東洋建設株式会社の会社概要と沿革
まずは、東洋建設の概要について説明していきます。
会社名 | 東洋建設株式会社 |
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本社所在地 | 〒135-0064 東京都江東区青海二丁目4番24号 青海フロンティアビル12、13階 |
創立 | 1929(昭和4)年7月3日 |
代表取締役社長 | 武澤 恭司 |
株式上場 | 東京証券取引所市場第1部 |
資本金 | 140億4,936万円 |
事業内容 | 総合建設業(海上・陸上土木、建築) 不動産事業等 |
東洋建設株式会社の沿革
続いて、以下は東洋建設の沿革です。
1929年 | 兵庫県西宮市鳴尾地先を埋立て、工業港を建設することを目的として、南満州鉄道と山下汽船の共同出資により、阪神築港株式会社を設立 |
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1932年 | 鳴尾埋立事業のほか、建設請負業を開始 |
1935年 | 本店を大阪市東区伏見町に移転 |
1938年 | 戦争のため、鳴尾埋立事業を中断 |
1945年 | 本店を大阪市西区川口町に移転 |
1946年 | 戦後初の請負事業である利根川浚渫工事(千葉県)を受注 |
1952年 | 本店を大阪市東区伏見町に移転 |
1960年 | 東京営業所を東京支店に昇格 |
1961年 | 本店は大阪市東区高麗橋に移転、大阪証券市場第2部に上場 |
1962年 | 東京証券市場第2部に上場 |
1964年 | 鳴尾埋立事業の再開を決定、東洋建設株式会社に商号を変更、東京・大阪証券市場第1部に上場 |
1965年 | 福岡営業所・名古屋営業所を支店に昇格 |
1967年 | 鳴尾埋立着工式を挙行 |
1968年 | 東京本部設置、岡山、高松、金沢営業所を支店に昇格 |
1969年 | 東北支店開設 |
1970年 | 日立造船臨海工事株式会社を吸収合併 |
1971年 | 北海道支店開設 |
1972年 | シンガポール営業所開設(海外進出) |
1973年 | 海外事業部(現 国際支店)設置、ナボタス漁港建設工事(フィリピン)を受注、マニラ営業所(フィリピン)開設 |
1976年 | 建築部・建築営業部設置(建築部門進出)、フィリピンに合弁会社CCTを設立、東京本部を東京本社に改称 |
1977年 | 鳴尾浜産業センター一般分譲開始 |
1983年 | 奈良輪機材センター開設 |
1984年 | 鳴尾技術センター(現 鳴尾研究所)開設 |
1986年 | 鳴尾浜産業センター販売終了、関西国際空港島護岸築造工事(大阪府)受注 |
1990年 | 株式会社トマック(海上工事専門会社)設立 |
1992年 | チャンギー空港埋立工事(シンガポール)受注、美浦研究所設置 |
1995年 | 阪神大震災復興工事に従事 |
1997年 | プノンペン営業所(カンボジア、現プノンペン出張所)開設 |
1999年 | ISO9001全社認証取得、関西国際空港Ⅱ期工事(大阪府)受注 |
2000年 | 中部国際空港護岸等築造工事(愛知県)受注 |
2001年 | ISO14001全社認証取得 |
2002年 | 前田建設工業株式会社との業務提携を発表 |
2003年 | 東洋バリューアップ計画を発表(前田建設工業との提携強化、増資等) |
2004年 | ハノイ営業所(ベトナム)開設 |
2005年 | 東京国際空港D滑走路建設外工事(東京都)受注 |
2006年 | ジャカルタ営業所(インドネシア)開設 |
2007年 | 国際事業部を国際支店に昇格、本社移転(千代田区神田錦町から江東区青海へ) |
2011年 | 東日本大震災復興工事に従事 |
2012年 | 株式併合を実施(5株を1株に)、モンバサ港コンテナターミナル建設工事(ケニア)受注 |
2013年 | ニソン製油所プラント海洋工事(ベトナム)受注 |
2014年 | ヤンゴン出張所(ミャンマー)開設 |
■東洋建設の沿革の要点
東洋建設は、1929年に南満州鉄道と山下汽船の共同出資により、阪神築港株式会社を設立したところから始まりました。その後東洋建設は、1961年に大阪証券市場第2部、1962年に東京証券市場第2部、さらに1964年には東京・大阪証券市場第1部に上場します。この4年間の東洋建設の上場は沿革のポイントです。また東洋建設は、1995年に阪神大震災復興工事、2011年には東日本大震災復興工事に従事するといった活躍もみせます。東洋建設は、現在もどんどん新たな建設に着手しております
東洋建設株式会社の経営理念・行動規範
また、建設のプロフェッショナルである東洋建設では、以下のような経営理念、行動規範を掲げています。
■経営理念
東洋建設は、夢と若さをもって全員一致協力し、新しい豊かな技術で顧客と社会公共に奉仕することに努め、会社の安定成長と従業員の福祉向上を期する。
■行動規範
・社会的使命を果たすため
1.社会の要請に適った建設活動
東洋建設は、社会や顧客のニーズに的確かつ迅速に応えるため、常に創意革新と創造的提案をすることに努める。
2.品質の確保と建設技術の向上
東洋建設は、品質管理体制の充実や、先進技術の開発に積極的に取り組み、高品質かつ安全な建設生産物やサービスを提供することによって、顧客の満足と信頼を獲得する。
3.公衆災害防止の徹底と自然災害への対応
