山陽特殊製鋼株式会社の企業概要
社名 | 山陽特殊製鋼株式会社 |
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本社所在地 | 〒672-8677兵庫県姫路市飾磨区中島3007番地 |
設立年月日 | 1935年(昭和10年)1月11日 |
代表取締役社長 | 樋口 眞哉 |
株式公開 | 東証1部 |
資本金 | 20,182百万円 |
事業内容 |
鋼材事業:軸受鋼、機械構造用鋼、ステンレス鋼、耐熱鋼、工具鋼などの各種特殊鋼製品の製造・販売 特殊材事業:耐熱・耐食合金、金属粉末製品の製造・販売 素形材事業:特殊鋼棒鋼・鋼管を素材とする素形材製品の製造・販売 その他 情報処理等のサービス提供 |
山陽特殊製鋼株式会社の沿革
1933(S8) | 山陽製鋼所として創業 |
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1935(S10) | 山陽製鋼株式会社設立(設立登記)
軸受鋼の製造開始 |
1939(S14) | 大阪証券取引所に株式上場
日本政府から軸受鋼専門メーカーとして指定される |
1954(S29) | 東京証券取引所に株式上場 |
1959(S34) | 商号を山陽特殊製鋼株式会社に変更
継目無鋼管製造設備(2,000トン熱間押出プレス)完成 |
1960(S35) | 分塊圧延機および大形圧延機完成 |
1963(S38) | 大阪特殊製鋼株式会社を吸収合併 |
1965(S40) | 会社更生法の適用申請・株式上場廃止 |
1966(S41) | 国鉄から新幹線用軸受鋼を受注 |
1970(S45) | 継目無鋼管製造設備(アッセル・ミル)完成 |
1973(S48) | 60トン2号電気炉完成
会社更生手続き終結 |
1974(S49) | 陽鋼物産株式会社設立 |
1980(S55) | 大阪証券取引所に株式再上場 |
1982(S57) | 山特工業株式会社設立
第二製鋼工場完成 |
1983(S58) | 3,000トン高速鍛造プレス機完成 |
1985(S60) | 東京証券取引所に株式再上場 |
1986(S61) | 第二棒線工場完成 |
1987(S62) | サントク加工株式会社設立
サントク運輸株式会社設立 |
1988(S63) | 極低酸素軸受鋼が日本鉄鋼協会から鋼中ガス分析管理用試料として採用される
金属粉末製造工場および金属粉末加工工場完成 |
1990(H2) | サントクコンピュータサービス株式会社設立
SKJ Metal Industries Co., Ltd.(タイ)設立 |
1991(H3) | 超高清浄度軸受用鋼を日本精工株式会社と共同開発 |
1992(H4) | 1,500トン高速鍛造プレス機完成 |
1993(H5) | 山陽特殊製鋼文化振興財団設立 |
1995(H7) | P.T. SANYO SPECIAL STEEL INDONESIA(インドネシア)設立 |
1996(H8) | Sanyo Special Steel U.S.A., Inc.(アメリカ)設立 |
1997(H9) | 第二製鋼工場連続鋳造設備で軸受鋼単一タンディッシュによる73チャージ連連鋳(世界記録)達成 |
1998(H10) | 大河内記念会から「大河内記念生産賞」を受賞 |
2000(H12) | サントク精研株式会社設立 |
2001(H13) | サントク運輸株式会社を山特精鍛株式会社に商号変更
寧波山陽特殊製鋼品有限公司(中国)設立 |
2002(H14) | Advanced Green Components, LLC(アメリカ)設立 |
2004(H16) | サントク加工株式会社を山特精鍛株式会社に吸収合併し、 サントクテック株式会社に商号変更 |
2005(H17) | 米国試験材料協会(ASTM International)から特別表彰を受賞
電気炉スラグが資源循環型の道路舗装材に初めて採用される |
2006(H18) | 新日本製鐵株式会社と相互提携の実施について合意
新日本製鐵株式会社(現・新日鐵住金株式会社)の持分法適用関連会社となる 世界で初めてフェイズドアレイ超音波探傷装置を量産工程へ適用 |
2007(H19) | 高アルミ窒化鋼の多連続鋳造による量産技術を確立 |
2008(H20) | 燃料電池の発電出力を3倍に高める世界初のセパレータ技術を開発 |
2009(H21) | 大阪証券取引所における株式上場廃止 |
2011(H23) | 山陽特殊鋼貿易(上海)有限公司(中国)設立
山特テクノス株式会社設立 サントク保障サービス株式会社設立 5,000トン自由鍛造プレス機完成 |
2012(H24) | Sanyo Special Steel India Pvt. Ltd.(インド)設立
