ホクシン株式会社の概要と沿革

まず、ホクシンの基本情報は以下の通りです。

【ホクシンの概要】

社名ホクシン株式会社(HOKUSHIN CO., LTD.)
本社所在地大阪府岸和田市木材町17番地2
設立年月日1950年(昭和25年)6月21日
代表取締役社長平良 秀男
株式公開東証一部上場(証券コード:7897)
資本金23億43百万円
事業内容ジオテック(地盤改良)事業
木材・住建事業
ホクシンHP:会社概要より引用


ホクシンは大阪府岸和田市に本社を置いています。創業は1950年に北新合板株式会社として誕生しました。1985年に子会社を吸収合併し、現在のホクシン株式会社に名を変えます。翌年の1986年に大阪証券取引所第二部へ上場。そして1987年に日本で最初となる薄物MDFスターウッドを製品化し発展を遂げます。1995年に東証一部への指定替を受け現在は東証一部へ上場しています。

〔MDFとは〕
日本語では中密度繊維板と言い、木材繊維を原料にした繊維板のことです。木製チップを原材料としていることで、木材特有の反りや乾燥により割れるなどをなくす事で加工性には大変優れています。そして軽量ということもあり現在でも様々な製品に用いられている素材です。

ではホクシンの歴史を沿革として見ていきましょう。

【ホクシン株式会社の沿革】

1950年(昭和25年)大阪市大正区に北新合板株式会社を設立
1967年(昭和42年)大阪府岸和田市に子会社、株式会社北新合板製造所を設立
1969年(昭和44年)奈良県橿原市に子会社、北新化学工業株式会社を設立
1972年(昭和47年)子会社株式会社北新合板製造所にてMDF(製品名:スターウッド)の製造、販売開始
1977年(昭和52年)本社を大阪市浪速区に移転
1978年(昭和53年)奈良県橿原市に子会社、北新モルパ工業株式会社を設立
1979年(昭和54年)子会社株式会社北新合板製造所、北新モルパ工業株式会社及び北新化学工業株式会社を吸収合併
1985年(昭和60年)本社を大阪府岸和田市に移転、ホクシン株式会社に社名変更
1986年(昭和61年)大阪証券取引所市場第二部に上場
1987年(昭和62年)薄物MDF(製品名:スターウッドTFB)製造・販売開始
1990年(平成2年)MDFの日本工業規格(JIS)表示許可取得
1995年(平成7年)子会社 STARWOOD AUSTRALIA PTY LTDを設立(豪州タスマニア州)
大阪証券取引所市場第一部銘柄に指定替
東京証券取引所市場第一部に上場
1997年(平成9年)スターウッドオーストラリア社(タスマニア工場)竣工
2002年(平成14年)子会社 STARWOOD AUSTRALIA PTY LTD(豪州タスマニア州)の資産及び営業権を譲渡
2003年(平成15年)ISO9001認証取得
※認証範囲は、(一財)建材試験センターのホームページ
2004年(平成16年)東京都千代田区に、子会社 C&H株式会社(販売会社)を設立
2005年(平成17年)ISO14001認証取得
※認証範囲は、(一財)建材試験センターのホームページ
子会社 STARWOOD AUSTRALIA PTY LTD(豪州タスマニア州)清算
2007年(平成19年)株式会社大亀(大阪府岸和田市)の全株式を取得し、子会社化
2009年(平成21年)子会社株式会社大亀の事業譲受・清算
2012年(平成24年)大建工業株式会社と、相互供給・物流・購買・生産技術・開発において業務提携
ホクシンHP:沿革より引用


現在、ホクシンが開発したスターウッドは、造作材、建具をはじめ、耐水性の高さ上げ木質フロアやキッチン、収納などへ加工されわたし達ユーザーの手元に届いています。ホクシンの製造するスターウッドは接着剤の改良で無臭化されたことにより、楽器や家具などにも多く使われるようになったようです。そしてホクシンは我々の暮らしを快適にしてくれるために、厳しい気候条件などのクリアを実現するために、日々研究を重ねています。

ホクシン株式会社の経営理念

では続いて、ホクシンがどういった経営理念や考えを持っているかをまとめていきたいと思います。

【経営基本理念】

社会の進歩向上に寄与する製品を供給する 相互信頼にもとづく安定した取引を確立する 社員とその家族の生活の安定向上をはかる
(ホクシンHP:経営基本理念より引用)

以上が、ホクシンの経営基本理念になります。近年、森林伐採などの環境破壊が問題になっていますよね、その環境対策にホクシンは一役買っています。スターウッドの原料は小径木や端材などの未利用資源なんです。地球環境を守ることから社会貢献をしていることがわかります。加工や耐久性に優れ年々ニーズも増えているこのスターウッドが環境保護の救世主として今後も普及していってほしいですね。

ホクシン株式会社の製品

ホクシンが製造しているのは「構造用スターウッド」という木材です。

【構造用スターウッドの特長】

1.透過性
透湿抵抗が小さいので、壁内結露防止対策に役立ちます。

2.防腐防蟻性
他木質材料には真似できない防腐防蟻性能で、万が一でも安心。

3.壁倍率
床勝や真壁にも対応。強度面・設計面からあなたをお手伝いします。

4.耐久性
10年間の風雨に耐えたスターウッド 構造用途合板以上の耐久性を証明。

5.リサイクル
未利用木材・建築解体材を活用し、CO2の長期固定化に貢献します。
ホクシンHP:構造用スターウッドより引用

ホクシンが作るスターウッドをはじめとするMDFに見られる特徴として、綿密で均質であり方向性がなく、軽いのに強度がしっかりしていることが挙げられます。綿密であることから耐久性に優れ、耐水仕様にも加工することなども出来るんです。ですので様々な用途への利用が出来ることがホクシンのスターウッドの特徴です。

ホクシン株式会社のスターウッドは多彩なバリエーションに対応!

ホクシンが日本で初めて作ったMDFのスターウッドは現在、キッチンや家具など、わたし達の身近なものへの利用も増えてきています。建築材にも重宝されており耐久性に優れていることで安全性の高さからMDFとして大臣認定も取得しました。国からも認められたホクシンのスターウッドが今後の日本の期待の木材として活躍してくれることを願いたいですね!