株式会社アクセルスペース ~宇宙に挑む東大発ベンチャー!超小型衛星プロジェクトの舞台裏 ~

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衛星ビジネスの今後の展望

株式会社アクセルスペース 代表取締役 中村 友哉 (2015年10月取材)

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―衛星ビジネスの今後の展望―

【聞き手】

ウェザーニュースさんとの取引以降、新たにどういうところに広がってきているのでしょうか。

【中村】

やはり小型衛星で、これまで何百億円していた世界が何億円になったのですね。何億円も高いですが、ヘリコプター1機頼むのと同じくらいのイメージで人工衛星を持てるわけです。だからウェザーニュースさん以外にも、例えばエンターテインメントに使ってみましょうという会社も現れていまして、人口流星とか。宇宙から金属の球を飛ばして、それが大気圏で燃え尽きるときに光るわけですよね。それを地上から見るというサービスをやろうとしているベンチャーがありまして、そういったところと協力して作ってもいますし、日本のある県が人工衛星を持ちたいと言い始めるような動きも少しずつ出てきています。

また我々は、これからは衛星を買ってもらうというよりも、衛星のデータを買ってもらうビジネスを本格的に展開しようとしていまして、2017年に3基の衛星を打ち上げる予定なのですが、これで頻繁に地球の情報を取得して、そこから得られた情報をどんどんエンドユーザーの方に提供していくということを考えています。

我々の衛星のメインはやはり写真を撮る地球観測と呼ばれる分野なのです。これまでもたくさんの衛星が打ち上がって地球の画を撮っているのですが、我々はそれとは違うサービスにしていきたいという思いがあって、衛星をとにかくたくさんとばします、とばすことによって、毎日世界を見られますよという仕組みを作りたいのです。そうすると、昨日の状態と比較などができて、何か異常があったらそれを検知する仕組みができたり、過去からのトレンドを見て未来を予測したりすることもできるかもしれない。そうした形で画像そのものを提供するのではなくて、情報を提供するわけです。たとえば今年の穀物の取れ高はどれくらいになりますとか、どれくらい渋滞していますなどの情報をエンドユーザーに届けることによって対価をいただく。そういったビジネスをしていくことによって、世界中でさまざまなニーズを満たすようなサービスやプロダクトというのができていくのではないかと思っていて、そういう意味では衛星は非常に有用なツールになると考えています。

【聞き手】

もっとも高いところから全体を俯瞰して見ることができる、それを何に生かしていくのかというのが、これから楽しみですね。

【中村】

そうですね。やはり今は地上のセンサーがほとんどで、ローカルな情報はたくさん集まってくるのですけれど、俯瞰するというのが、衛星だけが実現できる非常に重要なポイントだと思っています。衛星だけで全てが解決するわけではないのですが、ビッグデータの時代にやってきていますから、その中で全体的に見てトレンドを知るといったことができるのは非常に大きな強みだと思いますので、新しいサービスを作っていくときに、重要な情報ソースとして衛星は役立つのではと考えています

【聞き手】

壮大ですね。

【中村】

ただ小さな衛星ですから、当然ながら能力は限られてしまうのですけれど、それなら我々でも提供できますので、そこにまずは一点突破かなと思っています。

【聞き手】

今ライバルがないわけですからね。

【中村】

日本にはないですけど、アメリカにはやはり出てきています。宇宙の世界は人工衛星を作るなら5年とか10年とかいうスパンだったのが、それではもう遅すぎて話にならないという状況になりつつありまして、いかに早くそうした観測体制を整えるかというのは世界的な競争になってきていますので、我々にもスピード感が求められると思います。

【聞き手】

でもそういったライバルが出てくるということは、それだけ狙える市場があるということの表れでもありますね。

【中村】

いま非常にこの超小型衛星の業界は盛り上がってきていまして、世界中で次々と新しいサービスが出てきていますので、我々としては日本代表として、それこそグローバルに市場を獲っていくということをやらないといけません。そういう意味では今本当に勝負時ですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 中村 友哉
役職 代表取締役

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