株式会社髙島屋の概要と沿革

まず、髙島屋の基本情報は以下の通りです。

【髙島屋の概要】

社名株式会社髙島屋(Takashimaya Company, Limited)
本社所在地大阪府大阪市中央区難波5丁目1番5号
設立年月日1919年(大正8年)8月20日
代表取締役社長木本 茂
株式公開東証一部上場(証券コード:8233)
資本金660億2,512万5471円(2016年2月29日現在)
事業内容百貨店事業、法人事業、通信販売事業、グループ事業
髙島屋HP:会社概要より引用


髙島屋は、大阪市大阪府に本社を構えている大手百貨店を運営している会社です。本店も同県であり、関西発の百貨店という意味でも独自の商売へのこだわりを持っていることでも知られています。その歴史は1831年から始まり、現在まで絶えることなく営業を続けています。当然の如く、東証一部へ上場している大企業である髙島屋は現在、国内に19店舗、海外に3店舗を構え日々営業を続けています。

それでは髙島屋の歴史を沿革で見ていきましょう。

【髙島屋の沿革】

1831年初代の飯田新七が、京都烏丸松原で、古着・木綿商「たかしまや」を創業
1898年大阪店開店
1900年東京店(現 日本橋店)開店
1909年「髙島屋飯田合名会社」設立
1912年京都店 烏丸高辻に新築移転
1916年東京店新築移転
貿易部門が高島屋飯田株式会社として独立
1919年株式会社高島屋呉服店設立、資本金300万円
1922年大阪 長堀店の開店
1930年「株式会社髙島屋」に商号変更
1931年均一店ストアの展開
1932年大阪 南海店の全館開店
1933年東京 日本橋店の開店
1938年呉服店系としては異例の食堂経営に取り組み、大阪店に東洋一の大食堂が誕生
1952年包装紙のデザインに「バラ」を採用 以降バラが髙島屋のシンボルとなる
1956年戦後日本で初めての外国催であるイタリアンフェアを各店で開催
1958年横浜髙島屋開店「ニューヨーク髙島屋」オープン
1969年玉川髙島屋ショッピングセンター開設
1973年和歌山店開店岡山髙島屋開店百貨店
1973年株式会社髙島屋友の会を設立
1989年高島屋グループ売上高(1988年度)百貨店で初めて1兆円を超える
1990年 公益信託タカシマヤ文化基金設立
1993年「シンガポール髙島屋百貨店」オープン
1994年中華民国台北市に「大葉髙島屋百貨店」オープン
1996年百貨店業界で初めてタカシマヤカードにポイント制を導入
新宿に「タカシマヤ タイムズスクエア」オープン
1997年インターネットショップ「タカシマヤ バーチャルモール」オープン
2000年ジェイアール名古屋タカシマヤ開店
2002年「いよてつ高島屋」オープン
2009年日本橋高島屋の建物が国の「重要文化財」に指定
2011年創業180周年を迎える
2012年中華人民共和国上海市に「上海高島屋」オープン
2014年タカシマヤフードメゾン岡山店開店
2015年新規事業合弁会社3社を設立
「TAKASHIMAYA TRANSCOSMOS INTERNATIONAL COMMERCE PTE.LTD.」 (3月)
「株式会社フードアンドパートナーズ」、「Dear Mayuko株式会社」 (5月)
2016年ベトナム社会主義共和国ホーチミン市にて「ホーチミン高島屋」開店
髙島屋HP:髙島屋の歴史より引用


100年以上続く企業も数少なくなった現在の日本で、髙島屋の様な長い歴史を持つ企業はそうそうありません。そんな髙島屋ですが、近年では海外への進出もしており新しいことにもチャレンジを続けています。日本で生まれた髙島屋のブランドは世界の髙島屋に変わろうとしてるんです!

株式会社髙島屋の経営ビジョン

次に、髙島屋の経営ビジョンをまとめていきます。

髙島屋グループは、1991年「いつも、人から。」を経営理念に掲げましたが、2008年3月に新しく制定し直しました。時代の変換とともに、環境問題をはじめとする企業に対する社会の要請や期待が大きく変化しており、理念の見直しが必要であると判断したからです。

経営理念「いつも、人から。」に込められた「人の心を大切にする」という精神は変わりませんが、企業活動を通じて、社会に貢献していくことこそが、今後の企業のあるべき姿であるという考えを強調しました。また、今後の高島屋グループの目指すべき方向性を5つの指針に示しました。さらに、新たに企業メッセージを策定し、この経営理念の強い思いを、社外にも発信してまいります。
髙島屋HP:経営理念より引用

