株式会社エフピコの概要と沿革

まず、エフピコの基本情報は以下の通りです。

【エフピコの概要】

社名株式会社エフピコ
本社所在地広島県福山市曙町1-13-15
設立年月日1962年(昭和37年)7月24日
代表取締役会長 兼 最高経営責任者(CEO)小松 安弘
代表取締役社長 兼 最高執行責任者(COO)佐藤 守正
株式公開東証一部上場(証券コード:7947)
資本金13,150百万円
事業内容ポリスチレンペーパーおよびその他の合成樹脂製簡易食品容器の製造・販売、並びに関連包装資材等の販売
エフピコHP:会社概要より引用


エフピコは、広島県福山市に本社を置いているポリスチレンペーパーなどを使った簡易食品容器の製造、販売を行なっている会社です。広島県を本拠地としている有力企業としても知られている エフピコは、現在では東証一部へも上場も果たしており、食品トレーを扱うメーカーとして、多くのシェアを獲得しています。そして近年では当たり前とも言えるリサイクル活動もいち早く取り入れた企業としても知られ、食品トレーのリサイクルした製品の販売も行なっています。

それではエフピコの歴史を沿革で見ていきましょう。

【エフピコの沿革】

1962年7月福山パール紙工(株)設立。広島県福山市霞町に本社を設置し、PSP成形加工を開始
1968年3月業容拡大にともない、本社を現在地(福山市曙町)に移転
1971年1月ウッド組立食品容器の生産を開始
1976年6月自社製品の展示会「パールフェア(現工フピコフェア)」第1回目を開催
1981年6月食品容器のファッション化に対応して、カラー食品容器の製造販売を開始
1982年3月高級食品容器生産のため、定位置成形技術を開発
1983年10月大型ホストコンピュータを導入し、EDI(電子データ交換)による受発注を開始。PSP製電子レンジ用耐熱容器を開発
1987年1月ソリッド食品容器の原反生産から成形加工までの一貫生産を開始
1987年12月フロンガスを使用したPSPを全廃
1989年1月CIを導入、商号を株式会社エフピコに改める
1989年11月広島証券取引所に株式上場
1990年9月エフピコ方式のリサイクルスタート
1991年2月大阪証券取引所市場第二部に株式上場
1992年7月鳥取市と協カして自治体で初めてトレー回収を開始
1993年3月再資源化貢献企業表彰として「クリーン・ジャパン・センター会長賞」を受賞
1995年4月物流業務全般をエフピコ物流(株)に移管
1996年10月リサイクル推進協議会より、リサイクル推進功労者等表彰にて「通商産業大臣賞」を受賞
1996年11月新素材透明容器「クリスター」を開発
1998年8月リサイクル工場に自動素材選別機導入
1999年2月小松安弘が「第19回毎日経済人賞」を受賞
1999年4月エフピコモダンパックにて、カタログ販売を開始。福山リサイクル工場、福山工場、笠岡工場の2サイト3工場にて「ISO14001」の認証を取得
1999年10月リサイクル推進協議会より、リサイクル推進功労者等表彰にて「内閣総理大臣賞」を受賞
1999年10月新素材容器「ハイスター」を開発
2000年3月東京証券取引所市場第二部に株式上場
2000年5月エフピコモダンパックにて、インターネットとCD-ROMを利用した通信販売を開始。「エコトレー」の登録商標(第4387266号)を取得
2001年9月透明蓋専用素材別選別装置を設置
2001年11月東京支店を東京本社に昇格し、福山、東京2本社制に変更
2003年2月関東リサイクル工場にて「ISO14001」の認証を取得
2003年3月岡山県にて「エコトレー」がエコ製品に認定
2003年3月パックドール(株)(現(株)エフピコ山形・連結子会社)の更生手続き終結
2003年11月「エフピコ方式」の活動が、「ウエステック大賞2003」の事業活動部門賞を受賞
2004年3月広島県にて「エコトレー」がリサイクル製品登録制度に登録
2004年12月「トレーtoトレー」が第20類&第40類で商標登録(第4322974号)
2005年5月「エコトレー」が第40類で商標登録(第4864115号)
2005年8月笠岡工場が岡山県エコ事業所として認定
2005年9月愛地球賞((財)日本国際博覧会協会・日本経済新聞社主催)を受賞
2005年9月東京証券取引所市場および大阪証券取引所市場第一部に株式上場
2005年11月笠岡工場にて「ISO9001」の認証を取得
2006年3月関東下館工場にて「ISO9001」の認証を取得
