マルマン株式会社 ~デジタルの時代に「スケッチブック」で魅せるアナログビジネスの真髄~

Vol.2 仕事を通じて得た財産と新商品開発の裏側

マルマン株式会社 代表取締役社長 井口 栄一 (2016年4月取材)

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-仕事を通じて得た財産と新商品開発の裏側-

【井口】

将来マルマンに入社するというのは意識をしていましたので、やはり、私たちの主原料である紙の関係ですね、紙の仕入れ先、商社、そういうところにチャレンジをいたしました。今私どもの仕入れ先の紙の商社、代理店に入社しまして、そこでもどっぷり、今度は紙という商品もそうですけど、商流ですね、仕事の流れですとか、流通ですとか、また仕入れ関係の方とか色々な人脈もできたという点では非常に良い経験だったと思います。

私自身は、紙の商社が気に入っていまして、まだまだやっていくつもりでありました。ただ残念ながら父親からそろそろマルマンに入れということで、帰りたくないとだいぶ口論をいたしました。でも、とにかく1回帰ってこいということで、マルマンに入り、それからはずっとマルマンでございます。父親は非常に厳しい人間でして、当時私は社会人を6年経験している人間でしたが、新入社員として入社しました。これは厳しかったですね。

まずは営業を経験いたしまして、私どもの得意先の問屋さんを担当する部署で、文具の流通について学ばせていただいたのと、開発営業部といいまして、そちらとはまた別の私どもが相手様の商品の生産のお手伝いをするような部署でございますね。 その後は経理も経験しましたし、それから商品開発の企画も経験をいたしました。その商品開発、企画が一番長かったのですが、今でも私はそれが強い財産だと思います。

ですから。そういう面だと、私どもの商品がどうやってできているか、仕入れの流通がどうなのか、そしてそれがどういう形で売られるのか、商品開発はどのような手順でやるのか、それから回収から資金繰りまで、全部経験ができまして、これがやはり私の一番の財産ですね。会社で何かが起きるとどこでどうなっているか、手にとってわかりますね。そういう面では感謝をしています。

私が一番危機感を持ったのは、1990年から91年です。これはちょうどベルリンの壁が崩壊したのが89年で、世界が変わろうとしている中で、変化というのが大きくあったのと、それからちょうど日本の学生人口に変化が現れる頃だったんです。

私どもの当時は主なユーザー様というのは高校生、大学生だったんですね。これはまさに減少していく年のスタートでした。ですから、ここをどうやって変えていくかということを、まずは体質改善を始めていって、それからちょうど10年程前でしょうか、ようやく形ができたのがビジネスマン、社会人向けのマーケット。こちらを手掛けようということで、実は社会人向けのマーケットの『ニーモシネ』というブランドのノートの完成品がありまして、これが着実に認められてきました。

その間も日本文具大賞を頂戴したり、それから販売店さんのご協力をいただいたりしながら拡販をしていって、ある程度のビジネスマンの方々には認知していただいているのではないかと思いますね。これは1つの大きな私の誇れる事柄かなと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 井口 栄一
役職 代表取締役社長

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