※本ページ内の情報は2026年3月時点のものです。

数多くの企業の事業プロデュースを手がけ、その成長を支援する株式会社スカイ。代表取締役社長の山本氏は、20年にわたり200以上の事業に関与し、企業の課題解決と成長を黒子として支えてきた稀有なプロデューサーだ。社員わずか2名で売上高40億円という驚異的な数字を誇る背景には、固定費や自社事業を極限まで削ぎ落とし、外部の専門家と連携して成果を最大化させる「持たない経営」というスタイルがある。なぜ同氏はそのスタイルを貫くのか。200事業を成功に導いた知見で最短のロードマップを描く「壁打ち」の本質、そして今、同氏が次なるステージとして見据えるビジネスパーソン向けの教育事業への思いを聞いた。

自らの事業を持たず他社の成長を支え続けるプロデューサーの原点

ーー貴社の事業はどのようにして出来上がったものなのでしょうか。

山本智也:
自分のやりたいことを追求しようとすると、一生の間で手がけられる事業は限られます。しかし、他社のやりたいことを手伝う形であれば、同時にいくつもの事業に携わることができます。私自身、多くの事業に関わることで多様な経験ができる点に面白さを感じており、自分のためだけにゼロから事業をつくることはほとんどありませんでした。一貫して相手の事業を伸ばすことに注力し、トップを支える「二番手」として、事業成長を請け負う独自のポジショニングを確立してきました。

ーー経営者の方々に対して具体的にどのような支援を行っているのでしょうか。

山本智也:
主に経営者との「壁打ち」を通じて、事業を成長させるための戦略と戦術を練り上げています。これは、200事業をプロデュースしてきた知見を活かし、最短で勝てるロードマップを描く場とも言えるでしょう。抽象的なスローガンではなく、事業を具体的にどう成長させるかを重視しています。経営者と対話を重ねて思考を整理し、客観的な視点から勝つための具体的な道筋を提示するのです。

ーー企業の成長において、重要だと考えられているポイントはありますか。

山本智也:
外部の視点や知見を積極的に取り入れることです。大企業ほど社内完結させようとしがちですが、それでは限界があります。特に複数の領域にまたがる課題に対し、総合的に判断できる人材は社内にはなかなかいません。社内だけで解決しようとせず、外部の知見やノウハウを積極的に取り入れることが、企業の持続的な成長に不可欠なのです。

外部のプロと協業し驚異の生産性を実現する持たない経営の真意

ーー組織づくりにおいて、特に意識されている方針や独自のスタイルはありますか。

山本智也:
実は、社員はわずか2名しかおらず、その体制で売上高40億円規模の事業を回しています。これはあえて社員を増やさず、業務委託のプロフェッショナルと協業する「持たない経営」を徹底しているからです。変化の激しいビジネス環境において、スピード感を持って事業を推進するためには、その都度最適なスキルを持つプロフェッショナルとチームを組むのが最善だと考えました。社内で育てる時間をかけるよりも、すでに各分野で卓越した実績を持つ社外の優秀な層と連携する方が合理的であり、結果として高い生産性を維持できています。

ーーパートナーの方々とは、どのような関係性を築かれているのでしょうか。

山本智也:
雇用形態が違うだけで、社員と同じくらい大切な仲間だと思っていますし、会社の組織として動いている感覚と変わりありません。共に事業を推進していくチームであることに変わりはないからです。外部のプロフェッショナルと対等なパートナーシップを結ぶことで、組織としての柔軟性と強さを両立させています。

すべての人へ勝てる武器を提供し次世代を育成する教育事業への挑戦

ーーこれまで蓄積してきたノウハウを今後どのように展開していくつもりですか。

山本智也:
起業して20年が経ち、200以上の事業経験を通じて膨大な知識と経験が蓄積されました。この20年の積み重ねがあるからこそ、世代や業種を問わず、あらゆる経営者の悩みに深く向き合い、実体験に基づいた対等な議論ができると自負しています。最近では、世代や業種を問わず多くの経営者から相談を受ける機会が増えました。今こそ、私が培ってきた経験をオープンに発信し、次世代のビジネスパーソンを支援するべきタイミングだと考えています。

ーーその他、今後会社として描いている事業展望はあるのでしょうか。

山本智也:
ビジネスパーソン向けの教育事業にも力を入れたいと考えています。現在行っている個別の経営相談だけでは、知見を届けられる範囲に限りがあります。そこで、より多くの方へ同時に私の知見を共有できるビジネスコミュニティを創設したいのです。すべてのビジネスパーソンのスキルアップに貢献し、実務で役立つ知識を提供していきます。社長から一般社員まで、次世代の担い手が自らの場所で活躍できるよう支援したいと考えています。

ーーそのビジョンを実現するために、今最も重要だと考えていることは何ですか。

山本智也:
ビジネスの世界では、「誰から学ぶか」が非常に重要になります。だからこそ、私自身がもっと有名になり、「この人から学ぶべきだ」というポジションを確立しなければなりません。多くのビジネスパーソンに選んでいただくためにも、これからは私自身が表に出て発信していきます。SNSなども活用しながら認知を広め、より多くの方に届けていく考えです。

編集後記

山本氏との対話で印象的だったのは、その知識の圧倒的な具体性だ。200もの事業を成長させてきた同氏の言葉には、机上の空論ではない重みがある。同氏が目指す教育事業は、単なるスキル伝達の場ではないだろう。誰もが実務で通用する「本物の知識」を手にし、自らの場所で輝くための挑戦といえる。「持たない経営」で驚異的な成果を出し続ける同氏。その知見が広く共有されることで、救われるビジネスパーソンは少なくないはずだ。同氏が提供する学びの場が、多くの未来を切り拓いていくに違いない。

山本智也/1983年兵庫県生まれ、近畿大学卒業。大学卒業後すぐに起業し、現在開業20年目。社員2名(ドライバー・秘書)のみで売上高40億円を達成している仕組み化のプロデューサー。