※本ページ内の情報は2026年6月時点のものです。

近年、企業の集客や個人のビジネスにおいて欠かせないツールとなったInstagram。株式会社BUZZはInstagramのコンサルティングスクール「バズカレッジ」を主軸とする企業だ。受講生2万人以上を抱え、法人向け運用代行やSNS人材の育成まで幅広くSNS事業を展開している。現在は上場企業のグループに参画し、100名規模の営業組織と迅速な意思決定を強みに躍進を続ける。その圧倒的な推進力の原点は、代表取締役の溝口優也氏がかつて経験した「携帯販売」と「せどり」という現場感覚にあった。溝口氏に、起業の経緯から今後の展望までを聞いた。

携帯販売の現場で培った視点と「せどり」から始まった起業の道

ーー起業に至るまでの経緯を教えていただけますか。

溝口優也:
情報処理の専門高校を卒業後、大手の携帯販売会社に営業職として就職しました。当初は起業する意志はありませんでしたが、この時の経験が現在の原点となっています。

当時、携帯電話の通信会社に乗り換えると大きなキャッシュバックがありました。店舗でお客様と接する中で、その仕組みを利用して稼ぐ人の存在を知ったのです。私自身もその手法を試すうちに、個人でもビジネスとして稼げると気づきました。これがきっかけとなり、本業の傍らでリサイクルショップなどを回り中古品を仕入れ、インターネットで販売する「せどり」を始めたのです。

ーーそこから、どのように起業へとつながっていったのでしょうか。

溝口優也:
せどりの手法をSNSで発信していたところ、教えを請う声が集まりました。そこで、物販に加えてSNSの運用支援も同時に行うようになったのです。次第に副業の収入が本業を上回るようになりましたが、当時は店長になったばかりですぐには辞められないという思いもあり、独立には葛藤がありました。しかし、現在の共同経営者から「一緒に起業して挑戦しよう」と背中を押され、2017年4月に起業の道へ進みました。

2万人が学ぶInstagramコンサルと組織を支える強固な営業体制

ーー現在のメイン事業である「バズカレッジ」は、どのような経緯で生まれたのでしょうか。

溝口優也:
起業直後は物販や、海外から商品を仕入れてネット販売するEC事業が中心でした。その際、自社商品の集客にInstagramを活用したところ大きな成果が出たのです。社内でも「これからはInstagramが主流になる」と確信し、事業の軸をシフトしました。そこからわずか1、2ヶ月でカリキュラムを構築し、コンサルスクールを立ち上げました。

現在、受講生は2万人を超え、Instagram運用の基礎から収益化までを一貫して提供しています。また、ここで学んだ受講生をSNS運用人材として企業へ派遣・紹介する事業も展開しています。

ーー貴社の事業成長を支えている最大の強みは何でしょうか。

溝口優也:
第一に、100名規模で構築している営業体制です。業務委託のメンバーも含め、この厚い営業層が弊社の事業を推進する基盤となっています。第二に、スピード感と意思決定の速さです。現在、10名ほどの幹部が在籍していますが、各部署の責任者に決裁権限を分散させています。社長である私がすべての案件を確認していては、どうしても展開が遅れます。そのため、信頼できるメンバーへ権限を委譲し、実行に移すスピードを重視しています。スクールのカリキュラムを短期間で完成させた実績も、この体制があってこそ実現できました。

ーー今後の事業展開について詳しく教えていただけますか。

溝口優也:
法人企業向けには、Instagramの運用代行や動画広告関連事業などを展開しています。運用代行においては、顧客単価が高くSNSと親和性が高い業種で実績を上げています。また、弊社は現在上場企業のグループに属しています。企業買収などで新たにグループへ参画した他の事業者様に対しても、私たちが得意とする集客や営業、顧客獲得の導線づくりといったノウハウを提供しています。これにより各社の事業成長を後押ししており、今後は法人向け領域をさらに強化する方針です。

3年で売上高50億円へ 自ら事業を創出できる仲間を求む

ーー今後の目標や事業展望をお聞かせいただけますか。

溝口優也:
現在の売上高は30億円規模ですが、3年後には50億円への到達を目指しています。その達成に向けて、今後は既存の個人向け事業を伸ばすとともに、先述の法人向け事業を強化していきます。そして、法人向け事業を全体の20〜30%の割合まで引き上げる計画です。同時に、社内のデジタル化やAIの活用にも注力しています。すでに複数のシステムを自社で開発し、業務の大幅な自動化とコスト削減を実現しました。最新の技術を適切に導入しながら、収益基盤をさらに強固にしていきます。

ーー最後に、これから共に働く仲間に求める資質は何でしょうか。

溝口優也:
InstagramなどのSNS運用経験がある方は歓迎します。しかし、私たちが最も求めているのは、自ら主体的に新しい価値をつくり出せる方です。弊社は常に未知の領域へ挑戦し続ける組織です。大きな裁量を持って成長し、確かな成果を得られる環境が弊社には整っているので、そういった環境の中で新規事業を自身の力で開拓していくハングリー精神を持つ方を求めています。この圧倒的なスピード感の中で、私たちと共に新しいビジネスをつくり上げてくれる方をお待ちしています。

編集後記

「失敗したと思う出来事はあまりない」と語る溝口氏の言葉からは、変化を恐れず前へ進む姿勢が読み取れた。携帯販売の現場での気づきを起点とし、顧客の需要に応えながら事業を拡大してきた株式会社BUZZ。100名規模の営業体制と幹部への権限委譲による迅速な意思決定システムは、激しい市場を生き抜く論理的な形だ。3年後に売上高50億円の目標を掲げ、デジタル化や法人向け支援の拡充を図る同社の歩みは着実に進むだろう。

溝口優也/1994年神奈川県生まれ。情報処理の専門高校を卒業後、大手携帯販売会社に就職。副業で「せどり」を行い、3年後に独立。せどりの知見をもとにECビジネスをスタートし、SNS運用ノウハウを学んでSNSマーケティングスクール「バズカレッジ」を運営。スクール事業の枠を超え、受講生のスキルを社会実装する「人材プラットフォーム企業」への進化を目指している。