株式会社類設計室は、大阪と東京に拠点を置き、建築設計を主軸としながら教育や農園、宅配といった多角的な事業を展開している企業である。

本記事では、他社にはない特徴を持つ類設計室について、以下の観点からその実態を深掘りする。


  • ●事業内容と創業理念

  • ●類設計室が目指す地平

  • ●他社との明確な違い

  • ●具体的な建築事例

  • ●社員による口コミ・評判

なぜ類設計室は生まれたのか?社会の閉塞を打ち破るという創業理念に迫る!

はじめに、株式会社類設計室の基本的な概要を紹介する。

類設計室は、大阪と東京に拠点を置く会社だ。

代表取締役社長は阿部紘氏で、現在の社員数は360人となっている。

事業内容は、建築の企画・計画、都市計画などを担う設計事業部に加え、以下の多様な事業を展開している。

https://www.rui.ne.jp/profile/

営繕事業部

資産活用や設備投資計画、長期修繕計画や施設運用、維持保全などを担当する事業部

教育事業部

大阪北摂エリアを中心に6教室を展開する類塾プラス、全日制の類学舎、山林探索や本格農業、本格宿泊研修といった事業を行う自然学舎、こども建築塾やこども起業塾といった事業を行うしごと学舎の実施

農園事業部

奈良や三重での農産物の生産、産直事業、農業コンサルタントの実施

地域共創事業部

ポスティング事業や宅配網の組織化、地域モニタリングなどの実施

類設計室が創業したのは今から50年以上前のことだ。
創業メンバーは、大学時代の仲間たちで「自分たちの生きる場を、自分たちでつくる」を志した6人によって発足された。

現在代表取締役社長を務めている阿部紘氏は、類設計室が創業した当時はまだ総合化学企業の研究員として働いており、数年経過してから合流している。

「今の社会において必要なことは何か、自分たちがすべきことは何か」を常に考え、設計事務所という枠や事業の垣根に縛られず、創業当時から社会課題に向き合い続けた結果、5事業部という複合経営に結びついていると阿部紘氏は語っている。

活力を持って生きるためにも、空間や学び、食や環境を設計や教育、農園といったそれぞれの事業において追求している会社だ。

設立した当初から全社員が経営に参画できるよう、経理や財務などの情報は全て公開し、社員持株制の導入を含めて、全ての社員が経営者として組織を運営しているのも特徴だ。

類設計室が目指す地平

類設計室が掲げているのが「本源から未来をともに設計する」というミッションだ。
バブルが崩壊した後、日本は30年ほど停滞を続けている。

そんな中でも世界は大きく変動しており、半導体や生成AI、エネルギーなど、技術が大きく進化し続けている。

そのため、産業構造や地域と人のつながり、価値観の多様化を含め、私たちの生活は過去に類を見ない変化を迎えている。
そのような時代において、類設計室が追求するのが「活力」である。

・子どもたちの活力
・暮らしの活力
・地域の活力
・産業の活力

これら全てが直面している課題を解決して終わるのではなく、未来創造へとつなげていくことを目指し、類設計室では未来の活力の設計を続けている。

類設計室による未来の活力の設計は「共創」がポイントだ。

様々な共創を通じて人材や地域、産業の活性化が実現できると考えている。

類設計室が考える共創は以下の通りだ。

人材活性

子どもたちが心身ともに元気になり、地域の人たちによるまちづくりへの参加など、一人ひとりが活躍できる場をつくるために、空間や仕組みを追求する

地域活性

地域の歴史や文化を紐解いて地域の人たちと一緒に「ありたいまちの姿」を考え、ワークショップなどを通じてつながりを広げて運用後も地域全体で関わりあえる「ネイチャーポジティブなまち」を追求する

産業活性

業界の歴史や企業文化、経営方針などを深く洞察し、研究開発スピードを高め、生産性の最適化やイノベーションを促進することで、クライアントに合わせたものづくり拠点を追求する。

以上3つの共創を通じて、活力が循環し誰もが輝ける「活力あふれる場やまち」の実現を目指しているのだ。

設計の常識を覆す!発注者・利用者・設計者が一体となる独自の設計プロセスとは?

