ソフトバンクグループの魅力

ソフトバンクグループは1つの業種を中心に関連事業が順に拡大していくのではなく、情報産業、IT関連産業とは一見関連性のない業種、例えば半導体製造会社や、ロボットメーカーなども取り込んで成長していく点が特徴です。ソフトバンクグループの孫社長は、今後30年間で5,000社規模のグループ構築を目指すと言っています。今でさえ既に売上高9兆円を超えるスーパー企業に巨大化しています。孫社長の野望はとてつもなく巨大なもので、当分の間、目が離せません。

こうした拡大の一途をばく進している会社ですが、人材の供給は急務です。
人材の育成にも殊の外熱心で、社員教育やユニークな採用方法を持っています。
基本的に人材育成の指針は、高い志を持ち、その実現に執念を燃やせる人。変化を起こし、新しいビジネスを創り出せる人。となっています。

こうした指針に基づいて、ユニークな人材登用制度が既に動き出しています。
・ 新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」:テーマは「情報革命で人々を幸せに」です。これを軸にしてあれば何でも好きなことを提案できる制度です。社員の意志に任せて半年に1回、毎回1,200件もの提案があるようです。その内10件くらいが実際に事業化されています。
・ ジョブポスティング制度:個人の意思を組織の原動力に換えていく、新規事業や新会社立ち上げの際に、社員が挙手で参加できる制度で、挙手した社員の所属長が足を引っ張ることは一切禁止、社員が希望する新分野の事業に関わることができる制度です。

新卒者に対しても特筆すべき採用方法があります。
・ No1採用:大学での研究、部活動、ビジネスコンテスト、などジャンルは一切不問で、何かの分野でNo1になったことのある学生を募集対象としていることです。大きな目標を掲げ、No1になった経験のある人は、ビジネスパーソンとしても優秀であるという視点で採用するようです。

事業拡大に伴って、社内からの人材の登用や新卒者の採用など、とにかく何かに挑戦する人材を求めています。親方日の丸で誰かが作ったマニアルでしか動くことができない人、誰かに指示されなければ仕事ができない人は、こうしたソフトバンクグループのような会社では合わないでしょう。
ソフトバンクグループは、色々な面で魅力ある会社ですから、一度研究してみる価値はありそうです。

まとめ

前述のソフトバンクグループの沿革を見ると、創業時の1980年代から2000年にかけて、ソフトバンクは激しく浮き沈みしています。現在の繁栄のプロセスで挫折、失敗、成功の繰り返しです。

現在社長の孫氏の、知恵と才覚、そして先見性と強力なリダーシップで何度も難局を切り抜けてきました。又抜群の人を魅了する人間力は、多くの優秀なビジネスパーソンを引き付けています。そんな孫社長に見込まれたビジネスマンが巨大企業をけん引し、新ビジネスの展開を行っています。

1つの業種に留まらない企業展開を行っていますから、ソフトバンクグループって何をする会社かが説明し難いのもまた特徴です。メディアにもよく出てくる会社ですから、これからもよく注意して見ていきますと、またおもしろい断面が見えるかもしれません。

※本ページ内の情報は2017年7月時点のものです。