株式会社セブン銀行の概要と沿革
まず、セブン銀行の基本情報は以下の通りです。
【セブン銀行の概要】
社名 | 株式会社セブン銀行(Seven Bank, Ltd.) |
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本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1-6-1 |
設立年月日 | 2001年(平成13年)4月10日 |
代表取締役会長 | 安斎 隆 |
代表取締役社長 | 二子石 謙輔 |
株式公開 | 東証一部上場(証券コード:8410) |
資本金 | 30,572百万円 |
事業内容 | ATM事業、金融サービス事業 |
セブン銀行は現在、東京都千代田区に本社をおいています。セブンイレブンなどの店舗におけるATM事業をはじめ、銀行としての金融サービスをセブン銀行が行なっています。東証一部への上場も果たしており、新しいカタチの銀行として期待されているセブン銀行ですが、設立は2001年と企業としては新しいんです。
それではセブン銀行の歴史を沿革で見ていきましょう。
【セブン銀行の沿革】
2001年4月6日 | 予備免許取得 予備免許取得 |
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2001年4月10日 | 「株式会社アイワイバンク銀行」設立(資本金202億500万円) |
2001年4月25日 | 銀行営業免許取得 |
2001年5月7日 | 営業開始(新規口座開設の受付開始) |
2001年5月15日 | ATMサービス開始 |
2001年5月23日 | 全国銀行協会入会(正会員) |
2001年6月11日 | 全銀システム接続 |
2001年6月13日 | BANCS接続(都市銀行カードによるセブン銀行ATMでの出金取扱い開始) |
2001年6月18日 | 振込サービス開始 |
2001年8月30日 | 第1回第三者割当増資(資本金308億500万円) |
2001年12月17日 | インターネット・モバイル・テレホンバンキングサービス開始
(2014年1月10日テレホンバンキングサービス終了) |
2002年3月27日 | 第2回第三者割当増資(資本金610億円) |
2004年7月7日 | お客さまサービス部新設 |
2005年4月1日 | ATMコールセンター(大阪)稼働開始 |
2005年4月4日 | 確定拠出年金専用定期預金の取扱い開始 |
2005年4月27日 | イトーヨーカドー蘇我店に初の有人店舗開設 |
2005年7月26日 | 第2世代ATM導入開始 |
2005年10月11日 | 「株式会社セブン銀行」に社名変更 |
2006年1月3日 | 新勘定系システム稼働開始 |
2006年3月2日 | イトーヨーカドー川口店出張所にて初の銀行代理業務開始 |
2006年3月20日 | 定期預金開始 |
2006年4月3日 | ICキャッシュカード対応開始 |
2006年9月1日 | 減資(資本金610億円のうち305億円減資し、同額を資本準備金に振替) |
2007年6月25日 | 創業以来初の配当を実施
ATMの運営・管理一括受託開始 |
2007年7月11日 | 海外カード対応開始 |
2007年9月3日 | ATMで電子マネー『nanaco(ナナコ)』のチャージ開始 |
2007年9月27日 | セブン‐イレブン、イトーヨーカドー出店エリア36都道府県でのATM展開完了 |
2007年11月26日 | 視覚障がいのあるお客さま向けサービス開始(音声ガイダンスによる取引実現) |
2007年12月17日 | 47都道府県へのATM展開完了 |
2008年2月29日 | ジャスダック証券取引所(現大阪証券取引所(JASDAQ市場))に上場(2012年4月14日上場廃止) |
2009年4月1日 | 金融犯罪対策室新設 |
2010年1月25日 | 個人向けローンサービス開始 |
2010年7月7日 | 直営ATMコーナーを開設 |
2010年11月29日 | 第3世代ATM導入開始 |
2011年3月22日 | 海外送金サービス開始(インターネット・モバイルバンキングでのサービス開始) |
2011年7月19日 | 海外送金サービス開始(ATMでのサービス開始) |
2011年12月1日 | 株式分割(1株につき1,000株の割合をもって分割)
単元株式数を100株とする単元株制度を採用 |
2011年12月26日 | 東京証券取引所市場第一部に上場 |
2012年6月27日 | セブン銀行口座が100万口座を突破 |
2012年10月6日 | Financial Consulting & Trading International, Inc.の全発行済株式取得(子会社化) |
2013年2月1日 | 海外送金カスタマーセンター稼働開始 |
2013年9月27日 | 米国完全子会社Financial Consulting & Trading International, Inc.がGlobal Axcess Corp.のATM事業を買収 |
2014年1月8日 | 全ATMでセブン銀行口座取引画面の9言語表示開始 |
2014年6月10日 | インドネシアにATM運営事業を行う合弁会社PT. ABADI TAMBAH MULIA INTERNASIONALを設立 |
2014年7月1日 | 事務受託事業を行う完全子会社株式会社バンク・ビジネスファクトリーを設立 |
2015年10月1日 | 米国完全子会社Financial Consulting & Trading International, Inc.の社名を「FCTI, Inc.」に変更 |
2015年12月16日 | 海外発行カード利用時のATM画面、明細票などを12言語対応に拡充 |
現在では当たり前の様にコンビニやスーパーなどに設置してあるATMですが、これらの先駆けともいえるのがセブン銀行のATMです。セブン&アイグループのコンビニにあったら良いなと思うものとしてATMが思いつき、それらを設置するのであれば同時に銀行を設立することから企業としての収益を得られるのではないかという発想は大手企業だからこそと言えるのかもしれません。現在までに100万口座を突破し、新しいカタチの銀行のセブン銀行は大成功したというのは間違いありません!