2006年3月回収量月間550tを記録
2006年4月「環境経営五ヵ年計画」スタート
2006年6月近畿亀岡工場にて「ISO9001」の認証を取得
2006年8月エフピコ物流(株)が「グリーン経営認証」を取得
2006年9月(株)ダックス四国が(独)高齢・障害者雇用支援より「理事長賞」を受賞
2006年12月広島愛パック(株)(現エフピコ愛パック(株))が、民間企業で全国初となる「指定障害福祉サービス事業者」に指定
2007年3月(4月 エフピコ愛パック(株)へ社名変更)
2007年4月「容器包装3R推進環境大臣賞」 製品部門 最優秀賞を受賞
2008年8月日本経済新聞社と(社)ニューオフィス推進協議会が主催する「第21回日経ニューオフィス推進賞」にて「中国ニューオフィス推進賞」を受賞
2008年8月関東選別センターで透明容器の選別を開始
2009年3月第1回ふくやま環境賞「事業所部門」を受賞
2009年3月(社)全国重度障害者雇用事業所協会より障害者雇用優良企業(ハートフル・リボン・マーク)の認定を取得
2009年6月第11回「企業家賞」を受賞
2009年9月福山リサイクル工場に新洗浄ラインを導入
2010年3月茨城県にて「エコトレー」がエコ製品に認定
2010年4月ユカ商事(株)より包装資材等の商品仕入事業を譲受
2010年11月中部リサイクル工場に、PETメカニカルリサイクルプラントを導入
2011年2月エフピコ方式の「トレーtoトレー(R)」リサイクルが、「第1回エコマークアワード2010」金賞を受賞(主催:(財)日本環境協会)
2011年4月環境省より「エコ・ファースト企業」として認定
2011年5月中部リサイクル工場のPETメカニカルリサイクルプラントで生産した再生PETフレークが「FDA(米国食品医薬品局)-NOL」を取得
2011年9月エフピコ愛パック(株)広島工場が(独)高齢・障害者雇用支援機構より「優秀勤労障害者部門」で表彰を受賞
2011年10月「エコトレー」が山形県のリサイクル製品として認定
2011年12月(株)エフピコ並びにエフピコ物流(株)がエコシップ・モーダルシフト優良事業者として「国土交通省海事局長賞」を受賞
2012年2月「エコトレー」が北海道のリサイクル製品として認定
2013年4月商業ビル「エフピコRiM」のネーミングライツを取得
2013年11月小松安弘が「旭日重光章」を受賞
2015年3月経済産業省より、多様な人材能力を活用して生産性向上などの成果を上げている企業として「平成26年度 ダイバーシティ経営企業100選」に選出
2015年5月経済産業省と東京証券取引所が選ぶ「攻めのIT経営銘柄」に選定
2015年8月日本経済新聞社と(社)ニューオフィス推進協議会が主催する「第28回日経ニューオフィス賞」にて、エフピコ操業研究所が「中国経済産業局長賞」を受賞
2015年11月経済産業省主催「第6回ものづくり日本大賞(製品・技術開発部門)」優秀賞受賞
2016年3月PETボトルリサイクルからエコAPET製造までの一貫生産拠点「中部エコペット工場」稼働
2016年3月代表取締役会長小松安弘が、「福山市名誉市民」に推戴される
2016年6月「攻めのIT経営銘柄」に2年連続で選定
2017年1月エフピコ愛パック㈱北海道工場の事業をエフピコダックス㈱へ移管
エフピコHP:沿革より引用


エフピコは、環境を考えたリサイクル活動が評価されており、これまでに多くの賞をもらうなど、製品だけでなく、その活動も高い評価を受けている企業でもあります。これからは今以上に重要視される製品のエコ化の先駆けとしてエフピコ は、より注目される企業でもあると思います。

株式会社エフピコのトップメッセージ

次に、エフピコのトップメッセージを見ていきます。

食文化・食生活の変化を先取りし、お客様満足を第一とした
高品質な製品とサービスを提供
新たな価値を創造し、豊かな社会の実現に貢献します


株式会社エフピコは、スーパーマーケット、食料品店などで使用される簡易食品容器の専業メーカーとして1962年に創業しました。

以来今日まで、常に食文化・食生活の変化を先取りし、お客様の満足を第一とした高品質の製品とサービスの提供に努めてまいりました。

同時に企業としての社会的責任を重んじ、食品容器を通じて、豊かな社会を創造する企業グループを目指し、メーカーとして『もっとも高品質な製品』を『どこよりも競争力のある価格』で『必要なときに確実にお届けする』という基本3本柱を追及してまいりました。

