株式会社コナカ ~『紳士服のコナカ』、生き残りを懸けた“ものづくり”への挑戦~

Vol.1 接客してこそ気づく“ニーズ”

株式会社コナカ 代表取締役社長 湖中 謙介 (2017年3月取材)

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―接客してこそ気づく“ニーズ”―

【湖中】

私は、家が堺の中百舌鳥というところで、大阪の御堂筋線の最終駅にあるのですけども、そこから学校に通うのはだいたい3時間強かかったものですから、毎日通っていると通うだけで7時間ということですから、大変だと。できたら(学校に)近いところに、自分が住めるような場所がないかなと考えたところ、その頃私どもの会社の社長をしておりました7人兄弟の2番目の長兄のところに、私ども外食部門の寮がございましたので、それにもし入れていただけたらすごくいいなと。

(学校は)そこから30分くらいでした。そこで、お願いをしたら、「いいよ」と二つ返事をいただきました。「これはラッキー」と思って入れていただいたのですけど、「何月何日にここに来なさい」と言われたものですから、行ってみたらそこが外食の入社式みたいなところで、私は新大阪のホテルレストランに配属されてしまいました。アルバイトをして手伝ってくれとは言われていたのですけども、まさかそういう辞令みたいなものをいただいたり、行けと言われたりするとは思っていなかったのですが、そこから私の仕事人生みたいな、学生人生みたいなものが始まったという感じですね。外食は毎日の変化が激しいですから、楽しいですよね。今でも外食の仕事は楽しいなと思っています。

私どもの子会社の外食部門の会長を務めさせていただいておりますけども、色々なことが非常に1つ1つ印象深いですし、何か私たちが考えていったことがすぐに結果として出てきたり、すぐに問題が起こったりということで、非常にトリッキーというか、大変だった面もありますけども、本当に面白かったですね。

私たちはお客様あってのお仕事ですので、お客様が何を思ってらっしゃるかとか、どう感じておられるということがわからないと、私たちがやったことが結果に結びつかないということが明らかにわかりましたね。ですから、お客様はまずお手洗いの近くのテーブルには座りたがらない。当たり前のことなのですが、わかりませんでした。テーブルを増やしたい一心でお手洗いの前のスペースに机と椅子を置いたのですが、そちらにはお客様が座られなくて、ご案内してもダメでした。

結果的にはお客様の要望がわからないまま、そんなことを独りよがりでやっていたと。または、外でお客様にご提供する時に、お値段が一緒だったらお客様は喜ばない。外なのだから、安いのは当たり前だろうと。「普通のちゃんとしたテーブルや椅子があって食事をしているわけではないのに、あそこの中で食べている人と同じだったら、私の方がもっと優遇されて、または値段的にメリットがあっていいのでは」というお言葉をいただいて、それはそうだなと思って、それを聞いてから外でお食べいただく方は50円お安くしました。それが逆にお客様には受け入れられて、大変そちらの方のお客様が多くなったりしたこともあります。本当に私どもはお客様あってのお仕事、お客様商売とはよく言ったものだなと思います。

社長プロフィール

President's profile
氏名 湖中 謙介
役職 代表取締役社長

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