株式会社ヴィア・ホールディングスの企業概要と沿革

ヴィア・ホールディングスの企業概要をご紹介します。この概要を見れば、ヴィア・ホールディングスのおおよそのことはご理解いただけると思います。

株式会社ヴィア・ホールディングスの基本情報

社名    株式会社ヴィア・ホールディングス
本社所在地 東京都文京区関口一丁目43番5号
設立年月日 1948(昭和23)年2月26日
代表取締役社長 大場典彦
株式公開  東証1部(証券コード:7918)
資本金   3,696,000,000円
事業内容  外食産業

ここには名前がありませんが、ヴィア・ホールディングスの会長横川紀夫氏は実はあのすかいらーくを創業した横川4兄弟の末っ子なんです。2002年からヴィア・ホールディングスの会長に就任し、外食産業事業を軌道に乗せた人物です。ヴィア・ホールディングスを大きくしてきた方法としては、一つのブランドで多数の店舗を持つのではなく、より多くのブランドを持ち、一つのブランドでの店舗数を少なくするという方法があります。

株式会社ヴィア・ホールディングスの沿革

ヴィア・ホールディングスの沿革はこちらになります。

2016年12月 東京証券取引所市場第一部へ市場変更
2016年 9月 株式会社扇屋コーポレーションを会社分割し、株式会社 扇屋東日本、株式会社 扇屋西日本、株式会社 フードリームの3社に再編。
2015年 6月 パステルレストラン事業を譲受。
2015年 4月 株式会社 紅とん分社化。
2013年 4月 株式会社暁印刷の株式譲渡により、外食サービス専業で構成されるグループへ。
2012年 1月 株式会社R&Cと株式会社 一丁が合併。
2011年 5月 株式会社NBKの株式を譲渡。
2011年 2月 株式会社R&Cの株式を取得。
2008年 5月 株式会社暁印刷、株式会社日本システム、株式会社ワールドプランニング3社が合併。
2008年 2月 株式会社NBKがセラヴィリゾート株式会社より「北の家族」事業を譲受け。
2007年 10月 株式会社 一源の株式を取得。
2007年 3月 株式会社 紅とんの株式を取得。
2006年 1月 株式会社NBKを新設。
2005年 7月 株式会社ウィルコーポレーション(現 株式会社 一丁)の株式を取得。
2005年 4月 商号を株式会社 ヴィア・ホールディングスに変更し、ホールディングス体制へ移行。
2004年 12月 日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
2004年 12月 株式会社エンゼルフードシステムズ(現 株式会社 フードリーム)の株式を取得。
2004年 4月 株式会社扇屋コーポレーションの株式を取得。
2003年 9月 大阪下町の味お好み焼「ぼちぼち」のフランチャイズ1号店を開店。
2001年 9月 焼き鳥居酒屋チェーン「備長扇屋」のフランチャイズ1号店を開店。
1999年 7月 商号をあかつきビーピー株式会社に変更。
1988年 4月 本社及び本社工場を東京都文京区関口1-44-4に移転。
1988年 1月 本社工場印刷機設備を埼玉工場に集約移設。
1982年 6月 大塚工場を売却し、新たに埼玉県入間郡三芳町に埼玉工場を開設。
1971年 3月 飯田橋本社及び九段工場を売却し、新たに東京都文京区関口1-24-8に本社及び本社工場を開設。
1964年 9月 東京都千代田区飯田橋1-2-5に九段工場を開設。
1963年 9月 日本証券業協会に店頭登録。
1960年 1月 東京都文京区大塚6-2-5に大塚工場を開設。
1948年 2月 東京都千代田区飯田橋1-2-18に暁印刷株式会社を設立。
1944年 3月 第二次大戦の東京戦災により全工場設備を焼失。
1934年 3月 初代社長中内佐光が東京市神田区神保町に新開社活版印刷所を開業。これが当社の前身である。翌年、神田区三崎町及び四谷駅前に各分工場を開設。
(以上、株式会社ヴィア・ホールディングスHPより引用)

ヴィア・ホールディングス創業時は新聞社活版印刷所でしたが、2000年代にはフランチャイズの外食事業を展開するとともに、M&Aで会社を拡大してきました。結局2013年にはヴィア・ホールディングスのルーツとなる印刷業を手放すことにはなりましたが、これだけ大きな会社に成長できたのは、創業時の事業で培った底力が影響しているのかもしれません。

それは、ヴィア・ホールディングスの沿革を見ると、戦前から戦後の激動期を乗り越えてきたというところからわかります。工場が焼けてもまた建て直し、売却して建て直し。そういった通常の企業ではなかなか簡単にはいかない工場の新設や移転ができる身軽さが、時代の流れに沿ったヴィア・ホールディングスのビジネス展開を作り出してきたのではないでしょうか。

