インタビュー内容
-プライベート-
【近藤】
学生時代の僕というのは、勉強しなかったし、だからできなかったし、落ちこぼれ人間だったので、自分に自信がなかったし、社会人になって営業マンをやっているときに、冬場、会社から支給されたジャンパーを着て、バインダーを持って、一日中一般家庭にダイヤル電話機をプッシュホンに切り替えませんかという仕事をしていたとき、ちょっとした小洒落たレストランみたいなところに(営業に)入ろうと思ったことがありました。ジャンパー着て、バインダー持って。そうしたらその地域の大学生たちがビリヤードをしていました。学生たちが楽しんでいる姿を見て思った事は、この人達は貴族だと。自分はこんなバインダー持って、ジャンパー着て、これが頑張ってこなかった自分の姿なんだと。彼らがすごい貴族に見えた。高貴なものに見えたわけです。でも「あそこに追いつかなあかん!」と思って自分を奮い立たせたことがあって、すごくくだらない事だけれども、そうやって「今に見てろよ!」という気持ちが僕を支えていたと思います。
僕の父は事業家ではなかったけれど、僕が商売を始める事に対するハードルは低かったかな。反対もされなかったし。個人事業主でやったらええやんという感覚を持っていたので、そういう環境で育ったのはプラスだったなと思っています。僕の父方の祖父が偉大な人で。母が義理の父親(祖父)のことをすごく尊敬していて、あの祖父を越えるのは絶対無理だと言われていたので、それがまた逆に、祖父を超えるような男になってやろうという気持ちになったこともありました。
あとは社会に出て、色々な先輩に出会いました。生涯の恩師はSBIの北尾さんですね。一番きつい時にお金を出していただいて、上場ができた。だからそういう意味では(上場によって)たくさんお金は儲けていただけたので義理は返せましたが、恩は生涯返せないものなので、恩義というのは生涯持って行きたい、大切にしたいと思います。孫さんとの出会いも事業家としてスケールの大きさを学べました。僕が「NTTと本気で戦うんですか、孫さん」と言った時に、孫さんが「近藤君、男が戦うのだったらNTTぐらいがちょうどいいんだよ」と。「それ以下にいったら弱いものいじめだ」とおっしゃったとき、かっこいいなと思いましたし、色々な人から影響を受けました。しかし僕は近藤太香巳だから、僕は僕のスタイルで、僕の信じるものを追求していこうと思います。
キザなことを言うと、一番大切なのは自分の仲間、社員です。そこから広がる、派生する僕の人生の仲間、色々な人達、パッションリーダーズの仲間もそう。歴史に残る男になりたいというものもありますが、孫さんほど僕は強くはないと思います。人々の記憶に残るような男になりたいと思うんです。僕は僕と出会ったことによって、「ああ、こうなって良かったな」とか、近藤はいい男だったなと言われるような、人々の記憶に残るような男になりたいなと思います。
僕が今一番親しいのは、出版界のドンである幻冬舎の見城徹社長です。あの方の繊細さたるやすごいです。一緒にブランジスタもやっているので、すごく仲良く、一緒に旅行もしているし、すごく繊細で、すごく難しいところもありますが、すごくシンプルで、まっすぐで、ハートフルで、親友であり、尊敬する大先輩ですね。他には、GMOの熊谷さんとか、楽天の三木谷さんとかね。僕なんかより成功されているけども、すごく気さくで、そしてすごく深いところで優しくて、一緒にパッションリーダーズで特別顧問になってもらっている、僕の大切な人ですね。
あと、稲本健一さんも、ダイヤモンドダイニングの松村さんも親友です。ちなみに僕、IT業界の社長の友達も多いですが仕事柄クライアントでもあるので、実は飲食系の社長と仲が良いんですよ。牛角の創業者の西山さんもそうだし、飲食の経営者というのは、ハートtoハートがあって素敵ですね。飲食系やサービス業の社長は僕好きです。
すごく気に入っている場所があって、元東京都知事の石原さんと見城さんに勧められて買ったマンションがあります。隣が見城さんの家で。フロアに二世帯しかないので、「近藤来い」と言われて買いました。ものすごく海が綺麗。緑があって岩があってというすごくロケーションが良い。そこのマンションが自分の別宅と言うべきか、自分の時間の中でそこに行くのが僕は好きです。パッションリーダーズのメンバーも連れて行ったりするんですが、夏は船を出したりジェットスキーに乗ったりして、プライベートとしてすごく楽しい季節がこれから来きますね。

経営者プロフィール

氏名 | 近藤 太香巳 |
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役職 | 代表取締役社長 |
生年月日 | 1967年11月1日 |
出身地 | 大阪府 |
座右の銘 | 『挑戦は青春』 常に挑戦者であり続けたい |
愛読書 | 『編集者という病い』 ( 幻冬舎代表取締役社長 見城徹 著) |
著書 | 「夢みることから始めよう:20代のあなたへ ちょっとした「気づき」があなたを変える!」ダイヤモンド社/「リーダーは背中で語れ」アーク出版 |
「初期投資ゼロ」をサービスの基盤とするエンベデッド・ファイナンス事業、電子雑誌を中心とするメディア・プロモーション事業、日本経済の成長を加速させる企業応援プロジェクト「アクセルジャパン」など多様なビジネスを展開する。
2011年に次世代リーダー育成と経営者の地域間交流を目的とした一般社団法人パッションリーダーズを代表理事として設立し、会員数4,000名を超え日本一の団体に。ビジネスパーソンから若者まで情熱あるリーダーとして圧倒的な支持を得ている。
業界をリードする環境先進企業として2020年に環境大臣より「エコ・ファースト企業」に認定。2021年「ネクシィーズ・ゼロ Green Finance」が世界初 ムーディーズ「Aaa(sf)」、国内初R&Iグリーンローン評価も取得。
会社概要
社名 | 株式会社NEXYZ.Group |
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本社所在地 | 東京都渋谷区桜丘町20-4 ネクシーズ スクエアビル |
設立 | 1990 |
業種分類 | その他金融業 |
代表者名 |
近藤 太香巳
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従業員数 | 1,171名 |
WEBサイト | https://www.nexyzgroup.jp/ |
事業概要 | エンベデッド・ファイナンス事業である初期投資0円の設備導入支援サービス「ネクシーズZERO」がCO₂排出削減に取組むとし、2020年環境大臣から「エコ・ファースト企業」の認定を受ける。電子雑誌やタレントプロモーション事業なども。 |