株式会社アクセルスペース ~宇宙に挑む東大発ベンチャー!超小型衛星プロジェクトの舞台裏 ~

航空宇宙工学科を選んだ理由

株式会社アクセルスペース 代表取締役 中村 友哉 (2015年10月取材)

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―航空宇宙工学科を選んだ理由―

【聞き手】

本日はNASAを始めとする世界中の企業から注目されている宇宙を舞台にビジネスを展開される株式会社アクセルスペースの代表取締役の中村友哉社長にお話を伺っていきたいと思います。それでは社長、よろしくお願いいたします。

【中村】

よろしくお願いします。

【聞き手】

こういった日本でも稀なビジネスを民間企業で、しかもベンチャー企業で小型衛星などを使って宇宙を相手にビジネスをされているということで、ビジネスの内容はもちろんですが、創業者でいらっしゃる中村社長についてもいろいろとお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

【聞き手】

お生まれは三重県と伺っておりますが、幼少期はどんな感じのお子さんだったのでしょうか。

【中村】

本当に普通の小学生、中学生でしたね。三重といっても伊勢ですごく田舎なので、学校の帰りにマムシを捕まえたりとか。そんな感じで小さい頃は過ごしていまして、特に宇宙を目指したことは全くなかったですし、まさか当時はこんな風に宇宙ベンチャーをやるなんて夢にも思っていなかったですね。

【聞き手】

学生の頃は化学に興味があったのですね。

【中村】

大学進学時に学科を決めるときに、高校での得意科目が化学で、有機化学が好きだったので、そういった方向に進もうと思いました。それで大学に入りましたが、大学で学ぶ化学は高校のときにやっていたのとは違っていて、これはやりたいことではないなと気付きました。

【聞き手】

どんなふうに違ったのですか?

【中村】

高校のときは有機化学というのはパズルみたいにベンゼン環などが出てきて、そういうのを期待していたのですが、大学に入ると化学では波動方程式とか難しい数式がいっぱい出てくるので、これは何か違うと思って。化学をやろうというのはあきらめようと思いました。

【聞き手】

大学は東京大学。その分野に行かれれば、将来的には研究者になられるか、もしくは民間大手の会社に入られて、いわゆる研究員としてお仕事されるという感じかと思うのですが、ご自身の中ではちょっと自分がやりたいこととは違うなと思われたわけですね。

【中村】

大学の授業があまり面白くなかったというのが本音なのですが、これで研究するのはちょっと辛いなと思って。やっぱり別のことをしようかなと思いました。大学2年の頃ですね。2年の秋に学科を決めるのですが、化学が無理だなと思ったので、他のいろいろな学科の話を聞いて面白そうと思ったところに行こうと決めて、学科の先生がうちはこんな研究をしているんだよと紹介するオリエンテーションに行きました。そこでたまたま航空宇宙工学科の中須賀先生が、今研究室で人工衛星を作っているんだというお話をされて、ちょっとびっくりしたわけです。人工衛星にそれほど興味もなかったですから、大学が作るものじゃない、NASAとかJAXAとかで何百人というエンジニアが集まって作っているもので、何百億円もするものだと考えていたので、研究室が人工衛星を作るってどういうことだと思い、興味を持って話を聞きに行ったら、20人くらいの研究室で、本当に手のひらに乗るくらいの人工衛星をこれから作ろうとしている、世界でも初めてだよということを聞きました。他の人とは違うことをしたいなというのは常々思っていて、例えば電気とか機械は東大じゃなくても研究出来ますが、人工衛星を作るというのはたぶん他ではできないだろうなと思って、それで興味を持って航空宇宙工学科に進むことに決めたのです。

社長プロフィール

President's profile
氏名 中村 友哉
役職 代表取締役

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