【ナレーター】
国内トップクラスの仮想通貨の取引量を誇る、暗号資産取引所「bitbank」を運営する日本の暗号資産交換業者、ビットバンク株式会社。
「bitbank」は、セキュリティの高さから、安全安心で誰でも気軽に利用できる暗号資産取引所として現在60万人以上が利用し、現物取引高の実績は業界トップを誇る。
今後も取扱銘柄の拡充やセキュリティ強化などさまざまな面で機能を強化する計画であり、より快適な取引環境を提供するために、取引所事業の拡大に尽力し、暗号資産の新たな可能性を追求し続ける。
「オープンでフェアな社会を実現する」というVisionを掲げ、躍進する創業者が語る、自社のビジネスを通じて実現したい世界とは。
【ナレーター】
暗号資産取引において、最も重要なのは「安心安全」だと廣末は言い切る。
【廣末】
お客様からお預かりしている暗号資産とか法定通貨。これは絶対に安全に守らなければいけません。それは最も重要なこととして、我々は取り組んでいます。
その結果、創業して10年近く経ちますが、一度もハッキング事故のようなことはありませんし、お客様の資産をきちっとお預かりして守っています。
どんな状況でもお客様が取引できるために、インフラの準備やシステム環境を整えることはサービスとして一番重要なところです。
我々の活動を見て「一番安心安全な取引所はbitbankだね」と、お客様が自然と集まってくださっているのが、近年の状況ですね。
【ナレーター】
廣末のファーストキャリアは大手証券会社だった。
一流のビジネスパーソンを目指し、仕事に邁進していた廣末だったが、当時、インターネットが台頭したことであることに気づき、それが自身の運命を変えたと振り返る。
【廣末】
インターネットのように情報が広く流布された世界では、情報格差がなくなるわけです。
証券会社などという少なくとも自分がやっているような仕事の価値がなくなるだろうと思いましたし、社会の構造が変わると思ったんですよね。
これはもうインターネット業界に飛び込まないと、ということで、野村證券株式会社時代の親友が、現GMOインターネットグループ株式会社の熊谷(正寿)代表取締役グループ代表と引き合わせてくれて。GMOに迷わず転職しました。
【ナレーター】
グローバルメディアオンライン株式会社、現GMOインターネット(グループ)では常務取締役に就任するなど、順調にキャリアを重ねる。
その後、自身で事業を行おうと、電気自動車をつくる会社を立ち上げたが、リーマン・ショックの影響により、事業の売却を余儀なくされる。
次のビジネスを模索していた最中に出会ったのが、ビットコインだった。
【廣末】
半年ぐらい経って全体がわかってきました。「こんなことができたら、今までの社会が全部ひっくり返って変わっちゃう」と、自分の中で消化できたんですよね。
「これはすごい。インターネットのお金のプロトコルだ」と思いました。うまく社会適応できれば社会が非常にいい形で変化できる。
「これは千載一遇のチャンス到来。今やらずしてどうするんだ」と考えて、2014年に(ビットバンクを)創業したのがストーリーです。
【ナレーター】
当時、世界最大の取引所「マウントゴックス」のハッキング事件により、世間の風当たりは強かった。しかし、大手の参入がない今が好機と捉え、地道に活動を続けた結果、現在、国内有数の暗号資産取引所へと成長を遂げたビットバンク。
挑戦を成功につなげるため廣末が大切にしていることとは。
【廣末】
私自身は、市場が大きく伸びていく産業に従事しないとダメだと思っているんですね。
流れるプールに乗って泳ぐのと、動きがないところで泳ぐのは、結果が全然違います。進むスピードも時間も。社会の流れている方向をとにかく間違わないこと。携わる業界を間違わない。
それから山登りするのにTシャツ1枚で行くわけにはいかないので、ちゃんと食料を積んだり、体力をつけるためにトレーニングをしたりして山に登るわけで、そういう初期の準備は大事ですよね。
お金もそうだし、一緒にやる仲間もそう。山登りまでの計画をちゃんと立てて、1番を目指してやる。
その上で私が重要だと思うのは「何をやるのか」を、とにかく間違えないことだと思います。ここを間違えちゃうと、伸びない産業でいくら頑張っても成果が出ないですから。