Vol.1 前職で学んだ「話を聞く」ことの重要性
【ナレーター】
医療の発達などにより、延伸を続ける日本の平均寿命。老後資金への不安が高まる昨今、資産形成や運用のひとつの手段として、個人投資への関心が高まってきている。
そんな中、「超リテール証券」という新たな証券会社の姿を目指し、挑戦を続ける企業がある。藍澤證券株式会社だ。
取扱市場数及び銘柄数で業界最大水準のアジア株を武器に、顧客の中長期にわたる資産運用を行うほか、相続対策や事業承継に対するソリューションの提供といった、証券業務以外のサービスも展開。
2013年には、金融商品取引業者として初の『経営革新等支援機関』の認定を受けたほか、地域金融機関や大学などと連携し、地方創生への取り組みも積極的に実施するなど、それまでのリテール証券企業を超越した存在として、他社との差別化を実現している。
創業100年を超えた老舗証券会社を託された5代目社長の覚悟と挑戦に迫る。
―前職で学んだ「話を聞く」ことの重要性―
【ナレーター】
学生時代はオーケストラに所属し、楽器演奏に没頭。将来は演奏家の道を歩もうとも考えていた藍澤だったが、周囲の反対などもあり、断念。
就職活動を経て、野村総合研究所にシステムエンジニアとして入社した。システム開発を行う部署への配属となったが、ここでの仕事がとても印象深かったという。
【藍澤】
印象に残っているのは、これまで自分とは縁がなかった世界を見ることができたことです。
ケースワーカーの方とも何度も話をしながらこの仕事の内容について教えていただきました。彼らは、本当に真摯に生活保護受給者の方と向き合って、その方たちの命を自分がつないでいるんだ、という誇りを持って仕事をされているというのが良くわかりました。
そのため、そういった姿に感動を覚えた記憶がありますね。
【ナレーター】
クライアントとやりとりをする中で手痛い洗礼を浴びることもあったが、真摯に向き合い続けた結果、良好な関係性を築くことができたと振り返る藍澤。
当時意識した「話を聞く」という姿勢は、今でも大事にしている要素の一つだという。
【藍澤】
アクティブリスニングという、「積極的にお客様の話を聞いていこう」、「お客様のニーズを汲んでいこう」という姿勢を奨励していますが、当時もそれと通ずるものがあったのかなと考えております。
聞くことの大事さというのをその時、教えてもらった気がします。実際、その時のかけがえのない経験もそうですし、それからシステム開発を行っていく上で必要なスキルですね。
例えば進捗管理ひとつとってもそうですし、それから要件定義のやり方もそうです。そういったものは、形を変えてではありますが、今の仕事にも活きているのかなと思い、非常に感謝しております。
経営者プロフィール
氏名 | 藍澤 卓弥 |
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役職 | 代表取締役社長 兼 社長執行役員 |
生年月日 | 1974年9月5日 |
座右の銘 | 人生の本舞台は、常に将来にあり |
愛読書 | 「戦争の日本近現代史」 |
会社概要
社名 | アイザワ証券グループ株式会社(旧藍澤證券株式会社) |
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本社所在地 | 東京都港区東新橋一丁目9番1号 東京汐留ビルディング |
設立 | 1933 |
業種分類 | その他 |
代表者名 |
藍澤 卓弥
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従業員数 | 791名(2024年3月末現在) |
WEBサイト | https://www.aizawa.co.jp/ |
事業概要 | 証券業・投資顧問業・投資銀行業務 |