ラクスル株式会社 ~6兆円市場に変革をもたらした「ラクスル」快進撃の裏側~

Vol.1 起業の原体験

ラクスル株式会社 代表取締役社長CEO 松本 恭攝 (2015年12月取材)

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【聞き手】

それでは本日は、ITを使って印刷や物流といったリアルな業界に旋風を巻き起こす若き経営者、ラクスル株式会社代表取締役CEO・松本恭攝社長にお話を伺っていきたいと思います。 それでは社長、よろしくお願いいたします。

【松本】

よろしくお願いします。


ー起業の原体験ー

【聞き手】

ご両親をはじめ、ご親戚も皆さん公務員でいらっしゃったということですが、将来はご自身も同じように公務員の道を歩もうというお気持ちはあったんですか。

【松本】

将来は民間企業で働きたかったですね。

【聞き手】

それはやはりその環境から、それともビジネスに興味があったという感じですか。

【松本】

といいますか、東京に憧れがありましたね。

【聞き手】

そうなのですか。 それで一生懸命勉強もされて、見事、思いの通りに東京の慶應義塾大学に入学されました。 ちなみに、富山から出てきた松本青年は東京ではどんな大学生活を送られたのでしょうか。

【松本】

大学では、サークルに入りました。最初に入ったサークルが結構面白いサークルでした。

【聞き手】

有名なサークルですよね。

【松本】

私が入った時にちょうど設立したサークルで、日本と中国と韓国の学生でイベントを行い、真面目なビジネスコンテストを開く団体に入ったんです。方向性だけはあるけれども、実績はありませんでした。学生が20人くらい集まって、言っているだけ。予算もなければ、日本と中国と韓国の間に何かネットワークがあるわけでもなく、ただやりたいと言っているだけ。そういうサークルに入って、そこで1年くらいかけて、実際そのやりたいと言っていたことが実現できました。意外に「思えばできるのだ」ということがあり、それが人生の中での大きな原体験になっていますね。

【聞き手】

今のビジネスにも、それは通じるところがあるのかもしれませんが、周りから、無理だろうとか、それは駄目だろうとか言われると、やってみようと燃えるタイプですか。

【松本】

そうですね。そのサークルの経験がまさにそうで、周りのいろいろな権威ある方々やそれこそ国家から、それはやめたほうがいいとか、ちょうど日中関係が悪化していて、イトーヨーカドーに投石が起きたりしていた時期でしたので、いろいろ危ないから、再検討してくださいと外務省に言われました。そういう状況だったのですが、実際、北京に行ってみて、話してみるとそんなことはなかった。多くの権威ある方々が、そんなに多くの人を巻き込んだり、予算を集めたりはできないと言ってきましたけど、実際にやってみると意外にできました。

できないと言っている人は、おそらくイメージができていないのと、そのチャレンジをしたことがないんだろうと思います。多くの人ができないと言うことでも、実際にやってみた人はほとんどいません。やってみるとできることは意外に多いのではないかということをそのサークルの中で経験しましたし、それが0から1をつくる。人って0から1をつくれるんだとか、多くの人はその0から1をつくるときに「それはできない」と思うんです。しかし、実はそれはやる人がいないだけで、やってみるといろいろな人が応援してくれてできるんだという成功体験になります。それがきわめて楽しい、わくわくすることだということを体験したということが、今の企業の原体験になっているかもしれませんね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 松本 恭攝
役職 代表取締役社長CEO

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