株式会社ヴィア・ホールディングスのコーポレート・フィロソフィーと経営理念

株式会社ヴィア・ホールディングスのコーポレート・フィロソフィー

ヴィア・ホールディングスのコーポレート・フィロソフィーはこちらになります。

シンボルマーク 人類の叡智の結晶「ピラミッド」をモチーフに、「総合力」「結束力」「永遠性」「上昇」「大志」を表現しています。 またシンボルカラーの V:「ブラック」は「宇宙=秩序、創造」を、 I:「レッド」は「心=情熱、思いやり」を、 A:「ブルー」は「水=生命、知性」を 象徴しています。 ネーミング VIAとは、「Valuable & Imaginative Addition」の頭文字の略称です。直訳すると「価値の高い、創造力に富んだ付加」、言い換えれば「世の中により新しい価値を創造していく」という意味を表しています。 またVIAという言葉は、英語で「~経由で、~を媒介として」という意味を、ラテン語で「道」という意味を持ちます。 これらの意味を合わせて、VIAという社名に「私たち独自の力を通して、世の中により新しい価値を創造し、未来への道を切りひらいていく」という意志を込めています。
コーポレートフィロソフィー・経営理念|会社案内|株式会社 ヴィア・ホールディングス

多くのブランド企業を一つに束ねるヴィア・ホールディングスの姿がより視覚化されてわかりやすいマークですね。ピラミッドをモチーフにしているところから頂点を目指すという意思を感じ取りました。

株式会社ヴィア・ホールディングスの経営理念

ヴィア・ホールディングスの経営理念はこちらになります。

心が響きあう価値の創造 経営方針 = Management Policy お客様と地域から支持され続ける店舗づくり 社員一人ひとりが活き活きと働く環境づくり 新たな企業価値の創出に挑戦する風土づくり 基準価値 = Our Belief 客数は信・客数は財・客数は実。客数こそ、未来への力なり。 行動指針 = Our Behavior 磨き込まれた清潔な店舗と誰もが安心して食事できる快適な空間のなかで、ひとりでも多くのお客様に、真心のこもった価値ある商品と笑顔あふれるタイミングよいサービスで、“また来たい”と思って頂ける、楽しい時間をご提供します。
コーポレートフィロソフィー・経営理念|会社案内|株式会社 ヴィア・ホールディングス

今までM&Aを中心に拡大を続けてきたヴィア・ホールディングスですが、最近は行動指針にもあるような「安全」に力を入れています。原材料となる食品の徹底したデータ管理や安全性に少しでも疑いのある食品についてはすぐに保健所を通して調べてもらうなど、ヴィア・ホールディングスが経営する全ブランドに対して食の安全を第一に運営しています。

また、ヴィア・ホールディングスの人材確保や育成に関しては、エイジフリー制度や確定拠出型年金制度の導入などを行っています。また、平成27年度からは、新しい人事教育制度を導入しており、ヴィア・ホールディングス従業員満足度の向上につとめています。

株式会社ヴィア・ホールディングスのグループブランド

ヴィア・ホールディングスのグループブランドについて詳しく見ていきましょう。

備長扇屋 やきとり居酒屋業態
パステル パスタレストラン
紅とん 豚もつの串焼き
いちげん 「いちげん」「とりげん」「串げん」
魚や一丁 刺身居酒屋
ぼちぼち 大阪お好み焼き・鉄板焼き
カジュアルダイニング 「ジェーンズ・ハンバーグ」など
洋食系レストラン 「オーブン亭」など
中華系レストラン 「双囍亭」など

2016年現在でヴィア・ホールディングスの店舗は直営とフランチャイズ合わせて約600店になっています。ヴィア・ホールディングスの店は、様々なバリエーションに渡っていて、数を増やすということよりも各ブランドに個性を持たせ、多様化させていく形をとっています。一つのブランドに絞ってしまうと、そのブランドの特徴となる食材に何か問題が発生した場合など、一気に経営状態が悪化してしまいますが、ヴィア・ホールディングスのような方法だと、別のレストランでカバーができるような仕組みができます。

現在のところヴィア・ホールディングスで一番の稼ぎ頭は備長扇屋で、売上げ全体の約60%を占めています。

様々な形態の外食事業を広げる株式会社ヴィア・ホールディングス

ヴィア・ホールディングスのご紹介はいかがだったでしょうか?

外食産業は競争が激化していて、生き残ることは難しいというのが現状ですが、このヴィア・ホールディングスは今までもピンチをチャンスに変えて成長してきました。このようなチャレンジする気風を持つ会社で食に関する仕事がしてみたいという人には、ヴィア・ホールディングスは最適な職場ではないでしょうか。