株式会社ダイナックの企業概要と沿革

まず、ダイナックの企業概要についてご紹介します。これを見れば、ダイナックの企業規模や事業内容について、ざっくりと把握できます。

株式会社ダイナックの企業概要

社名株式会社ダイナック
本社所在地東京都新宿区新宿1丁目8番1号
設立年月日1958年3月
代表取締役社長若杉 和正
株式公開東証2部 2000年10月26日
資本金1,741百万円
事業内容飲食店の経営
同社HPより参照


1958年に株式会社新宿東京会館として創業したダイナックは歴史のある企業です。1989年に株式会社サントリーレストランシステムを吸収合併し、商号を株式会社ダイナックに変えました。

ダイナックは約50業態160店舗以上の「レストラン・バー事業」、受託経営を行っている「ゴルフクラブレストラン事業」を中心に経営を行っています。その他にも、「コントラクト事業」「パーティー・ケータリング事業」など、さまざまなフードビジネスをダイナックは展開しています。

このように、ダイナックはサントリーの外食事業の中核を担う、フードビジネスにおける大手企業といえます。

株式会社ダイナックの沿革

1958年3月 飲食店の経営等を目的として株式会社新宿東京会館を設立。
1973年10月 本社を東京都新宿区三光町1番地に移転。
1979年2月 サントリー(株)の100%子会社となる。
1979年4月 株式会社洋酒サービスを吸収合併。
1980年6月 東京都新宿区新宿に「ティキティキ」1号店を出店。
1985年7月 株式会社シャトーリオンを吸収合併。
1985年10月 本社を東京都新宿区新宿一丁目8番1号に移転。
1988年9月 株式会社サントリーレストランシステムを吸収合併、同社を当社の大阪支社(現・大阪オフィス)として承継。同日、商号を変更し株式会社ダイナックとなる。
1990年12月 新潟県南魚沼群湯沢町のGALA湯沢スキー場内にレストランを出店。
1995年6月 大阪市北区西天満に「燦」1号店を出店。
1997年4月 山陽自動車道・三木サービスエリア内に総合レストランを出店。
1998年2月 東京都新宿区新宿に「鳥どり」1号店を出店。
1998年10月 東京都新宿区新宿に「響」1号店を出店。
1999年1月 東京都港区新橋に「ザ・ローズ&クラウン」1号店を出店。
2000年10月 大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場(現・大阪証券取引所JASDAQ)に株式上場。
2001年3月 千葉県袖ヶ浦市の東京ドイツ村内のレストランの運営を受託。
2001年6月 神奈川県横浜市に「咲くら」1号店を出店。
2001年7月 西名阪国道ドライブイン「道の駅 針テラス」に総合レストランを出店。
2002年4月 山陽自動車道・三木サービスエリア内総合レストランがISO14001の認証を取得。
2004年4月 東京都庁第1本庁舎南塔45階に「東京カフェ202」を出店。
2004年6月 営業譲受により「鳥彩々」11店及びその他1店の営業店舗を承継。
2006年3月 大阪支社(現・大阪オフィス)がISO14001の認証を取得。
2006年6月 第14回優良フードサービス事業者等表彰事業における、食材・食事情報提供部門にて農林水産大臣章を受賞
2006年11月 東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
2009年12月 全ての事業所においてISO14001の認証を取得。
2013年4月 近畿大学と連携した世界初の完全養殖クロマグロを提供する大学直営の専門料理店「近畿大学水産研究所」の業務運営を受託。
2013年7月 道の駅地域振興施設指定管理者として茨城県の「道の駅 まくらがの里こが」を受託。
同社HPより参照

株式会社ダイナックの企業理念・事業ビジョン

株式会社ダイナックは「食の楽しさをダイナミックにクリエイトする」

料理を提供するのではなく、お客様が食品やサービスを利用することで感動や喜びを得られるという体験の提供をダイナックは目指しています。

そのために企業理念として「食の楽しさをダイナミックにクリエイトする」をかかげています。

株式会社ダイナックを支える「接客力」「マネジメント力」「店舗開発力」

感動する体験の追求のために、ダイナックはお客様の想像をこえる「接客力」を磨いています。また、接客力を生かすために、ダイナックがひとつになりお客様をお迎えできるよう「マネジメント力」も大切になります。

