日本ガイシ株式会社の企業概要
社名 | 日本ガイシ株式会社 |
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本社所在地 | 〒467-8530 名古屋市瑞穂区須田町2番56号 |
設立年月日 | 1919年5月5日 |
代表取締役社長 | 大島 卓 |
株式公開 | 東証一部、名証一部 |
資本金 | 698億49百万円 |
事業内容 | がいし・セラミックス・電子部品およびベリリウム銅製品の製造・販売など
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日本ガイシ株式会社の沿革
1919 | 日本陶器のがいし部門を分離し、「日本碍子」を設立 |
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1929 | 100万ボルト級の高電圧電気試験設備完成 |
1931 | 化学工業用耐酸機器類の製造販売を開始 |
1934 | 名古屋市に散気板を納入、下水処理用曝気装置に使用される |
1936 | スパークプラグ部門を分離し、「日本特殊陶業」を設立 |
1942 | 愛知県半田市に「知多工場」竣工 |
1958 | ベリリウム銅の製造販売を開始 |
1962 | 愛知県小牧市に「小牧工場」竣工 |
1963 | 「超高圧研究所」(現、電力技術研究所)竣工 |
1965 | アメリカに「NGK INSULATORS OF AMERICA, LTD.」(現、NGK-LOCKE, INC.)を設立 |
1967 | 兵庫県尼崎市に上水汚泥脱水装置、大阪府堺市に下水汚泥脱水装置を納入 |
1968 | カナダに「NGK INSULATORS OF CANADA, LTD.」を設立 |
1971 | 電子工業用セラミック部品の製造のための「ニチガイセラミックス」を設立 |
1972 | 100万ボルト級試験変圧器用ブッシングを開発 |
1973 | アメリカのGE社と合弁で「LOCKE INSULATORS, INC.」を設立 |
1974 | 東京都南多摩処理場に流動床式汚泥焼却装置を納入 |
1976 | 自動車排ガス浄化用触媒担体(ハニセラム)の製造販売を開始 |
1977 | ベルギーに「NGK-BAUDOUR S.A.」を設立
ベルギーに「NGK EUROPE S.A.」を設立 |
1978 | 日本原子力発電敦賀発電所に低レベル放射性廃棄物焼却装置を納入 |
1979 | 超高圧研究所(現、電力技術研究所)にUHV用がいし・がい管汚損試験設備完成 |
1981 | 磁気ヘッド用フェライトの新製法を開発 |
1985 | ベルギーに「NGK CERAMICS EUROPE S.A.」を設立し、ハニセラムの現地生産を開始
ドイツに「NGK EUROPE GmbH.」を設立 |
1986 | 社名表記を「日本ガイシ」に変更
アメリカのキャボット社のベリリウム銅事業部門を買収し、「NGK METALS CORPORATION」を設立 日産自動車にセラミックターボチャージャーローターを納入 |
1987 | バイオリアクターの販売を開始
ドイツのABB社と合弁で「ナステク」を設立し、NAS電池の研究を開始 インドネシアに合弁会社「P.T. WIKA-NGK INSULATORS」を設立し、配電用がいしの組立生産を開始 |
1988 | 懸垂がいしの生産累計が1億5,000万個達成
アメリカに「NGK CERAMICS USA, INC.」を設立し、ハニセラムの現地生産を開始 |
1990 | 東京電力福島第1原子力発電所に不燃性雑固体廃棄物処理用高圧縮プレスを納入
「NGKオホーツク」を設立し、磁気ヘッドの生産を開始 |
1991 | 東京都南部処理プラントに旋回流式汚泥溶融設備を納入
総合分離膜装置の設計・製造のため「NGKフィルテック」を設立 |
1992 | 当社NAS電池の実用原型モデルによる系統連係運転が、東京電力川崎変電所で開始 |
1993 | オーストラリアに合弁会社「NGK STANGER PTY, LTD.」を設立し、配電自動化機器の現地生産を開始
変・送電用がいし部門においてISO9001の認証を取得 ベリリウム銅展伸材部門においてISO9002の認証を取得 大型触媒担体工場竣工 |
1994 | 環境監査制度を導入
アメリカに「NGK-LOCKE POLYMER INSULATORS, INC.」を設立 |
