株式会社ナ・デックス “接合”技術が強みの機械商社。溶接機器の製造部門も持つ 株式会社ナ・デックス 元代表取締役社長 桑原 敏郎 

Vol.2 価値観

インタビュー内容

価値観(経営哲学、未常識)

【桑原】

社員が一生懸命頑張って稼いで、税金をたくさん払って、社員にはある程度、生活が良くなるように(利益を)還元できるようになる、これを(常に)いっているのだけれど、社員に還元できるということは、税金を余分に払うから社会にも還元できる。むしろ税金を余分に払って社員が喜ぶ。もう1つあって、簡単な哲学なのですが、社長就任時に従業員に言ったことはただ1つ、あなた方の子供を、ナ・デックスに入れたいと思える会社にしたい。このことが全て包含されると思う。そういうことを言ったことがあります。それは今でも変わりません。

【桑原】

最近ものすごく意識する言葉があるのです。あまり聞かないのですが、「未常識」という言葉があると。まだ常識になってないという意味ですね。当社は(従来やってきたことを)180度変えるということをやっているわけですよね。

例えば、世の中でよくいうのは、改革の第一歩は現状を否定することだ。 それはどういうことかといったら、ナ・デックスの常識でやってはいけないんですよね。当社では考えられないような、その時点では非常識なのかもしれないけれども、色々な結果が出てきたとしたら、それが常識になる時代が必ず来る、だから今の時点では未常識だというんですよね。

【桑原】

それでどんどん新しい試みをするのは、例えば書籍とかでやるのは良いけれども、当社の知らない世界を知っている方に、どんどん(当社に)入ってもらう。当社の従業員で最年長の方は、いくつだと思いますか。71歳ですよ。(彼が)69歳の時に他者から入ってもらったんですよ。あと68歳の従業員と62歳〜64歳までが6人くらいいます。色々な企業で経験された方です。新しい従業員では57歳と51歳の方ですね。

【桑原】

その人たちは何が違うかというと、もともとものすごく優秀な方が企業で経験を積んできているので、例えば「こういうような時はどうしますか」といったら、「うーん」なんて言わないのです。「私、昔こういう経験がありましたよ」「その時はこうやりました」とすぐ答えが返ってくるんですね。それならやってみようかということになりますね。私はある程度、当社のこれからの従業員像、社員像について、上から下まで色々とあるのだろうけど、やはり年齢でも性別でもない。肌の色でもなく、学歴でもない。あくまでも会社に対して、どれだけの能力を有効的に発揮してくれるか。そういう人が一番重要だとしたら、ある程度フットワークがあって、思考能力があってという人が多いのですが、そこで経験を積んだ人は強いですよね。だから、どんどんそういう人を入れています。


経営者プロフィール

氏名 桑原 敏郎
役職 元代表取締役社長
生年月日 1947年7月7日

会社概要

社名 株式会社ナ・デックス
本社所在地 愛知県名古屋市中区古渡町9番27号
設立 1950
業種分類 卸売業
代表者名 桑原 敏郎
従業員数 771名
WEBサイト http://www.nadex.co.jp/
事業概要 ウエルドシステム、メカトロニクス、産業用ロボット、溶接機器・材料、FAトータルラインシステム、電子制御機器・部品の製造販売事業および賃貸・保険サービス事業を主要な事業とする。
社長動画一覧に戻る
この社長に応援メッセージを送る
この社長に直接提案
会員限定
あなたのビジネスに活かせる特典を無料でご利用いただけます
社長名鑑では、会員登録していただいた方のみにご利用いただける特典を多数ご用意しています。
会員特典の詳細を見る