ー会社の成長と人材マネジメントー
【聞き手】
会社のステージによって、集まってくる人のタイプも変わってきますよね。
【五十嵐】
全然違いますよね。
【聞き手】
ちなみに、始められた当初は何人位だったのですか?
【五十嵐】
役員2人とアルバイトの3人ですね。ですので、基本的には何にも法律に縛られない3人が働いてますので無制限に働くわけですね、
【聞き手】
御社にジョインしてくれる皆さんは、そういう山っ気のある方が多いですよね。
【五十嵐】
そうですし、学歴というよりも本当に体力はあるのか、一生懸命やれるのかという採用になりますので、想いが主体なんですね。立ち上げ当初でいうと、この人、もしくはこいつのためだったら頑張れるとかそういう気持ちで働ける、一体感が非常にすごい状態になっていますので、そういう立ち上げのフェーズの人材と、組織が大きくなってくると今度は管理職層を育てていかないとということで、ロジックで人を動かさないといけなくなってきますので、想いとロジックのバランスが崩れてくるんですね。そういうところでまた人材層が変わっていくんですね。
後は当然、本当に成長していきたいと気持ちで頑張ってきた若手が、当然、組織を管理していくことに関しては経験不足ですので、年上の中途入社が増えてくるわけですね。そうすると頭にきてしまうなど、違った壁にぶつかったりしますので、組織としては、そういう面で色々な形で不調和が出てきたりしますね。それを乗り越えて、ステップバイステップで、組織って大きくなっていくと思っていますので。
【聞き手】
そういう時は、社長はどのように判断されるんですか?
【五十嵐】
そこは感情というよりは組織の合理性であるとか、「そもそも何のためにこの組織をつくっているんだっけ?」と、目標に立ち返るようにしています。現時点で目指そうとしているのは、アジアナンバーワンのマーケティング会社を目指している訳なのですけれども、それに沿っているかどうかですね。従って、想いだけでアジアナンバーワンになれるかといったらそうではありませんし、組織をつくっている側も、そういう成長をするための熱い気持ちがないと組織を引っ張れないじゃないですか。バランスですね。いわゆる感情と理屈のバランスを取りながら、かつ、それが取れている人材をなるべく上にあげていくという形になっていくと思いますし、組織って面白いもので自浄作用がありますので、やはりその時の気持ちが強い人が残っていくと思います。
【聞き手】
そうやって少しずつ今の形になって、もう社員数も1,000人ですよね。それこそ、1,000人の規模になって、事業所もそれこそ日本だけでなく海外にもとなっていくと、なかなか社員一人ひとりの顔を見て何か話をするということができづらい環境なのかなと思ってしまうのですが、ご自身の考えとか理念とかを、いわゆる末端の社員の方に伝える時にどういったことを心掛けていますか?
【五十嵐】
グループ全体として11ヵ国に展開しているということと、あと人種でいきますと20ヵ国くらいの方が集まっていて、宗教で言っても、キリスト教からヒンズー教の方、イスラム教、あと仏教と、主要な宗教は全ているわけなんですね。従って、ひとつの価値観に統一することができない、それは無理だという前提の中で多様性を享受しつつ、かつ、そこに関して統一的なメッセージを出していこうということで、今努力している段階ですね。ですので、上手くいっているかどうかは別としまして、とりあえず発信源をまず増やそうとしていっています。月次の朝礼などもやってますし、肝心なことに関しては当然記事を起こして、英語に変換してグローバルに流してと、まずはプッシュする。そういうことを心掛けている段階です。
経営者プロフィール
氏名 | 五十嵐 幹 |
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役職 | 代表取締役社長兼CEO |
生年月日 | 1973年5月10日 |
出身地 | 東京都 |
座右の銘 | 一生懸命 |
愛読書 | ピーター・ドラッカー |
尊敬する人物 | 松下幸之助、稲盛和夫 |
会社概要
社名 | 株式会社クロス・マーケティンググループ |
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本社所在地 | 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー24F |
設立 | 2013 |
業種分類 | 情報通信業 |
代表者名 |
五十嵐 幹
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従業員数 | 1530名(内、臨時従業員数261名)※2023年6月末時点(2021年6月末時点) |
WEBサイト | https://www.cm-group.co.jp/ |
事業概要 | デジタルマーケティング事業、データマーケティング事業及びインサイト事業を行う子会社等の経営管理及びそれに付帯または関連する事業 |