【ナレーター】
M&Aを活用した結果、業績は徐々に回復。この経験を経て、若山が大切にしているのは“正直であること”だという。
【若山】
チャレンジした結果、成功しそうだ、あるいはうまくいかないから変えていこう。そういうことを正直に相手とコミュニケーションしていく、信頼を高めていくことは非常に重要だと思うんですね。
それから、たとえば相手の株式を買うとか、投資する金額なり評価にしても、高すぎたり安すぎたりせず、適切な価格で取引をすることが、相手との信頼、あるいは別の取引につながるような実績になるのではないかなと。
その結果、我々も無理に高く買ったり安く買ったりしないので、参画いただいてからも当社は安定した経営ができ、成長を遂げることができると信じております。
【ナレーター】
M&Aは、現在もミナトホールディングスの成長をけん引する戦略のひとつとして、積極的に取り組んでいると語る若山。取り組みに際し、意識していることとは。
【若山】
会社が一緒になっても当社の経営の根幹というのは変わらないと思っているんですね。
ですから、そういうことを経営理念としてしっかりと表して、技術で社会を良くしていくということも謳っておりますし、最近では中期経営計画も発表しました。
その中でSDGsですとか、女性の管理職を増やしていくとか、外国人の就業者を増やしていくとか、そういった具体的な目標をもってやることで、従業員にもしっかりと理解をしてもらうと。
それから研修や資格の取得を通じて各自で実力を伸ばしていってもらう。そういったことを積極的に行っております。
また、定期的にライブ配信したり、ウェブサイトやメールを活用したりして、経営理念やビジョン、我々の価値観などに関する事柄が社員の目に触れるようにしています。
ただ、一方であまり無理をしないということも大切です。無理やり一緒にしようとか、無理やり変えようと思うと進みませんので、長い目で、おおらかな目で各社、各事業を見ているという部分もあります。
【ナレーター】
今後は「デジタルコンソーシアム構想」を通じて、デジタルで社会を良くしていきたいと若山は語る。その胸中に迫った。
【若山】
この戦略をしっかりと継続することで、世の中のためにもなりますし、我々の会社の業績も伸びていくと思います。
グループの中で働いているメンバー、あるいはお客様がより幸せになれるということを信じてやっておりますので、それを実現していく。
ウルトラCってあまりないと思うんですね。一つひとつ、地道に着実にやっていくことが一番重要ですので、日々精進することが大事だと思っております。
【ナレーター】
求める人材像について、若山は次のように語る。
【若山】
正直で、積極的で、グローバルにコミュニケーションを取ることができる人というところがポイントです。
冷静に考えるとそんなに難しいことではないんですよね。
やはりオープンマインドで、人、お客様、あるいは新しい技術について勉強する、取り入れていくということが好きな方であれば非常に向いていると思います。何事にも積極的に挑戦していただきたいと思います。
ー大事にしている言葉ー
【若山】
「切磋琢磨」という言葉が私は好きです。
この言葉には自分でしっかりと勉強する、研鑽を積むという意味もありますし、それを他人と一緒になって、ライバル関係のケースもあるでしょうし、仲間というケースもあるでしょう。
そういう人たちと一緒に能力を高めたり、夢を実現していったりという意味もありますので。その2つの意味があるところがいいなと思っております。
経営者プロフィール
氏名 | 若山 健彦 |
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役職 | 代表取締役会長兼グループ CEO |
生年月日 | 1967年3月25日 |
出身地 | 東京都 |
座右の銘 | 切磋琢磨 |
愛読書 | 資本主義と自由(ミルトン・フリードマン) |
社内の構造改革を進めるとともに、M&Aや海外展開を通じて当社グループの売上高・収益力の大幅な伸長を実現している。
会社概要
社名 | ミナトホールディングス株式会社 |
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本社所在地 | 東京都港区新橋4丁目21番3号 新橋東急ビル 6階 |
設立 | 1956 |
業種分類 | その他の製造業 |
代表者名 |
若山 健彦
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従業員数 | 370名(連結) |
WEBサイト | https://www.minato.co.jp/ |
事業概要 | メモリーモジュール、デバイスプログラマの開発・製造・販売、ROM書込みサービスの提供、テレワークソリューション、デジタル関連機器の提供等、多様な事業を展開 |