インタビュー内容
キャリア
【出雲】
取材などでお越しいただいて、ミドリムシの力、ミドリムシの能力についてお話しすると、「ああ、ミドリムシってこんなにいろんな可能性があるんですね」と皆さんご納得いただいてお帰りいただけるんですけど。でもミドリムシでなくても、何でも突き詰めればですね、全部いけているんです。全部素晴らしいんです。だからくだらない物なんて、この世にないんですよ。それは仕事にも当てはまると思うんですね。例えばコピー取りとか、これはくだらない仕事だから僕の仕事ではない。もっとかっこいいことをしよう、かっこいい仕事をしたい。その人がくだらないって決めつけてしまったら、そこから良い物には絶対ならないんですが。私が銀行員の時には、すごくコピー命だったんです。誰よりも早くコピーを終わらせるために、頭をぐるぐる回転させるんです。1階と2階と3階にそれぞれ1個ずつコピー機があるんですけど、1階に行って100部コピーしないといけない時に、1つのコピー機で100部コピーしていると他の人にも迷惑がかかりますよね。だから1階に行って50部コピーをして、ダダダーッって2階に行ってですね、2階でも50部コピーをして、時間を短縮して。その次はですね、このコピーの仕事頼まれるなっていうのを察知してですね、先にしておくんです。で、「これやっといて」と頼まれた時に「もうできてます」と言うと、「おお!」となりますよね。だからくだらないなんてことないですよ、絶対、どんな仕事も。100億の融資の案件なんて、新人ではそんな大きな仕事まとめられないですよ。ミドリムシも研究を始めて、すぐ何か大きな成果を出すなんてことは難しいですよ。でも研究しやすいように、実験しやすいように、そういうことを配慮しながらお掃除をすると使いやすい研究室になりますよね。そういうところで気持ちよく研究をみんなでするから成果が上がる。突き詰めれば、どんな物だって、ミドリムシだってこんなにポテンシャル、可能性があるわけですから、ミドリムシ以外にも全ての物に何かやっぱり良さがある。
【出雲】
会社で「社員」という言葉は一度も使ったことがないんですね。一緒に世界を救うために頑張ってくれているわけですから、これは「仲間」だ。どういう人に仲間として来ていただきたいか、迎え入れたいかというのは、とにかく「頭」を使う人ですね。勉強しろとか研究しろという意味ではないんです。「頭」というのは「あ」かるく、「た」のしく、「ま」えむきにの頭文字で「頭」なんですね。世の中で起こる様々なイベントっていうのは全てニュートラルなんです、全て中立なんです。誰か特定の人を邪魔しようと思ってですね、雨が降ったり雪が降ったり、雷が落ちたりなんてことは絶対にないんです。せっかく今日はおしゃれしてるのに、雨降ってやだなって思うほうが普通ですよ。だけど農家さんにとっては「ああ、今日もうやっと雨が降ってくれて嬉しい」。雨1つとっても、別にデートの邪魔をしたり、農家さんを応援するために雨が降っているわけではなくてですね。嫌なイベントとか良いイベントなんて物はないんです。それを明るく楽しく前向きに、こういうことが起こったら、じゃあ自分はこうしましょう。自分のためだけにネガティブな、嫌なイベントなんてことも逆に起こらないわけだから、気持ちを切り替えて。とにかく「頭」。明るく楽しく前向きにというのを会社の仲間にはいつも申し上げていますし、新しく私どもユーグレナ社に来てくださる将来の仲間に対しても、常に同じことは申し上げております。

経営者プロフィール

氏名 | 出雲 充 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1980年1月17日 |
出身地 | 広島県 |
座右の銘 | 昨日の不可能を今日可能にする |
愛読書 | 3つのゼロの世界(著 ムハマド・ユヌス) |
尊敬する人物 | グラミン銀行創設者・ノーベル平和賞受賞者 ムハマド・ユヌス博士 |
会社概要
社名 | 株式会社ユーグレナ |
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本社所在地 | 東京都港区芝5-29-11 G-BASE 田町2階 |
設立 | 2005 |
業種分類 | 食料品・飲料製造業 |
代表者名 |
出雲 充
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WEBサイト | http://www.euglena.jp/ |
事業概要 | 1.ユーグレナ等の微細藻類等の研究開発、生産 2.ユーグレナ等の微細藻類等の食品、化粧品の製造、販売 3.ユーグレナ等の微細藻類等のバイオ燃料技術開発、環境関連技術開発 4.バイオテクノロジー関連ビジネスの事業開発、投資等 |