1995 | 世界最大級のがい管(全長11.5m)を用いたUHV送電用ガスブッシングを、東京電力新榛名変電所に納入 |
1996 | 自動車用セラミックス部門においてISO9001の認証を取得
インドネシアにハニセラム生産のための「P.T. NGK CERAMICS INDONESIA」を設立 中国にがいし生産のための「NGK唐山電瓷有限公司」を設立 |
1997 | 中期経営計画「EXCEL−01」を策定
タイに窯道具生産のための「SIAM NGK TECHNOCERA CO., LTD.」を設立 |
1998 | 「NGK留学生基金」を設立
3事業所(名古屋、知多、小牧)同時にISO14001の認証を取得 |
1999 | ハニセラムの生産累計 4億個達成
エンジニアリング事業本部がISO14001の認証を取得 「NGK International House」(現日本ガイシンターナショナルハウス、留学生用宿舎)完成 |
2000 | 南アフリカにハニセラム生産のための「NGK CERAMICS SOUTH AFRICA (PTY) LTD.」を設立 |
2001 | グラスライニング機器で仏ディートリヒ社と事業提携
世界初の圧電セラミックディスプレイを開発 中国にハニセラム生産のための「NGK環保陶瓷有限公司」と、燃焼装置生産のための「NGK精細陶瓷器具有限公司」を設立 ハニセラムの生産累計5億個達成 |
2002 | エレクトロニクス事業本部電子部門と関連グループ会社3社が共同でISO14001の認証を取得
アメリカの半導体製造装置用モジュールメーカーFMI社の経営権を取得 中期経営計画「2002中期経営計画」を策定 家庭用浄水器「C1」発売 |
2003 | 旭テックの株式を譲渡
インドにがいし生産のための「BIRLA NGK INSULATORS PVT. LTD.」を設立 ポーランドにディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)生産のための「NGK CERAMICS POLSKA SP. Z O.O.」を設立 |
2004 | NAS電池の開発と実用化で大河内記念生産特賞を受賞
セラミック膜浄水システムをOEM供給 国内最大規模のセラミック膜浄水システムを福井県から受注 |
2005 | 愛・地球博に「NGKウォーターラボ・水のふしぎ研究室」を出展
取締役会を改革し、執行役員制度を導入 HDDヘッド用圧電マイクロアクチュエーターを開発 |
2006 | 人材育成を目的とする「NGK人財開発」を設立
中国に変電がいし生産のための「NGK(蘇州)電瓷有限公司」を設立 アメリカ・AEP社でNAS電池が海外初の商用稼動を開始 小牧事業所でSiC製DPF増産体制を確立 |
2007 | 「鳥羽総合研修センター」が完成
環境装置事業を「NGK水環境システムズ」として分社 名古屋市総合体育館のネーミングライツを取得 世界最大のナノセラミック膜を開発 |
2008 | メキシコにコージェライト製DPFと大型ハニセラム生産のための「NGK CERAMICS MEXICO, S. de R. L. de C. V.」を設立
NGK水環境システムズと富士電機水環境システムズとの合併会社「メタウォーター」設立 高精度NOxセンサーを開発 石川県能美市にハニセラム生産拠点の新設を決定 |
2009 | UAEアブダビ水利電力庁、アメリカ・ニューヨーク市などからNAS電池を受注
ハニセラムが国立科学博物館の重要科学技術史資料に登録 NAS電池が「eco japan cup 2009」で「環境ビジネスアワード」を受賞 |
2010 | イギリスでのNAS電池を用いた共同プロジェクトに基本合意
アメリカの半導体製造装置用金属部品メーカーの事業を買収 NOxセンサーが「PACEアワード」を受賞 業務用高性能ビルトイン浄水器「C1 MASTER(シー・ワン マスター)」を発売 |
2011 | 名古屋工業大学内に「日本ガイシ イノベーション研究所」を設立
石川工場と「NGK CERAMICS MEXICO, S. de R. L. de C. V.」が生産を開始 ハニセラムの生産累計10億個を達成 |
2012 | アメリカの産業ガスメーカーから半導体製造装置関連事業を買収
超高輝度LED光源用窒化ガリウムウエハーを開発 波長制御乾燥システムを開発 「エナジーサポート」(連結子会社)を完全子会社化 |
2013 | イタリアにNAS電池のプロジェクト支援のための「NGK ITALY S.r.l.」を設立