お客様・株主の皆様・社会そして企業が絶え間なく発展すること、それがエフピコグループの目指すところです。
また、環境経営を重視し循環型リサイクルシステムを推進し、魅力ある売り場づくりのお手伝いや流通コストの低減など、お客様の売上、利益向上に貢献するさまざまな提案を続けることにより、着実な成長を遂げています。

エフピコグループは、お客様とともに培ってきた技術とノウハウを生かし、これからも創造と革新に果敢にチャレンジし、社会の発展に貢献してまいります。
エフピコHP:トップメッセージより引用

わたし達には欠かせない食文化において、スーパーや食料品店で必ずと言っていいほど見かける食品トレーを製造しているのがエフピコです。近年では多種多様に渡る食料品に関わるメーカーとして、常に新しいことにも挑戦していこうという姿勢も伺える素晴らしいメッセージだと感じました。そしてこれからもより扱いやすく、環境にも優しい製品を エフピコは作り続けるという自信も伝わってきます。直接販売に関わるお店のことも考えた製品をエフピコはこれからも提供してくれるのは間違いなさそうですね!

業界シェアNO.1の株式会社エフピコ

最後に業界シェアNO.1のエフピコの強みを見ていきます。

あなたが手に取る惣菜の容器3つに1つはエフピコです。
今では当たり前に流通しているカラートレーや、電子レンジで加熱できるトレーも、はじめて世に送り出したのはエフピコでした。今エフピコは、年間2000アイテム以上もの新製品を開発しています。汁漏れ防止の機能を備えたトレーや、密閉性をさらに高めたスクリュー式の容器など、それまで世になかったものを、次々に生み出しています。この力が、市場の評価につながり、業界ナンバーワンのシェアを誇る結果を生み出しているのです。
国内の簡易食品容器市場における容器メーカーの数は、約100社。その中で、エフピコは30%近いシェアを占めています。つまり、みなさんがスーパーマーケットなどで、食品トレーに入った商品を手に取ると、3つに1つはエフピコの食品トレーであるということなのです。

「お弁当あたためますか?」はエフピコが作った常識
コンビニで弁当を購入し、その場で電子レンジで加熱する。今では、あたり前の風景ですが、耐熱性に優れた食品トレーを開発し、この"あたりまえ"を作ったのもエフピコなのです。
エフピコが電子レンジ用耐熱容器を完成させたのは1983年のことで、日本はバブル景気に沸き、CVS(コンビニエンスストア)の勢いが増してきた頃でした。1980年代に入り、エフピコはいち早くニーズを拾い上げ、電子レンジで加熱が可能な食品トレーの開発に乗り出しました。当時の食品トレーの主流は発泡ポリスチレン製のトレーで耐熱温度は80℃と、電子レンジに耐え得るものではありませんでした。これを素材から見直し、電子レンジで加熱しても、変形しない全く新しい食品トレーの開発に成功。このオンリーワン製品は瞬く間に市場に広がりました。今では誰もが常識だと思っていることを、エフピコは作りだしたのです。

環境問題の解決をシェア拡大に転化
リサイクル製品「エコトレー」はエコマークに認定され、今ではエフピコの主力商品となりました。流通量は年々増大し、エフピコの総売り上げの20%を占めるまでに成長しています。「エコトレー」に代表されるリサイクル技術は、環境問題への答えとして一括りに捉えられがちですが、コスト削減という面でも大きな意味を持っています。すなわち、リサイクルにより削減できた原材料費などをお客様に還元できるということです。
原材料の高騰により、製品の値上げを余儀なくされている業界にいながら、このリサイクル技術と独自の物流網による高い価格競争力で、競合他社を圧倒し、利益を出し続けているのです。これがトップシェアを維持し続けられるエフピコの強さなのです。
また、リサイクル運動の機運が高まった時期に、自社製品の生産コスト削減とマッチングさせながら、消費者が身近で参加できるリサイクル運動として、食品トレーの回収を定着させ、リサイクルの大きな流れを作ったエフピコの功績は大きく、社会的に高く評価されています。
エフピコHP:エフピコの強みより引用

株式会社エフピコは、わたし達の生活には欠かせない食料品を支えているんです!

わたし達が買いやすく、そして扱いやすいように考え抜かれた食品トレーをエフピコは今日も作り続けています。それにはこれまでに培った経験と、信頼を元に弛まぬ努力を続けてきたトップメーカーとしての誇りを感じます。安全、安心には非常にシビアな食品に関わる企業として、これからもエフピコは徹底した管理の下、わたし達に安心して使える製品を届け続けてくれるでしょう。そんなエフピコにはますますの発展と、更なる品質向上に期待していきたいですね!