ラクスル株式会社 ~6兆円市場に変革をもたらした「ラクスル」快進撃の裏側~

Vol.2 アジアへの展開と国家・世代間格差

ラクスル株式会社 代表取締役社長CEO 松本 恭攝 (2015年12月取材)

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―アジアへの展開と国家・世代間格差―

【聞き手】

違った国の、違った価値観や文化を持った人たちと接して、何か一つのものをつくっていくというようなことが、ご自身の中で、その後の就職などというところで、いろいろ影響したということはあるのでしょうか。

【松本】

就職への影響はあまりなかったのですが、最近そのような影響は大きいと思っていて。

話が今に飛んでしまうのですが、我々は今、シンガポールに子会社があって、その子会社経由でアジア投資を積極的に展開しています。11月(2015年)にもインドネシアで1社投資をして、今もタイであったりインドであったり、中国であったりと、いろいろ投資を検討している会社があります。我々の海外展開は、日本におけるビジネスと同じモデルを、海外、特に東南アジア、アジア中心に展開している企業に出資をするという形でやっています。何が今に生きているかと言いますと、あまり国籍は関係ないなと思ったんです。国籍より世代間の方が考え方には大きな影響があって、やはり北京に行った時も50代の方々とか、それこそ文化大革命の前後くらいの方々は日本人に対してネガティブな意識が強かったりするんです。今の私たちと同じくらいの世代で、ちゃんと教育を受けている人は、中国人であっても日本人とそんなに感覚は変わらなくて、上海に行くとそれこそ東京よりも都会です。インドネシア、ジャカルタも一緒で、生まれ育った生活環境とか接しているメディアとかがほとんど変わらないので、感覚がきわめて近いんですよね。

下手をすると東京と富山の方が差は大きくて、それよりも東京とジャカルタとか、東京と上海のほうが、環境は近くて、世代によって、たぶんそれは皆変わらないかと。例えば大学時代からずっと皆スマホを持っていたり、生まれた時からインターネットがあったり。そういう関係になると実はその国境、国家の持つ差、国による差というのはそんなに大きくなくて、それよりも年齢による差の方が大きいのではないかと思います。

そういう意味で海外への投資をするときに、インド人って信じられるのかとか、インドネシア人って大丈夫なのか、と思うんですけども、実際会って話すとすごく信頼できるのです。同世代のそういう同じような教育を受けてきた世代の人たちって、国という線で区切る必要はないなと。というのは、学生時代に経験がありますから。今もそういう海外の活動をしていて、特に30歳前後、25~35歳くらいの企業家と接する機会が多いんですけども、それは非常に感じますね。当時の経験があったからこそ心理的なハードルがとても低く、グローバルという言葉が正しいのかどうか分からないですが、海外の人と何かをやることによって信頼を築きやすくなったというのはありますね。

社長プロフィール

President's profile
氏名 松本 恭攝
役職 代表取締役社長CEO

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