【高島屋グループ経営理念】

「いつも、人から。」

タカシマヤグループは、
「人を信じ、人を愛し、人につくす」こころを大切にし、社会に貢献します。

<指針>
◇こころに残るおもてなし
◇未来を切り拓く新たな生活・文化の創造
◇いきいきとした地域社会づくりへの貢献
◇地球環境を守るためのたゆまぬ努力
◇社会から信頼される行動
髙島屋HP:経営理念より引用

【企業メッセージ】

『`変わらない´のに、あたらしい。』

伝統があるから、新しくなれる。
時代に息づく心地よい価値をこれからも。

守り継ぎたいことはそのままに。時代が求める変化には柔軟に。
心のこもったサービスなど「変えてはならないもの」と、お客様に喜んでいただくために「変えるべきもの」を明確にし、全員が心をひとつにして、進化してゆく高島屋です。
髙島屋HP:経営理念より引用

髙島屋が掲げる企業メッセージにはとても感銘を受けました。「変わらないのにあたらしい。」は、まさに髙島屋のことを語っているなと思います。企業として、百貨店として伝統と歴史ある髙島屋は、今でも変わらず前進を続けており、伝統があるからこそ新しくなれる、歴史があるからこそその時代にあった価値のあるものをわたし達に届けれると仰っています。変えてはならないサービスなどを忘れずに、その時代にあった顧客への喜んでもらえる商品へは敏感に対応していこうという姿勢は大変素晴らしいですね。歴史ある髙島屋だからこそより重みを感じるメッセージだと思います。

株式会社髙島屋のグループ総合戦略

髙島屋はグループ総合戦略として、「まちづくり戦略」を掲げています。以下にまとめます。

グループ総合戦略「まちづくり戦略」により、消費環境の変化や消費者の価値観・ニーズの多様化に対応し、お客様満足を追求してまいります。
この戦略はあらゆる経営・営業施策の基本的考え方となっております。

まちづくり戦略には2つの考え方があります。
一つは当社が主体となって街全体に人を集めるアンカーとしての役割発揮であり、行政との連携や周辺商業施設との協業などを進めてまいります。
もう一つが、品揃え、サービス、環境面において百貨店と専門店の融合に取り組み、館の魅力を最大化することで、まるで町歩きをするかのようなワクワク感や楽しさを提供していくことです。
この戦略を支える東神開発の商業プロデュース力を活用し、当社独自の商業施設づくりを進めてまいります。

玉川髙島屋S・C
まちづくり戦略の象徴である「玉川高島屋S・C」。百貨店の編集力を発揮した売場と、流行を捉えた専門店のベストミックスにより、幅広い品揃えを実現してまいります。また百貨店ならではの上質なサービスを館全体で共通化していくとともに、東神開発ならではの空間演出・館施設管理を行ってまいります。

タカシマヤ タイムズスクエア(新宿)
2016年春の新宿駅南口地区基盤整備事業の完成に伴い、入店客数が伸長しております。開店20周年を機に改装を行ったレストラン街や食料品売場など、多くのお客様からご好評いただいております。さらに南館の大幅刷新を行うなど、今後も東神開発と一体となって館全体の魅力を高めてまいります。

サイゴンセンター(ホーチミン高島屋)
「ホーチミン高島屋」を核テナントとする本格的ワンストップショッピングセンター「サイゴンセンター」を開業。シンガポール高島屋S.C.における、「百貨店」「不動産」「商業施設運営」の3事業統合による運営ノウハウをベトナム事業にも取り入れております。

港南台店
営業構造改革を推進する中で、専門店の導入により館の魅力を高め、かつ経営効率の向上に取り組んでおります。

サイアム高島屋
タイ・バンコクでの大型複合開発プロジェクト「ICONSIAM(アイコンサイアム)」のショッピングモールにおけるアンカーテナントとして出店いたします。

日本橋再開発計画
「新・都市型SC」による日本橋エリアのまちづくりに取り組んでおります。東神開発が主体となって、日本橋店の隣接街区に17,000㎡の専門店エリアを増床し、百貨店と合わせ、新たな館を形成してまいります。
髙島屋HP:グループ総合戦略より引用

伝統と歴史を後世に残し続ける、株式会社髙島屋!

デパートと聞くと、どこか高級感を感じてしまい入りにくいなんて思う方も多いと思います。ですがそれは商品が高いのではなく、高いサービスを持った店員さん達がいることがそう感じさせているのかも知れません。でも実際入りにくいなんてことはないのです!髙島屋もそれらと変わらず一流の百貨店として接客のプロ達が顧客の為に日々サービスを続けています。みなさまも大切なお買い物や心のこもったサービスを受けつつお目当てのモノを探したいときは是非とも髙島屋で探してみてはいかがでしょうか。伝統と歴史ある髙島屋だからこその宝物が見つかるかもしれませんよ!