60トン連続鋳造設備完成 Mahindra Sanyo Special Steel Pvt. Ltd.(インド)設立 |
2014(H26) | Siam Sanyo Special Steel Product Co. Ltd.(タイ)設立 |
2015(H27) | 第二製鋼工場連続鋳造設備で軸受鋼単一タンディッシュによる100チャージ連連鋳(世界記録)達成
Sanyo Special Steel Manufacturing de México, S.A. de C.V.(メキシコ)設立 |
山陽特殊製鋼株式会社の経営理念
山陽特殊製鋼は信頼を大切にしている会社です。社会から、ユーザーから、あらゆるステークホルダーから信頼されるのが山陽特殊製鋼の強み。山陽特殊製鋼は高品質の特殊鋼を作ることによって、豊かで文化的な社会の実現に貢献しています。
ユーザーのニーズを迅速かつ的確に捉えて、高品質の特殊鋼製品を提供することが山陽特殊製鋼の目指すところ。しっかりとした山陽特殊製鋼の理念がユーザーからの信頼を勝ち得ています。
また、山陽特殊製鋼はステークホルダーとのコミュニケーションを積極的に取ることにより、社会規範に則って自律的に行動しています。
山陽特殊製鋼株式会社の事業案内、サービス紹介
山陽特殊製鋼の造る製品は大きく分けて3つです。特殊鋼鋼材と素形材、金属粉末・粉末成形品です。
山陽特殊製鋼株式会社の特殊素材・鋼管
特殊鋼鋼材は軸受用鋼に使われているんですよ。山陽特殊製鋼の特殊鋼鋼材は強度や粘さの点でも評価が高いんです。ステンレスやニッケル合金、電磁ステンレス鋼など、身の回りではあまり存在しないような特殊な鋼も山陽特殊製鋼が得意とする製品です。
山陽特殊製鋼株式会社が作る素形材
素形材とは素材を最終製品に近い形状に加工して付加価値を高めた製品。山陽特殊製鋼の素形材はベアリングや自動車部品の半製品として用いられています。山陽特殊製鋼の主な素形材の製品の中に、ローリング品というものがあります。自動車、航空機、新幹線などの高性能ベアリングの素形材も山陽特殊製鋼が作っているんですよ。
素形材に求められる1つの特徴として、歩留まりが良いことが挙げられます。歩留まりは直接コストに関わってくるので、重要な要素なんです。山陽特殊製鋼の素形材は歩留まりが良いことでも知られています。
山陽特殊製鋼株式会社の金属粉末・粉末成形品
山陽特殊製鋼の金属粉末もクオリティが高いんです。様々な分野で使われている金属粉末は構造材料やエレクトロニクスの分野で特に多く利用されています。山陽特殊製鋼の金属粉末は真空溶解と不活性ガスアトマイズを組み合わせた技術を使用しています。山陽特殊製鋼のこの技術により、不純物が少なく、流動性に優れた金属粉末を生成することが可能になっているんです。
山陽特殊製鋼株式会社が世界に誇る技術・開発
山陽特殊製鋼は高い技術力で知られており、そのメインとなるのが「超高清浄度鋼製造技術」です。この山陽特殊製鋼の技術は多くの分野で受け入れられているんですよ。また、山陽特殊製鋼は国内の特殊鋼鋼材専業メーカーとしては唯一の鋼管製造設備を保有しており、軸受鋼や構造用鋼、ステンレス鋼などの鋼管を高効率で生産することができる企業なんです。
わたしたちの身の回りにあふれている山陽特殊製鋼株式会社の技術
風力発電のベアリングに使用されている山陽特殊製鋼の軸受鋼。ボルト、ギアなどにも使われています。航空・宇宙技術の駆動部品などにも、山陽特殊製鋼のステンレス鋼が使われているんですよ。
もっと身近なところでは、わたしたちが毎日使うスマートフォン。スマートフォンの中にある電磁波吸収体には山陽特殊製鋼の金属粉末が使われているんです。道路にはアスファルトが使われていますが、その骨材に山陽特殊製鋼の電気炉スラグ製品が使用されています。また、自動車の各部分にも山陽特殊製鋼の製品が使われているんですよ。ベアリングや吸排気バルブ、ショットピーニングなどもそのうちの一部です。
医療分野でも活用されている山陽特殊製鋼の製品。特に歯科治療器具のハンドピース用部品にも山陽特殊製鋼のステンレス鋼が使われています。
金属はわたしたちの生活に必要不可欠なもの。山陽特殊製鋼の高品質鋼は様々なところに使われているんです。
世界に誇れる技術を持った山陽特殊製鋼株式会社
山陽特殊製鋼の持つ技術は世界的に見ても素晴らしいもの。特に山陽特殊製鋼の超高清浄鋼製造技術(SNRP)はベアリングや高強度自動車部品などの寿命向上に貢献しています。ベアリングや自動車部品は様々な負荷がかかるため、耐久性が求められます。山陽特殊製鋼の作る高純度のベアリングは特に寿命が長く、耐久性、安全性も高いと言えるんです。
山陽特殊製鋼のSNRPは、鋼が持つ性能を最大限にまで引き出すことができる画期的な技術といえるでしょう。山陽特殊製鋼のSNRPによる鋼は世界初のエンジン技術であるトロイダルCVTにも採用されているんですよ。