【ナレーター】
深川の戦略が奏功し、現在、世界に4900万人以上の登録ユーザー数を誇るTimeTree。挑戦を成功させるために意識していることについて、深川は次のように語る。
【深川】
「次はこうしたら良くなる」とか、「次はこうしたら伸びる」とかってわからないんですよね。今でもトライアンドエラーの連続ですし。
ですので、これは“仮説”と“賭け”の連続だなと思っていて、百発百中でもちろん当たるわけではなく、うまくいかないことの方が多いのは当然で。
メンタル的には辛いんですけれど、「新しいことをやるときってそういうものかな」と思ってやっています。
【ナレーター】
2023年4月に『TimeTree』上で商品の購入・プレゼントができる『TimeTreeギフト』というサービスを開始。このサービスを通じて実現したいこととは。
【深川】
『TimeTree』上の予定を介して、皆さんコミュニケーションしていらっしゃるんですよね。
「この日、いないよ」「わかった」などとわざわざチャットに書かずとも、予定を介してやり取りしています。そこに「ありがとう」とか「ごめんね」とか思いを伝えられるような方法があれば、カレンダーを共有して、未来を一緒につくっていくことに対しての価値がより見いだせるのではないかと思って新機能を提案しました。
また、結婚記念日のお祝いごとや息子の受験日など、予定としてカレンダーに入っている訳ですね。
その受験の合格発表とかいろいろあると思うんですけれど、『TimeTreeギフト』にはそういった予定日を祝って実際にプレゼントを贈る機能も入っています。そういった、予定を介して嬉しい気持ちを共有する、そのお手伝いができるものを出していきたいなって思っています。
【ナレーター】
今後、登録ユーザー数を1億人にしていきたいと語る深川。見据えている展望に迫った。
【深川】
家に帰って予定を確認しないとすぐには決められないとか、予定に関する日々の無駄な時間が仮にそれぞれ3分あるとして、全人類のその3分をぎゅっと集められたら、その分、自由な時間が膨大に生まれるのではないかなと思っていて。
予定管理を効率化することで全人類を少しだけ自由にする、新しいプラットフォームにしたいというのが、一番大きなビジョン、野望ですかね。
そのためにギフトとかパズルとか他にもいろいろあるんですけれど、予定の選択を助けるようなビジネスであったり、サービスであったりをたくさん出していきたいと思っています。
【ナレーター】
求める人材像について、深川は次のように語る。
【深川】
自分なりの仮説を持って、大きな未来を思い描く。そのようなことに挑戦的な人というのが、当社には合うと思いますね。
『TimeTree』は、ユーザーさんに「とても助かっています」と言っていただくことが多く、中には直接会ってお礼を言ってくださる方もいらっしゃいます。
そういった、ユーザーからの感謝を原動力にできる、「世の中を良くしたい」とか、「人を幸せにするものをつくりたい」といった気持ちを持っている方も、とても合うと思います。
―大事にしている言葉―
【深川】
「Why=なぜ」ですね。
未来は、私も含めて誰にも分かりません。作った商品が必ずヒットするというわけではないので、より多くのアイデアを集めて最適解を求め続けなければならない。そのためには、皆さんの気づきを生かすことが大事だと思うんですよね。
実現したいことは何で、その実現のためには何をする必要があるんだ、という意見を大勢から引き出し、生かす必要があります。生かすことができればと思っています。
共有することがチームとして大切で、会社としても常に、「なぜ今これを選んでいるのか」「なぜ今これをやろうとしているのか」というところを共有するようにしています。