまで用意されています。テキスト購入の必要がないとのことですので、かなりの支援に力を入れていることが分かります。
健康サロン「セルフアップ」で社員の健康増進
健康面の取り組みも同社の特徴です。同社の代表である入澤智文氏が率先して健康経営を推進しており、社内に健康サロンもあるのだとか。社内に健康増進委員会を設けており、健康に関する講演会を開催する等して社員の健康意識の向上にも取り組んでいます。
「高圧酸素ドーム」を社内に置いており、社員が自由に利用できるようになっています。高圧酸素ドームと言えば、アスリートが利用している印象ですが、健康のために利用する方も増えています。疲労回復に役立つということですね。
健康サロンは「セルフアップ」と名付けて、平成18年9月に開設しています。専門技術をもつスタッフが常駐しており、マッサージを受けられるようになっています。また、マッサージだけではなく、日々の習慣や悩みをヒアリングしてくれ、改善策まで提案してくれるとのことです。
通常、会社負担が半分なのか3割なのかというぐらいだと思いますが、同社は通常料金の20%のみで利用でき、その他は会社負担とのことでした。
ここまで健康経営に力を入れる理由として、入澤氏の「彼らには最適な環境で仕事をしてもらい、社会に役立つ人材になってほしい」という思いが根本にあるようです。若い人材が多いからこそ、長く続けてもらえる体制を整えて、会社と従業員のウィンウィンの関係を作っているのだと思います。
営業トップが語る会社の雰囲気
同社の更なる成長にかかせないのが、営業社員の存在です。
ニッテイホールディングスの営業トップの女性社員は、入社当初から成績が良かったわけではありません。しかし、日頃から親身になって支えてくれる上司や先輩の存在があったからこそ、途中で諦めずに営業トップまで昇り詰めることができたと語ります。
アポ取得後は宅地建物取引士の資格を持っている先輩社員に頼って契約まで持っていくこともあり、いざという時に頼れる関係性が社員間で出来上がっていることが分かります。
今後は宅建士の資格を取得し、営業トップから不動産のプロフェッショナルへの成長を遂げたいと語っており、ニッテイホールディングスの資格支援などは社員の成長の支えとなり、社員の成長が同社の成長に繋がっていると言えるでしょう。
設立50周年、60周年に向けて
同社は不動産業界で45年以上の歴史があることから、社員の平均勤続年数も12年(2020年10月時点)と長く、健康経営により長く働ける体制も整えていることが分かりました。
マンションの営業は決して楽な仕事ではありません。むしろ、多くの知識と営業スキルが必要になる難しい仕事です。それなりのストレスも発生するでしょう。そういった特性があるからこそ、社員の健康意識を向上させて営業体制を整えているのだと思います。
入澤氏自身も新卒で入社されたということですし、2020年度の新卒では21~25名の募集をかけていることから、今後は更なる教育体制の拡充や働き方改革が求められるのではないでしょうか。50年、60年の歴史に向けて、どのような成長を見せてくれるのか楽しみです。
※ニッテイホールディングスのHPの企業情報や採用情報も参考にしてみてください。
社名 | 株式会社ニッテイホールディングス |
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代表取締役会長 | 入澤 智文 |
事業内容 | マンション、アパートメント、ビルの取得・売買・交換及び賃貸借の代理及び仲介斡旋業務、不動産の賃貸、保険代理 |
本社郵便番号 | 160-0022 |
本社所在地 | 東京都新宿区新宿6-28-7 新宿イーストコート |
本社電話番号 | 03-4589-6711 |
設立 | 2012年1月 |
資本金 | 1,000万円 |
取引金融機関 | 朝日信用金庫、SBJ銀行、オリックス銀行、スルガ銀行、東京スター銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行(五十音順) |
主な取引先 | 北野建設(株)、コミュニティワン(株)、(株)上新リアルエステート、高村デザイン事務所、(株)テル・コーポレーション、日神管財(株)、日神不動産(株)、日本管財(株)、日本ハウズイング(株)、(株)ハイネス管理(五十音順) |