東洋建設は、工事施工に伴う公衆災害の防止措置を徹底する。また東洋建設は、大地震等の自然災害発生時には、建設会社に課せられた社会的使命を果たすべく、被災者の救援と安全の確保、被災構造物の応急復旧等の災害対応活動を迅速かつ組織的に取り組む。
・公正で信頼される事業活動のため
4.法令、規範等遵守の徹底
東洋建設は、法令およびその精神を遵守するとともに、社会的良識に反する企業行動は一切行わず、誠実かつ公正な企業活動を遂行する。
5.公正な入札および公正な競争の実施
東洋建設は、刑法、独占禁止法等に違反する行為は行わない。また東洋建設は、公正かつ自由な競争を推進し、ダンピング受注を排除する。
6.適正な生産体制の構築
東洋建設は、事業活動における取引については、公正な契約の締結を行い、役割分担と責任範囲の明確化を図るなど、適正な生産体制を構築する。
7.反社会的勢力の排除
東洋建設は、社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力に対し、毅然とした態度で臨み、一切の関係を遮断する。
8.企業会計の信頼性の確保と情報の開示
東洋建設は、正確かつ適正な会計処理を行うことにより、財務報告の信頼性を確保するとともに、ステークホルダーをはじめ広く社会に対し、企業情報を積極的に開示し、事業活動についてより正確な理解を得られるよう努める。
9.政治、行政との適正な関係の保持
東洋建設は、政治、行政とのかかわりについては、公職選挙法、政治資金規正法等関係法令を遵守し、透明で適正な関係を保持する。
10.知的財産権等の保護
東洋建設は、他者の知的財産権を尊重するとともに、個人情報などを適切に管理・保護する。
・人を大切にし、社会とよりよい関係であるため
11.人権と個性を尊重する経営の堅持
東洋建設は、人権を尊重し、一切の不合理な差別を排し、公正かつ誠実な企業活動を実践する。また東洋建設は、技術者・技能者をはじめとする「人」を大切にし、個性を尊重した人材育成を図る。
12.安全衛生対策の強化と魅力ある労働環境の創出
東洋建設は、建設業に携わる人々の安全と健康を確保するため、安全衛生対策の強化に取り組み、職場環境の整備や労働条件の改善等を推進し、魅力ある労働環境の創出に努める。
13.社会との共生
東洋建設は、社会との良好な関係の構築は会社存立の基盤であり、常に社会の要請を的確に把握し、社会から信頼され必要とされる「開かれた企業」を目指す。東洋建設は、社会貢献活動についても積極的に展開する。
14.環境保全等への取り組み
東洋建設は、低炭素社会の実現、生物多様性の保全などに積極的に取り組むとともに、環境負荷の軽減や省エネルギーに有効な建設技術の向上に努める。
15.国際社会への貢献
東洋建設は、国際的な事業活動においては、国際ルールおよび各国・地域の法令や人権を含む規範を遵守し、文化や習慣を尊重して相互理解を深め、各国・地域の発展に寄与する。
このように上記の経営理念と行動規範を見てみると、東洋建設は人々の生活の向上を第一に考えていることが分かります。東洋建設は、請け負った仕事をこなしたら終わりという考え方ではなく、その仕事が人々に与える影響や、自然環境に及ぼす影響についても細かく考えています。ここまで細かく行動規範が設けられている会社はそう多くはありません。法令の遵守や反社会的勢力の排除といった当然の行動規範についても改めて示すことによって、その徹底ぶりを垣間見ることができます。また、東洋建設の経営理念は「人間尊重」「創意革新」「責任自覚」の3本柱で構成されています。この3本柱の相乗効果により会社の発展と社会貢献を実現できると考えられています。
東洋建設株式会社のグループ会社
さらに、東洋建設には様々な事業を展開するグループ会社があります。 現在の東洋建設を支えるグループ会社は、以下の通りです。
■株式会社トマック
海洋土木、陸上土木の施工事業
■東翔建設株式会社
土木工事業、しゅんせつ工事業等他
■日下部建設株式会社
海洋土木、一般土木事業
■CCT Constructors Corp.
施工事業
■東建サービス株式会社
運営管理受託、資金管理、大規模修繕工事、建築・設備工事に関する企画・設計・監理、土木工事一式、人材派遣事業など
■東建テクノ株式会社
土木建築工事業
■株式会社オリエント・エコロジー
トイレ、アグリ、環境などの事業
■とうけん不動産株式会社
不動産事業
■東建商事株式会社
保険、商事、旅行、などの事業
ここまで東洋建設のグループ会社を一覧で見てきました。こうして見ると、東洋建設がいかに多様な事業を展開しているかということがわかりますね!
人々の生活を支え、さらに技術向上を続ける東洋建設株式会社!
これまでご紹介してきたように、東洋建設は長年培ってきた技術により人々の生活を支えてきました。安全安心な建設物、環境にも配慮した工事、大震災後のサポートなど、東洋建設は単に実績を重ねるだけでなく、様々なことに貢献してきました。特に、大震災後の復興作業やボランティア活動のサポートなどの社会貢献は大きなポイントかと思われます。東洋建設をはじめ、建設業にとって「仕事をする」ということは「その後も評価され続ける」ということです。東洋建設の建設物を見て「良い」と思われるか「悪い」と思われるかでその後の依頼の数が変わってきます。その点で東洋建設は、長年良い評価を得て信頼されてきました。これまで多くの信頼を得てきた東洋建設の成長は今後も留まることなく続くでしょう。
人々の信頼を獲得し続ける東洋建設は、今後もさらなる躍進が期待できる注目の会社ですね!