株式会社セブン銀行の経営理念
次に、セブン銀行の経営理念をまとめていきます。
【社是】
私たちは、お客さまに信頼される誠実な企業でありたい。セブン銀行HP:経営理念より引用
私たちは、株主、お取引先、地域社会に信頼される誠実な企業でありたい。
私たちは、社員に信頼される誠実な企業でありたい。
【経営理念】
お客さまのニーズに的確に応え、信頼される銀行を目指します。セブン銀行HP:経営理念より引用
社員一人一人が、技術革新の成果をスピーディーに取り入れ、自己変革に取組んでいきます。
安全かつ効率的な決済インフラの提供を通じて、我が国の金融システムの安定と発展に貢献します。
セブン銀行はセブン&アイグループという大手企業の一員であることは強みであり、責任の重さもあります。セブン銀行は画期的な銀行のカタチであり、我々の生活を豊かにしてくれたのは事実です。ですがここまでの顧客からの信頼を得たのはセブン銀行の企業努力の賜物です。地域社会やユーザーに対して誠実であった事が一番の理由ですね。これからもその時代に合ったサービスをセブン銀行は行なってくれる事を安心して見ていきたいですね。
株式会社セブン銀行の事業内容
セブン銀行の事業内容は以下の通りです。メインとなるATMの運営、システムの維持をはじめ、銀行としてのサービスも拡大し続けていっています。コンビニやスーパーにあるからできるサービスを行なっているのもセブン銀行の強みなんです!
セブン銀行は24時間365日止まらないATMネットワークをベースとして、提携金融機関とともに「新しい便利さ」を創造しています。セブン銀行HP:事業概要より引用
事業の柱である「ATMサービス」では、全国に23,000台以上あるセブン銀行ATMで、590社以上の提携金融機関などのカードを使って入出金やお振込を行うことができます。
「金融サービス」では、セブン銀行ATMをはじめパソコン・スマートフォンなどからも普通預金・定期預金・ローン・海外送金などをご利用いただける便利な口座を提供しています。
そのほか、子会社を通じて、海外での「ATMサービス」の提供や、「事務受託サービス」の提供も行っています。
ATMサービス
セブン‐イレブンやイトーヨーカドーなどのセブン&アイHLDGS.グループの店舗のほか、ショッピングセンター、駅、空港、高速道路サービスエリア、オフィスビルなどのさまざまな場所にATMを設置しています。全国23,000台以上のATMでは、590社以上の提携金融機関のカードがご利用いただけるほか、海外で発行されたキャッシュカードやクレジットカードなどで日本円を引出すこともできます。また、視覚障がいのあるお客さまがインターホンから流れる音声案内に沿ってお取引きできる「音声ガイダンスサービス」も提供しています。
金融サービス(セブン銀行口座)
セブン銀行口座では、個人のお客さま向けに「普通預金」と「定期預金」、「ローンサービス」などを取扱っています。また、海外に家族や知人を持つ方々のニーズに応え、「海外送金サービス」も提供しています。
法人のお客さま向けサービス
法人のお客さま向けサービスとして、入金専用カードを使ってATMに入金し、本社口座へ直ちに資金を集中させることができる売上金入金等のサービスを行っています。
子会社を通じて提供しているサービス
海外の子会社FCTI, Inc.(北米)とPT.ABADI TAMBAH MULIA INTERNASIONAL(インドネシア)は、現地でATMサービスを提供しています。また、子会社バンク・ビジネスファクトリーは、提携銀行から事務を受託しています。
銀行業界の新しいカタチを作ったのが、株式会社セブン銀行!
コンビニにあったらいいモノという発想から生まれたセブン銀行ですが、銀行を運営することは大変だと思います。ですがそれもセブン&アイグループの支えもあり、今のようなコンビニATM銀行業界の最大手にまで上り詰めました。これにはユーザーの欲しいモノに敏感に対応してきたセブン銀行の柔軟性の高さが理由のひとつです。これからもセブン銀行には新しいカタチの銀行として、より身近な銀行としてますますの発展をしていただき、我々の生活を豊かにしていってもらいたいですね!