※本ページ内の情報は2026年7月時点のものです。

株式会社インディバ・ジャパンは、スペイン発で43年の歴史を持つ高周波温熱機器「インディバ®」の日本総代理店だ。世界65カ国以上で展開される中、他メーカーの機器を扱わない「インディバ®専門店」として独自の地位を築く。口コミで多くの支持を集めている。同社を率いる小野智子氏は、ナレーターとして活動していた異色の経歴の持ち主だ。自身の原体験を胸に顧客第一主義を貫く小野智子氏。事業の強みや自立型組織への変革、新機種に伴う今後の展望について思いを聞いた。

華やかな経歴から一転 自身の劇的な体質改善が入社の決め手に

ーーまずは、貴社へ入社された経緯を教えてください。

小野智子:
自身が抱えていた体調不良が、弊社の機器によって改善したことが入社の決め手です。私は幼少期から病弱で、大人になってからも生理不順やひどい肌荒れに悩まされていました。そんな中、20代の頃にフリーランスのナレーターとして活動していた頃、展示会で弊社のブースの司会業を担当した際に、創業者から「通えば治るから来なさい」と声をかけられたのです。

そこで、半信半疑で週に1回、3カ月ほど施術を受けたところ、長年悩んでいた不調がすっかり改善しました。そんな「この機械は本物だ」と身をもって実感したのが私の原体験です。その後も仕事をご一緒する中で、32歳のときにストレスで声が出なくなりました。その際に「ナレーターを辞めてうちに来なよ」と誘っていただき、悩んだ末に入社を決意したのです。

ーー未経験から飛び込んだ当時の社内環境について教えてください。

小野智子:
当時は私を含めてわずか4人の組織からのスタートでした。営業も講習も創業者自らが行う規模です。私は引っ込み思案な性格でしたが、営業から事務作業、20キロある機械の梱包、補修まで経験し、会社の業務をすべて自ら実践して習得しました。少人数だったからこそ、現場の苦労も会社の流れも一通り把握できたと感じています。その経験が、今の社員目線に立った経営における大きな基盤になっています。

現場を網羅したからこそ守り抜く「一生涯無料」のアフターフォロー

ーー改めて、貴社の事業内容と専門店としての強みについてお聞かせください。

小野智子:
弊社は他メーカーの機器を扱わない、「インディバ®専門店」として事業を展開しています。その中で最大の強みといえるのが、機器をご購入いただいたお客様に対し、人数や回数を問わず無料で講習を提供している点と、8年という業界に類を見ない長期保証による手厚いアフターフォローの体制です。

インディバ®の上位クラスの機器は、高級車が1台買えるほど高額になります。特に20代の若い方が独立に向けてご購入される際には、大変な勇気が必要となるはずです。

だからこそ、私たちには「絶対に後悔させない」という強い思いがあります。インディバ®は奥が深くこの1台で想像以上にいろいろな事が出来ます。1回や2回の講習だけではインディバ®のすべてをお伝えしきれず、非常に勿体ないんです。長く、そして最大限に価値を引き出していただくために、エンドレスでアフターフォローを行っているという訳です。このシステムは、異業種から参入した当時の最高顧問が築いた顧客第一主義に基づいており、お客様一人ひとりの目的に応じた的確なアドバイスと現場のランニングコストを最小限に抑える事ができるサポートを提供しています。

医療認可の新機種リリース スポーツ・リハビリ分野への再拡大と発信強化

ーー直近で、新たに取り組まれていることについて教えてください。

小野智子:
2026年5月に、医療認可を取得した新機種をリリースしました。これまで美容分野を強みとしてきましたが、今後は整形外科のリハビリ室やスポーツ界、介護分野などへ販路を再拡大していきます。細胞レベルで熱を作り身体を芯から温めるインディバ®は、怪我の早期回復や高齢者の痛みの緩和にも有効です。健康長寿に貢献できるように、新しい市場の開拓を進めているところです。

ーー今後の情報発信の手法はどのように変えていくのでしょうか。

小野智子:
これまで課題だった発信力を高めるために、外部企業と提携してSNSでの動画活用を強化しています。以前は口コミや紙媒体に頼りがちでした。今後は、スタッフや実際に使用していただいているお客様に主役となってもらい、機器の実用性を動画で配信していきます。会社のリアルな空気感を伝えるコンテンツへと手法を切り替えているところです。

素直さと挑戦心を重視 「自分で考える」自立型組織への進化

ーー社内環境づくりにおいて最も大切にしている価値観は何ですか。

小野智子:
「社員が幸せじゃない会社は伸びない」というのが私の考えです。そこで、社長室の壁をとり払い、腹を割って話せる風通しの良い環境をつくっています。社員には「意見を言うときはまず自分で考え、結論を持って私にぶつけてほしい」と伝えています。その結果、営業メンバーを中心に採算意識を持ち、自分で考えて動ける自立した組織へと成長してきました。

中途入社が多い職場ですが、素直なメンバーがそろっているのが特徴です。完璧な人間はいないからこそ、誰かが困っていれば自然とフォローし合うチームワークが根付いています。「ここに来るのが楽しい」と思える環境づくりを今後も大切にしたいですね。

ーー貴社が今後求める人物像はどのような人でしょうか。

小野智子:
会社をさらに成長させるため、これからの3年から5年で次世代のリーダーや後継者を育成し、強固な内部組織づくりを進めていきます。そのため、年齢を問わず「素直な人」、そして「失敗を恐れず自発的に挑戦できる人」を求めています。私自身、入社時はパソコンすら使えませんでしたし、スキルは後からいくらでも身につきます。挑戦して失敗した事に対しては私は一切怒りません。新しいことにワクワクし、熱意を持って動ける方と一緒に、インディバ®の可能性を広げていきたいですね。

編集後記

自身の原体験から導かれた顧客第一主義を貫く小野智子氏。社員の幸せと「部活」のような強いチームワークを基盤に据えるそのマネジメントは、社内外にポジティブな連鎖を生み出す。美容領域にとどまらず、スポーツリハビリテーションや整形外科などの医療分野への普及を通じ、人々の「健康長寿」に貢献したいという新たなビジョンにも希望がふくらむ。手厚いアフターケア体制と新市場への積極的な展開により、同社の飽くなき挑戦はこれからも続くことだろう。

小野智子/1968年生まれ。青森県立八戸東高等学校卒業後、株式会社パレスホテルに入社。1988年からナレーター、レポーターとして活動。仕事を通してインディバ®に出会い、2000年に株式会社インディバ・ジャパンへ入社。営業職から取締役に就任。2008年から専務取締役。2025年11月より代表取締役社長に就任。