アイリスオーヤマ株式会社 ~17億円の損失、失った仲間。3000億企業の原点~

Vol.4 人材への拘り

アイリスオーヤマ株式会社 代表取締役会長 大山 健太郎 (2014年6月取材)

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―人材への拘り―

【大山】

当社の企業理念第三条には、働く社員にとって良い会社を目指すこと、社員が良くなると会社が良くなるということが書いてあります。この理念に沿った組織を作ろうという事が基本にあります。経営者、資本家という存在は、株主に任命されて会社を運営するわけですが、経営者は社員のいない会社は世の中に存在しませんから、経営と社員は一体化しなければいけないと思います。社員が頑張るから会社が良くなる、会社が良くなるから社員に報いる、という好循環をどのように繰り返していくのか、そこがポイントだと思っております。そのために我々は、目標を明確にし、評価をできるだけ公平にしています。社員が一年間で与えられたミッションは何なのかということも考えながら、業績、成果だけではなく能力や意欲を含めながら公平、公正な評価をします。社員にとってのモチベーションに繋がっていきますから、非常に大切だと思います。

人材教育はいろんな形でプログラムを組んで進めていきますが、私は教育してもしっぱなしでは意味が無いと考えています。常に正しい評価をして、次の目標を決めるというステップを繰り返していけば、自ずと社員のスキルアップに繋がっていくと思っています。また、企業理念の第五条には常に高い志を持つとあります。やはりいかに志を上に向けさせるか、それが企業としての使命だと思っています。

毎年2月に人事評価委員会を行っています。当社は部門がたくさんありますので等級ごとでそのプレゼンテーションをして頂きます。毎年年末に課題を与えて、書いていただいた論文についてのプレゼンテーションをしていただく、という形です。もう一つは業績、また能力も分かりますから、そういった形で毎年2月の人材評価委員会で人事評価をします。

それだけでなく、当社の場合は「360度評価」という形で、上司、同僚、部下が色々な項目にわたって評価を行います。これでポイントが出てくるということで、多面的評価が最終的には評価される人にとって重要な意味をもちます。いくら数字が良くても業績というのは環境要因の影響も大きいですから、良い得意先に恵まれる、ヒット商品に恵まれるといい数字を叩き出す、ということもあります。そういう人たちは、常に良いお客さんに恵まれたり、良い商品に恵まれたりということになるとは限らないわけですから、それはそれで評価しますが、組織の中では部下から慕われ、同僚から評価され、上から期待されるような人材に出来るだけスポットライトを当てようと思っています。単に業績一辺倒でもなければ、能力一辺倒でもなく、出来るだけ多面的に社員の評価をする。その為には時間がかかりますし、社員にもしっかりと努力してもらわないといけないということです。

社長プロフィール

President's profile
氏名 大山 健太郎
役職 代表取締役会長
生年月日 1945/7/3
座右の銘 「心身一如」

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