※当コンテンツは取材費や試供品等をいただき記事を掲載しています。

池田屋カバン店とは?

池田屋カバン店は1950年の創業以来68年の歴史をもつ、ランドセルを中心とした鞄を企画・販売している老舗の鞄屋さんです。

誰しもが子供の頃一度は背負ったことのあるランドセル。だからこそ顧客に信頼され、満足してもらえる鞄の専門集団としてあり続けるために、
品質が良く、顧客の立場にたった「モノづくり」を心がけているそうです。

会社概要

社名 有限会社 池田屋カバン店
所在静岡市葵区呉服町1-30 札の辻クロス1F
資本金600万円
代表池田 浩之 社長
設立1950年(昭和25年)4月
直営店舗■清水店(創業店)
■静岡店
■浜松店
■東京銀座店
■大阪梅田店
■博多店

池田屋カバン店の創業秘話について

Q.創業当時の秘話などございましたら、ご教示いただけますでしょうか。

A.1950年、軍人だった父が満州から帰国後、母の故郷静岡で創業。1980年より私が2代目として経営を始めました。当初ランドセル事業は年間1000本未満で地元のカバンやさん的な存在でしたが、1986年全国展開を視野に『ぴかちゃんランドセル』を商標登録し、自社での商品開発を本格的に開始。同時に『防水堅牢革鞄』『極小薄札入』など鞄・財布全般の企画販売も始めました。創業50周年を迎えた2000年、独自ドメインを取得しネット通販を始め、ランドセル業界では草分け的な存在に。2003年に東京銀座店をオープン。2006年に全国ランドセル展示会を開始。業界でいち早くネット通販と実際にお子様が背負って購入できる販売方法を確立しました。

戦後、復興への思いが色濃い時に、故郷で一から始めた創業。その後も「地元のカバン屋さん」としての地位に甘んじることなく、全国展開とネット通販を手がけ、臆せず新境地に挑戦されたところなどは、日本の「モノづくり」を支えなければという開拓者としての想いが感じられます。

商品のこだわり

Q.貴社の商品の中でも特に強いこだわりがあるという点がございましたら、お教えいただけますでしょうか。

A. ランドセルをはじめ弊社の製品は“消費者・子供たちが欲するものを開発・提供する”というポリシーで企画・開発しています。求められれば世の中に無い物も創りだす。特にランドセル製造では、本来のカバンメーカーの枠を超え、樹脂メーカー、金属加工メーカー、金型メーカー等と協力し、部品一つまで「子ども思い」を貫き自社開発。組み立て、部品製造、素材開発と伝統製法を融合させた理想型のランドセル作りをしています。熱狂的な池田屋ファンも多く、リピート率は業界トップクラス。『池田屋でしか買えない商品を企画販売する』という独自の商品企画戦略により、ネット上の価格競争とは無縁となり、適正価格で製品を販売できることも弊社の強みです。

池田屋カバン店の『子ども思い』は商標登録されていることからも、様々なお子さんにとって使いやすいランドセルを作りたいという想いが伝わってきます。

池田屋カバン店のMISSIONにも、「オリジナル商品を通して、日本のモノづくりの素晴らしさ、日本文化の良さを伝えます。」とあり、創業60年という長い歴史の中でも、常にオリジナルを守り続けていらっしゃったのですね。

ヒットの秘訣

Q.貴社がヒットしたその秘訣を教えていただけますでしょうか。

A.ヒットの秘訣は全ての年代にご満足できるランドセルを開発することです。

まずは、子ども目線の商品開発という面では、オリジナルランドセルを作り始めた当初から子どもが実際に使う場面をモニタリングした開発を実践しています。そして、6年間使い終わった際の充実感という面では、流行に左右されることなく幼稚園児から6年生まで飽きずに使えるカラーとシンプルなデザインを貫いています。

さらに、親と祖父母の満足感という面では、買い与える親と祖父母の商品選定力に十分耐えうる確実な仕立てと飾らない高級感を常に意識しています。

使う人、買い与える人、両方が満足できるバランスの取れた開発が重要です。


池田屋カバン店のランドセルには、類を見ない手厚い保証がついております。

ランドセルを使っている間、壊れた理由がわからなくても、保証書がなくても、ランドセルの故障を無償で修理、修理不可能の場合は無料交換してくれるそうです。

一度購入されたランドセルに関しては、使っている子どもが6年間学校に通い卒業するまで、安心して使ってもらえるように、最後まで責任をもっていらっしゃるところに筆者は感動しました。

社長の右腕の素質

Q.視点を変えて、採用に関する質問です。貴社が求める人材像や社長の右腕として活躍するために必要な『素質』をご教示下さい。

A.拘りは有るが頑固で無い。優柔不断に世の中を見て、道を見極めて決断する決断力。自分の決断を間違っていたと素直に変える柔軟性。アイデアは温めておいて、チャンスが来たら実行する。諦めない、チャンスが来るまで待てる、暖める、我慢できる余裕。自分を変える事が出来る人。

先入観のない考えが持てる柔軟性が、創造性を発揮しやすくし、その結果顧客のこころを慮ることができるようになり、より良い商品開発につながる。

しかしただ柔和なだけではなく、世のながれを見極める思慮深さと忍耐力、決断するときは決断する実行力も併せ持たなければいけない、ということでしょうか。

池田屋カバン店の2代目として、会社を支えてこられた池田の叡智が込められていますね。

今後のビジョン

Q.最後になりますが、貴社の今後のビジョンをお伺いできますでしょうか。

A.今後は社員数を増やさずに売上を上げる方法を確立し、利益を社員に還元し、社会事業『子ども想いの森』を発展させていきたいと考えております。

池田屋カバン店は、こどもの生きる力を育むための社会貢献事業、『子ども思いの森』を立ち上げ、子供向けのイベントやワークショップを開催、またランドセルの売上の一部を活用し、子ども思いの活動をしている活動団体などを応援しています。

子どもの事を本当に思ってくれる存在が、両親に限らず、社会にまで広がると、子どもにとってより安全な社会、良い教育ができる未来がいずれやってくるだろうと期待できます。

まとめ

池田社長のインタビューを通して、社長のビジョンが一企業としての繁栄にとどまらず、子どもたち全員が幸せになってほしいという夢に繋がっていることが感じられました。

その為日々池田屋カバン店の従業員の方々は、「子ども思い」を叶えるため、商品開発に従事し、さまざまな発想をもって社会貢献活動をされているのですね。

その甲斐あって、「出会いに感謝」「ステキな相棒」などというように、池田屋カバン店のランドセルには沢山の感謝の声が届いています。
すでに歴史の長い池田屋カバン店ですが、いつの時代も変化に対応する柔軟な視点で、顧客の立場に立って考える姿勢や子どもを思うコンセプトをもって来られたので、今後も顧客に信頼される鞄専門店として、愛されつづけることでしょう。