マルマン株式会社 ~黒とオレンジのスケッチブック『図案シリーズ』でお馴染みの老舗文具メーカー~

Vol.1 アメリカ生活で得た大きな“体感”

マルマン株式会社 代表取締役社長 井口 栄一 (2016年4月取材)

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-アメリカ生活で得た大きな”体感”-

【井口】

実は、私はここ(東京都中野区)で生まれています。本社が今建っていますけれど、こちらの半分が自宅だったんですよね。この建物の裏の半分が自宅で、前がマルマンの工場でした。今でいう食住接近どころか、食住一致ですよね。ですから父親も自宅にいたり会社にいたりと近いですから、出入りは激しかったですし、私の遊び場というのも工場で紙を扱っていますから、紙の切りかすとかそういうものがたまっているところがあるんですよ。そういうところに飛び降りたりそれからその中に紛れたり、後は工場の運搬用の台車で遊んだりしまして、良く小さい頃は、当社の社員、工場の方から追っかけ回されて、まあやんちゃだったのでしょうね。

高校3年生の時に、アメリカにホームステイに40日行ってきました。今から40年以上前ですね。これは私の人生の中では強烈なインパクトがありましたね。アメリカのミシガン州の田舎の町で、人口が4万5,000人で日本人も来たことがないようなところに、1人でアメリカの家庭に入りまして、40日間過ごしました。最初はノイローゼになるぐらい辛かったですね。

英語は勉強したんですよ。でも実践となるとなかなか通じないこともわかりましたし、それから文化が大きく違うということが分かりまして、最初は苦労しました。ただそこではやはりアメリカの考え方、懐の深さと、それから人のものを考えるにあたっても物質的にも豊かなところがあって、そこから考えるので、考えも非常に豊かな発想をさせるということでは、非常にインパクトのあることでしたね。

やはりそういうことを体感するということで、物の価値観ですとか、価値判断基準が大きく変わりました。眼先ではなくて、より広く物事を考えなくてはいけないということもあります。実は私は明治学院大学という大学で、大学でも私は旅行研究会という会に入りまして、本当に4年間、日本中をあちこち旅行に出て見て回りましたね。ですから、これもやはり考え方、私の今の価値判断基準の大きな体験だったと思いますね。

旅を通じて色々なディスカッションをして、例えば過去の賢人の方々がどういったことでこういうようなものをつくられたか、それから地域でどういうような産業を興したか、など、そういうものを現地に行ってみて徹底的にディスカッションをするんですね。これも私にとっては非常に良い経験でした。人の話を聞くことによって、自身が得られるもの、それが自身の成長につながるもの、こういうものを体感することができましたね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 井口 栄一
役職 代表取締役社長

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