高強度・高導電性のジルコニウム銅ワイヤーを開発 |
2014 | ポーランドでコージェライト製大型ハニセラムの生産を開始
NOxセンサーの生産能力を1.5倍に増強 |
2015 | セラミックパッケージ事業を買収し「NGKエレクトロデバイス」として発足
インドに現地法人「NGK TECHNOLOGIES INDIA PVT. LTD.」を設立 タイにハニセラム、DPF生産のための「NGK CERAMICS (THAILAND) CO., LTD.」を設立 |
2016 | ポーランドでGPFの生産を開始
中国でのGPF生産を決定(2018年生産開始予定) ニッケルすず銅製品とジルコニウム銅ワイヤーの量産を開始 |
日本ガイシ株式会社の経営理念
日本ガイシの企業理念は「より良い社会環境に資する商品を提供し、新しい価値を創造する」というもの。社会環境のことを第一に考える日本ガイシは、企業市民としての立場を忘れず、社会にとって有益な存在であり続けたいと考えています。
日本ガイシ株式会社の企業行動指針
日本ガイシの企業行動指針の第一は「より良い社会環境に資する商品の提供」です。日本ガイシは長期のグローバルな視点に立つことによって、地球環境を保護します。日本ガイシにとって、地球環境は全世界の全ての人のもの。日本ガイシは常に全世界の人々の事を考えています。
良い商品を提供するためのガイドラインを定める日本ガイシ株式会社
日本ガイシの社員は行動ガイドラインに従って仕事をしています。日本ガイシの技術の先進性を追求して、社会の役に立つ商品・サービスの開発に携わっています。また、日本ガイシはクレームや事故に迅速に対応する事によって企業の信頼性を保ち、再発防止にも努めます。
日本ガイシ株式会社の事業ポートフォリオ
日本ガイシの事業は3つの分野に大別されます。筆頭に来るのは電力関連事業で、電気エネルギーのあらゆる分野において、良い製品を提供し続けています。セラミックス事業も日本ガイシの大切な事業の1つです。セラミックスの可能性を最大限に引き出すために、製造技術の開発を行い、常に最先端のものを追求しています。
日本ガイシはまた、エレクトロニクス事業にも携わっています。日本ガイシのファインセラミック技術は多くのことを成し遂げているんですよ。
日本ガイシ株式会社の事業案内、サービス紹介
日本ガイシ株式会社の電力関連事業
日本ガイシの電力関連事業は未来への発展に不可欠な分野。「がいし」とは電線に用いられる絶縁体です。日本ガイシのこの事業にはがいしの製造も含まれています。電力エネルギーの分野で欠かせない商品を日本ガイシは製造し続けています。
日本ガイシのがいしは大容量の送電を負担しつつ、汚損、地震などにも耐えなければなりません。100万ボルトにもなるがい管は全長11.5メートル、最大径が1.6メートルになります。日本ガイシのつくるこのがいしは世界最大の磁器製品なんです。
日本ガイシ株式会社のセラミックス事業
セラミックス事業も日本ガイシの大切な事業の1つ。特にハニカムセラミックスは日本の自動車の排ガス濾過装置にも使用されており、空気を清浄に保つためには必要不可欠な素材です。
日本ガイシ株式会社のエレクトロニクス
日本ガイシのファインセラミックスはマルチメディア、コンピュータなどに用いられています。日本ガイシが生み出す最先端のセラミック技術はプリンター用のマイクロアクチュエーターなどにも用いられています。また、日本ガイシのファインセラミック技術を使用した光ファイバーアレイはIT社会に欠かせないハードウェアです。
日本ガイシ株式会社のHPC事業
ファインセラミックスは金属などと違い、強度が高いだけでなく、非常に軽量。耐熱性にも優れています。更に日本ガイシのファインセラミックスは耐食性にも優れているため、いろいろな産業的ニーズを満たしています。
日本ガイシ株式会社の金属・金型事業
日本ガイシは金型製造の分野でも豊かな技術とノウハウをもっています。アルミニウムや鉄の金型はプラスチックの成型などに使われています。
あくなき研究をつづける日本ガイシ株式会社
日本ガイシは特に研究熱心な企業としても知られています。エネルギー、エコロジー、エレクトロニクス、生産技術の分野で、日本ガイシは能力を最大限に発揮してきました。日本ガイシのがいし製造技術は世界No.1。現在はNAS電池システムの研究などにより、クリーンなエネルギーの開発にも携わっています。日本ガイシにはエネルギーや金属の分野でこれからも世界を牽引する企業であってほしいですね。