そして、今までにない商品やサービスを最適な形で提供するために、お客様のニーズに応える「店舗開発力」の育成に取り組んでいます。

株式会社ダイナックの根底にある「やってみなはれ」精神

和食・イタリアン・ワインバル・ゴルフ・リゾートをはじめとするさまざまフードビジネスをダイナックは展開しています。

その根底にはサントリーの創業者である鳥井信治郎の残した「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」という言葉があります。このチャレンジ精神はグループ企業であるダイナックにもしっかりと引き継がれています。

株式会社ダイナックの事業案内・サービス

ダイナックの中心となるバー・レストラン事業にはさまざまな業態の店舗があります。

その中の代表的なブランドを紹介します。

• 和食居酒屋 響
響は川島豆腐店のこだわりのざる豆腐や仁多米の「コシヒカリ石窯炊き」といった贅沢な和食が楽しめる店舗です。ダイナックが提案する大人のダイニングキッチン&バーです。

• 和食居酒屋 燦
燦(さん)はダイナックがこだわりを持って厳選した素材による郷土料理が楽しめるダイニングです。

• 焼き鳥・居酒屋 鳥どり
安心・美味を追求した料理が楽しめるのが鳥どりです。鳥どりでは、ダイナックのおもてなしの心をこめた落ち着いた空間で、さまざまな鳥料理を楽しめます。

• THE ROSE & CROWN
THE ROSE & CROWNは伝統的なイギリスのパブを思わせる店づくりが魅力です。店名には「ROSE(市民)」から「CROWN(貴族)」まで、さまざまな方が集まり、飲んで楽しめる空間を提供したいというダイナックの想いがこめられています。

• イタリアンレストラン パパミラノ
本格的なイタリアンをカジュアルに楽しんでほしいという、ダイナックの考えから生まれたのがパパミラノです。にぎやかにグループ、落ち着いたカップルなど、パパミラノはさまざまなシチュエーションに合った利用ができます。

上記のブランドを中心にダイナックは約50業態の店舗を160店舗以上も手がけています。

株式会社ダイナックの開発力

ダイナックがさまざまな業態により人気を集めている原動力として、二つの開発力があります。それがダイナックの「業態開発力」と「店舗開発能力」です。

株式会社ダイナックの業態開発力

ダイナックの業態開発の基本は的確なマーケティング活動にあります。お客様のニーズを見極め、社会のトレンドを判断し、ダイナックの営業部門やそれに関わる本部によって店舗のコンセプトは考えられます。

それをもとに、メニュー開発・店舗のデザイン・サービススタイルなどの細やかな基本設計が作られます。さらに、この基本設計にお客様に接しているダイナックの一流のスタッフの意見やアイディアを取り入れることで、新たな業態の店舗が生まれます。

このように、ダイナックは会社としてひとつになり、お客様のニーズに応える魅力的な業態の開発を行っています。

株式会社ダイナックの店舗開発力

地域を特定し、集中した展開を行うドミナント戦略をダイナックは行っています。そして、ダイナックは店舗開発の際に、「オーナーと一緒に店を作っていく」を理念としています。

ここでも、ダイナックがさまざまな業種があることが強みとなり、出店が難しい立地でもビルのオーナーのニーズに応える最適な店舗開発ができます。それにより、幅広いお客様への対応ができ、店舗の価値向上が可能です。さらに、ダイナックの店舗開発により、ビル自体の価値向上にもつながります。

それにより、さらにお客様が集まる場所となるという良いサイクルをダイナックの店舗開発は実現しています。

株式会社ダイナックのまとめ

以上のように、ダイナックはお客様のニーズに応える多様な業態を強みに、感度する体験を提供するフードビジネスを展開しています。

そして、ダイナックはサントリーグループの外食産業の中核として、食を通して、地域や社会の発展にも貢献している企業です。