ラクスル株式会社 ~6兆円市場に変革をもたらした「ラクスル」快進撃の裏側~

Vol.6 物流を変える新サービス「ハコベル」

ラクスル株式会社 代表取締役社長CEO 松本 恭攝 (2015年12月取材)

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―物流を変える新サービス『ハコベル』―

【聞き手】

第二の矢として放とうとされているのが物流業界に対しての『ハコベル』というサービス。これは具体的にどういうものなのでしょうか。

【松本】

個人及び中小のトラック運送業者、トラックを抱えている事業主さんにスマホのアプリを持っていただきます。こういうスマホアプリがあって、仕事があるとここに仕事の内容が出てきて、それを取る・取らないと、ドライバーさんが選んで、空いている時間で仕事を取る。お客様からすると、今いる場所から例えば羽田まで、何か荷物を運びたいとすると、金額が出てきて、運ぶものを入力すると、請求書で決済をして、同意をして予約をする。そうすると、ドライバーさん側に仕事が流れてきます。

ドライバーさんも空いている時間があって、予約が事前に入っていても、この間は暇だなと寝ているとか、そういう時に、この時間であれば空いているからと、スマホで仕事を取って、3分くらいでマッチングします。1時間くらいでトラックが来てくれて、荷物を持って行ってくれる。ヤマト運輸さん、佐川急便さんのような段ボール1箱2箱で集配をするのではなくて、チャーター便、車が1台来て、A地点からB地点に直接持っていくという、そういうような物流をスマホベースのEコマースにしているというサービスですね。

【聞き手】

これはすごいですね。これも印刷の『ラクスル』と、考え方は似ていますよね。

【松本】

そうですね。トラック輸送市場も、14兆円の非常に大きな市場です。トラック会社、トラック物流会社で思い浮かぶのは、大体ヤマトさんや佐川さん、日本通運さん。大手10社で売り上げが7兆円あります(取材当時)。でも国交省に登録しているトラック会社さんは今、6万社弱あるんです。車両台数10以下のトラック会社は3万1,000社、ほとんどが零細なんですよ。お客様が想像するのはほとんどが大手さんばかりで、大手さんからの下請けとして小さな会社さんに仕事が流れていく。そこをダイレクトに、下請けではないですが、小さな事業会社さんと需要をつなぐようなプラットフォーム、マーケットプレイスがあれば、もっともっと、中小の事業会社さんも自分の好きなタイミングで仕事が受けられるようになるはずです。やはり下請けですといくらの仕事なのか分からずに、とりあえず行ってくださいと言われて行って、あとから支払われていくらだったか分かるとか、基本的に断ることができないのです。

断ると次から仕事が来なくなってしまうので。でもこのサービスですと、今流れている仕事が自分の都合に応じて取る・取らないを選ぶことができて、ドライバーさんにとっても、この値段、この時間だったらここにいるし、やろう、これだったらやらないでおこう、という判断ができるようになるのです。エンドユーザーさんからすると、例えば、このペットボトルを50本持って行ってください、とすると、段ボールに詰めて、ヤマトさんなどに頼めばいいんです。しかし、その木を持って行ってくださいというのは結構困るじゃないですか。椅子を家まで持っていきたい、ソファーの配送をしたい、そういうものをスマホで簡単に頼めますよ、というように、物流サービスそのものをEコマースにしてもっともっと敷居を下げて、インターネットと結び付けて誰でも簡単に使えるサービスにしていこうというようなサービスですね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 松本 恭攝
役職 代表取締役社長CEO

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