【ナレーター】
現在はフィギュアの企画・製造・販売の他、コラボレーション企画、カフェの展開など、事業の裾野を広げているグッドスマイルカンパニー。見据えている展望とは。
【安藝】
当社が今までやってきたことは、マーケットやクリエーター、受け取りたい人などが間に存在していました。
たとえば「何か表現できるクリエーターがいる」とすると、「こうすれば誰かに伝わる」「順序立てする」など、みんなのお手伝いをすることが、当社が今までやってきたことのほとんどです。
それを繰り返しているうちに企業規模も大きくなり、1000人じゃきかないような人たちが日々何かをつくっている、総合エンタメカンパニーになりました。
ですから今後はもう少し、自立的な動きをすることも考え始めています。
たとえば「AIをどう使うか」といったような、トレンドやターゲットにどう新たに打ち込むべきかの議論や、新しいチャレンジが日常的に行われています。
ただ、自立的な動きをするにしても、現状のフィギュアやゲーム関連の仕事は途切れてはいません。フィギュアだけをとっても、まだ届けられてない国があり、届けられるようにするだけでも、数年以上は要すると思っています。
日本のエンタメを世界に届けるお手伝いは、まだ発展途上です。お客さまの声や新たなフィードバックなどを参考にしながら、エンタメの世界を広げていくことに、今後も注力したいと思っています。
【ナレーター】
求める人材像について、安藝は次のように語る。
【安藝】
「アウトプット欲が強い人」です。
当社のエンタメ業界の仕事は、商品や作品、サービスをお届けし、フィードバックを受けて次に進むという、「アウトプット中心」のプロセスが必ずあるタイプの仕事だと思っています。
ですから、「見せたい」「伝えたい」「どんどんやりたい」という気持ちが強い人たちの方がサイクルも早まりますし、成長しやすいと思いますね。
-大事にしている言葉-
【安藝】
「ダイブ」という言葉です。
集中すべき何かに興味をもつ、これをやるべきだって思ったときにはもう全部を流し込む。全ての情報を得て、全身全霊でそこにダイブしていくことが大切だと思っています。
全部を理解しようとする、その時間を惜しまないことも大切ですね。全てをかけて実行できるぐらい興味のわくものをみつけることが、人生を豊かにしてくれると思います。