株式会社戸上電機製作所 ~創業90年超。トップクラスのシェアを持つ配電制御システム機器メーカー~

Vol.1 創業90年の変遷

株式会社戸上電機製作所 代表取締役社長 戸上 信一 (2015年7月取材)

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プロローグ

【聞き手】

本日はですね。大正14年に創業されまして、今年で設立から90周年を迎えられます佐賀を代表する企業であります株式会社戸上電機製作所3代目の経営者でいらっしゃいます戸上信一社長にお話を伺っていきたいと思います。では社長宜しくお願い致します。

【戸上】

宜しくお願いします。

【聞き手】

ということで90周年ということでおめでとうございます。

【戸上】

ありがとうございます。

戸上電機製作所 90年の変遷

【戸上】

私どもの会社は1925年の3月12日に会社を登記した日でして、これを皆さんに言うと珍しがられます。なぜかというと。ほとんどの会社が創業者の誕生日ですとか、例えば創業者が亡くなったあとに創立記念日を決める場合には創業者の命日だったりするんですけど。私共がはっきりしている理由の1つが、前身の会社がありまして、そこの会社の一部の部門が特許を担保に、私共の祖父の特許を担保に会社を起こしたという経緯があるからでございます。

【聞き手】

珍しい形ですよね。

【戸上】

そうですね。前の会社がですね、分かれる時に、その会社がきわめて経営状態が厳しくなるんです。ちょうどうちの祖父が特許を取って、売れはじめた頃にここの部門はなんとかなると。いまのうちのその特許を担保に25万円で特許の自主権を前の会社から買い取らないかと提案を受けるんです。ただ普通ですすとそんなことにお金を貸さないんですが、ちょうどその時に地元の銀行の頭取が偶然、鍋島家の弟さん、つまり殿様の弟様が頭取になられていたので。その関係で科学技術等に興味を抱かれていたので、私共にお金を貸して頂けたというふうに考えております。非常にその当時、大正時代、昭和の初期というのは、金融恐慌がおこっている時代ですし、地元でも取り付け騒ぎで、倒産しているような時代です。その時によく貸してくれたなということをつくづく感じております。

【聞き手】

しかも現代の金額にすると相当な金額ですよね。

【戸上】

そういう中で本当に90年、本当によくやって来れたなと。私がいつも思うのは、90年やって来れたということは、間違いなく世の中の役には立っているんだろうなと。それが一番私の経営するにあたってですね。ベースに置いている。つまり役に立たなければ、存在意義は無いと。儲けるだけではいけないと。とにかくどのように世の中、またはお客様に役に立っているかを絶えず考えながら、経営のスタンスにしているというのが実態でございます。

【聞き手】

創業者でいらっしゃいますおじい様、初代の経営者が、どういう事業をやっていきたい、どういう会社でありたいと思っていらっしゃったんですかね。

【戸上】

うちの祖父が昭和42年に亡くなっていますので、私がまだ小学校の高学年くらいですから。なかなか想像をするしかないわけですが、とにかく発明するのが好きだったと。発明するにあたってはやはり役に立つものが必要なわけですよね。役に立つものでなと商売になりませんし。役に立つ物でないと使ってもらえないですよね。多分役に立つものを作って、それを世の中に出して使ってもらうということが多分祖父の一番の想いだったんじゃないかと。                                       ですから一番最初のスタートというのは自動配電装置と言いまして、昔は電力は足りないわけです。大正時代に夕方になると、人が電柱に登ってスイッチを入れると、電燈がつくと。で、朝になるとそのスイッチを切りに行くと。それをですね、線を1本だけ引くことによって、変電所から片方を切って片方を入れる。または両方入れる。逆にやる。3通りにいり切りできたというのが自動配電装置なんです。                                                                       それ以外にも24時間時計を作ったり。これはチャイムのために。学校のチャイムがありますよね。昔でいうとサイレン、2度鳴らないようにとかですね。あとはですね、電機巻時計と言いまして。今ですと電気時計は当たり前にありますけど。電気巻時計というのはゼンマイをモーターで巻くんです。そういうようなものとかですね。これは全国的にも色々な所にありまして。たまに問い合わせがあったりします。どういうことかと言うとある街の博物館みたいなところに置いてある、一体これはどういうものなんですかと。

【聞き手】

すごいですね。

【戸上】

問い合わせがあったようです。色々ございます。

【聞き手】

御社のホームページを拝見させていただくと町のいたるところに御社が作っていらっしゃる製品がそれこそ直接的に人の目に触れることはないんですけど。たくさんの所にあるという。

【戸上】

主にですね、高圧の開閉器、スイッチなんですけど。高圧自家用需要家、ちょっとした建物がありますと。コンビニなんかでもそうなんですけど。そこの入口の所にですね。そういうスイッチが付いております。これは何のために付けるかと言うと、その中で、校内で事故が起こるとですね。周りを停電させてしまうんです。所がそのスイッチが付いていますと。そこの校内の事故はその場で食い止められるんです。勝手にスイッチが切れるようになっていまっす。そうすることによって、波及事故をぼうしすると。その機器につきましては私共が国内で、ナンバー1のシェアを得ているんではないかと思っています。

社長プロフィール

President's profile
氏名 戸上 信一
役職 代表取締役社長

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