part.5 大学発ものづくりベンチャーの今後

社長対談 第3回のゲストは、幻のスポーツカー『トミーカイラZZ』を復活させ、多様なEV(電気自動車)開発に挑むGLM株式会社の小間 裕康氏と、世界初、民間商用の超小型人工衛星を開発する東大発ベンチャー、株式会社アクセルスペースの中村 友哉氏。
新進気鋭の経営者が語る、ものづくりベンチャーの挑戦と可能性。その秘めたる想いに迫ります。

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大学発ものづくりベンチャーの今後

【小間】
大学発ものづくりベンチャーは増えていくか。

【中村】
これは増えますよね。ただ、気をつけないといけないなと思うのは、ものをつくるだけではやっぱりビジネスにならないし、価値にはならないと思っています。

ものをベースにして、それをどんなサービスに仕立てて、エンドユーザーに届けていくのかということが重要になってくるのかなと思って。大学発なのか、大学発じゃなくても別にどっちでもいいんですけれど、ものづくりベンチャーというのは、今度やっぱり主流になっていくんじゃないかなと思うんですけれど、どうですか?

【小間】
大学という場が凄いなと思うのが、とても時間があるじゃないですか。そこに打ち込むことがあれば、短いのかも知れないですけれど、結構自由な時間があるので、その間に起業をやってみるなど、そういうような文化が生まれると、どんどんどんどんと、モチベーションや環境が変わっていって、まずトライしてみようかなという、まずやってみようというのが生まれそうですよね。

【中村】
今でこそ、アントレプレナーシップの教育のようなカリキュラムなど、そういう起業というものに触れる機会があるかと思うんですけれど、私の頃なんてまだそういうことがなくて、衛星をつくって喜んでいた時代があって、それでも卒業する時に、「あれ?これ続けたいんだけど、他にこんなことやっている会社ないな」って思って、それで最終的に起業ということになりました。

けれども、ものづくり好きというのと起業というのはそう簡単には結びつかないというのがやっぱりあると思っていて。起業を考えるのは、先輩がいるとか、知っている人が会社やっているとか、そういうのがないと、そもそも選択肢にもはいってこないなというのが、個人的な実感です。しかし今見ると、やっぱり凄い起業家向けの教育やカリキュラムなど意外とものづくりをしているような学生が、チャンスに触れる機会というのは増えているのかなと。

機会を活かして、自分のやっているその技術をどう社会に出していくか、その手段として、ベンチャーを選ぶということがどんどん増えてきてほしいなと思っています。実際増えていますしね。

【小間】
やっぱりどんどん事例として生み出していくことができれば、環境も変わりますよね。我々も、GLMをつくった時に、30名程の学生さんが入ってくれたんですけれども、普通卒業して、大企業に就職するんですが、その内の半数近くの十数名が、自分で独立したんですね。

【中村】
それはすごいですね。

【小間】
こいつがやれるんだったら俺もできるんじゃないかというのが、多分周りであると、やっぱり大学で研究室にいる人とか、想いを持っているので力があるんでしょうね。

【中村】
本当、そう思いますね。

GLM株式会社 代表取締役社長 小間 裕康

EV(電気自動車)を開発する京大発ベンチャー。「幻のスポーツカー」と呼ばれる『トミーカイラZZ』をEVとして復活させた。2015年8月、VCなどから総額17億円の資金調達を行う。
小間氏は2010年にグリーンロードモータース(GLM)を設立。国内のベンチャー企業で初めて、EVスポーツカーでの認証を取得した。

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この社長のもとで働きたい
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株式会社アクセルスペース 代表取締役 中村 友哉

超小型人工衛星を開発する東大発ベンチャー。世界で初めて民間商用の打ち上げに成功し、2015年11月には19億円の大型資金調達を行う。
中村氏は、東大在学中に超小型人工衛星の開発に携わり、卒業後、同専攻での特任研究員を経て、2008年にアクセルスペースを設立。

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