日本ヒューレット・パッカード合同会社 世界シェアトップクラスのサーバーやAIサービスを手掛けるITソリューションカンパニー 日本ヒューレット・パッカード合同会社 代表執行役員社長 望月 弘一  (2024年12月取材)

インタビュー内容

【ナレーター】
日本ヒューレット・パッカードでは、従業員それぞれが持つ個性を最大限発揮することが企業の価値創造につながると考えている。そこで、世界的に重要度が高まりつつあるDEI、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンの推進のため、2022年に掲げたのが、『ビジョン30』だ。

【望月】
今後、日本発のイノベーションをどんどん出していくためには、新しい発想を持った人たちが今いる人たちと意見を交わし、お互いに触媒となってミングル(混合)しながら新しいものを生み出していくことが必要だと思います。

『ビジョン30』が目指すところはダイバーシティで、いろいろな人が活躍できる会社です。年齢も性別も問わず、いろいろな人が言いたいことを言ってそれを受け入れ合い、新しいものを見出していきたいです。

まずは最初のゴールとして、2030年までに女性社員の比率を最低3割、女性の管理職も最低3割という目標を掲げ、日々みんなで活動しています。

企業にとって目指すところは何かを考えたときに、売上を上げて利益を上げる、いわゆるビジネスグロースというのは当たり前に期待されるわけです。

ただ、このビジネスグロースを推進しようと思うと、人の成長がとても大事なのです。人がすべての源泉ですから、ピープルグロースは欠かせません。人が成長するためには人々を取り巻く環境が大事で、これがすなわちカルチャーです。

私どもが社員のメンバーといつも共有している大事な柱は、ビジネスグロースとピープルグロース、我々一人ひとりが日々成長し続けることです。そのためには、我々を取り巻く環境がとても大事です。3つの柱を大事にしながら、いろいろな事業や施策を行っているところです。

【ナレーター】
今後、日本ヒューレット・パッカードをどのような企業にしていきたいと考えているのか。その胸中に迫った。

【望月】
日本ヒューレット・パッカードは、幅広いソリューションをお客様に提供できる素晴らしい会社だと思います。まずは社員一人ひとりがそのことを理解し、お客様にその価値をきちんとご提案できるような力を身に付けることが第一歩です。

弊社では「Admired place to Work」と言っていますが、お客様からより信頼される活動を継続していくことによって、日本ヒューレット・パッカードというこの職場を、みんなからうらやましいと思われる会社にしたいです。

そのためにはビジネスを成長させ続けなければいけないし、我々一人ひとりが日々成長を続けることも必要ですし、人々を取り巻くカルチャーも大事です。そして、ゴールは「うらやましいね」と友達や家族から言ってもらえるようになること。そんな会社になっていきたいと思います。

【ナレーター】
求める人材像について、望月は3つの要素を挙げる。

【望月】
まず1つ目は「Be Ambitious」。とにかく大志を持ってほしいなと。夢は大きければ大きいほどいいと思うんです。当然、現状と夢のギャップはみんなありますから、計画を立案し、そのギャップを愚直に埋めていく努力ができる人がいいですね。

2つ目は「Learn and Learn」と言っていますが、「Be Ambitious」のもとで学習し続けることが大事だと思います。座学も大事ですが、自分の経験から学ぶ、あるいは他人の振りを見て学ぶと。学習の機会はどこにでもあると思うので、貪欲に学び続けられる人がいいと思います。

3つ目は「Networking」です。一個人ができないことでも、仲間と協業すれば不可能を可能にすることができます。組織を超えて、あるいは会社を超えて、業界を超えてと、いろいろなつながりの中で無限の可能性が出てくると思います。人のつながりを大事にできる人に来てもらいたいです。

私の求める人材像は、「Be Ambitious」「Learn and Learn」「Networking」の3つができる人です。

■大事にしている言葉

【望月】
「本気」という言葉です。文章になっているので読ませていただきます。「本気。本気ですると大抵のことができる。本気ですると何でも面白い。本気でしていると、誰かが助けてくれる」。

これは私が社会人2年目のときに、当時在籍していた営業所の営業所長が紹介してくれた言葉です。この言葉が非常に心に染みました。20代、30代、40代、今でもそうですが、この言葉を机の横に飾って、毎朝一読してから仕事をスタートする生活を続けています。

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経営者プロフィール

氏名 望月 弘一
役職 代表執行役員社長
略歴
日本アイ・ビー・エム株式会社でキャリアをスタートし、20年余にわたり日本・アジア太平洋地域および米国本社にて営業、戦略、サービス事業等、様々なマネジメント職務に従事した後、2010年10月日本電信電話株式会社(NTT) が買収した、南アフリカのIT 大手、ディメンションデータの日本法人、ディメンションデータジャパン株式会社の代表取締役社長に就任。

以来同社のセールス、ソリューションサービス、マネージドサービス、プロフェッショナルサービス、財務、およびすべての支援部門を含む日本事業を統括した後、2015年11月レッドハット株式会社 代表取締役社長に就任、5年にわたり同社の日本における高成長を牽引。

2020 年9月1日、日本ヒューレット・パッカード株式会社代表取締役 社長執行役員に就任。2021年 6月1日、社名変更に伴い日本ヒューレット・パッカード合同会社 代表執行役員社長に就任。ITにおける幅広い知識と経験を持つ。

会社概要

社名 日本ヒューレット・パッカード合同会社
本社所在地 東京都江東区大島2丁目2番1号
設立 1999
業種分類 情報通信業
代表者名 望月 弘一
WEBサイト https://www.hpe.com/jp/ja/home.html
事業概要 コンピューター、コンピューター周辺機器、 ソフトウェア製品の開発・製造・輸入・販売・リース、ITサービス
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