類設計室には、独自の設計プロセスが存在する。その特徴を象徴するのが「同化」という言葉だ。これは同社で頻繁に使われる言葉で、「相手と一体になること」を意味する。

具体的には、類設計室では設計をする段階で、まずは企業や自治体の歴史を遡り、年表を作ることから始めるそうだ。

・○○年に創業
・○○年に創業の地から移転
・○○年に新しい事業を展開

など、年表を作ることで企業や自治体の戦略が浮き彫りになるという。

実際に小学校の設計を担当した際には、学区内を散策したり、現地の図書館に足を運んで地域や教育の歴史を調べたりするほか、地域住民の方々への聞き込み調査を通して、子どもたちが学ぶ環境を深く理解したそうだ。

この「同化」のプロセスこそが、具体的な建築アイデアを生み出す源泉なのである。

50年の実績が物語る。学校・庁舎・病院など、人々の活力を生み出す建築事例集

ここでは、実際に類設計室が手掛けた建築事例を紹介していく。

本の森ちゅうおう

https://www.rui.ne.jp/news/21538/

東京都中央区にある京橋図書館、郷土資料室、多目的ホール、カフェなどからなる複合施設。

区が掲げている公共施設群を緑でつなぐビジョンに共鳴し、「共に創る森」をコンセプトに設計。

中央区立晴海地域交流センター はるみらい

https://www.rui.ne.jp/architecture/project/t118/

東京都中央区にある温浴プラザ「ほっとプラザはるみ」を大規模改修。

設計初期から地域住民とのワークショップを重ね、「世界に誇れる晴海ブランド」や「晴海の活動をつなぐキーステーション」というコンセプトを生み出す。

既存の良さを残しながらも新しさを取り入れた空間を実現している。

京都市立 栄桜小中学校

https://www.rui.ne.jp/project_story/pj11/

「地域のシンボルとなる、木育の学び舎」がコンセプト。

3学区が統合するため、子どもたちだけではなく地域も一体となって学び合える場になるよう新たなシンボルとして建築。

建物の中心には中庭とメディアセンターを配置し、異学年が集まる多目的室も配置している。

類設計室の評判・口コミを徹底検証!!

最後に、同社で実際に働く社員の口コミをいくつか紹介する。

入社2ヶ月目の時に参加したプロポーザルで、意識が大きく変わりましたね。 単なる作業スタッフではなく、いちメンバーとして、意匠・構造・設備どの分野においても分け隔てなく意見を求められることにも驚きました。
新人・若手が、主役になれる会社|類友トーク|類の人|採用サイト|株式会社 類設計室

プロポーザルとは、建築設計者を選定する際に、複数の提案の中から優れた内容を提案した事業者を選ぶ方式を指す。

入社して間もないころから参加できるため、多くの経験が積めると予想できる。

先輩が若手をサポートして引っ張ってくれるので、経験の浅いうちからプロジェクトに自分主体でどんどん挑戦していけるよね。
新天地を類に求めたキャリア入社組|類友トーク|類の人|採用サイト|株式会社 類設計室

若手の挑戦には不安が伴うものだが、この口コミからは、先輩社員による手厚いサポート体制がうかがえる。

学びながら成長できる環境は、安心して業務に打ち込める大きな要因だ。

若手であっても「こんなことをやりたい!」という発信がしやすい社風ですよね。
新天地を類に求めたキャリア入社組|類友トーク|類の人|採用サイト|株式会社 類設計室

一般的には若手だと意見をあまり発信できないイメージもある。

しかし、類設計室では若手でも活躍できるチャンスが多くあることだろう。

入社2年目ほどでも重要な役割を担うメンバーもいるため、モチベーションを保ちながら働ける会社だと考えられる。

若手の段階から色々なことに関わりたい人にとっては魅力的な会社と言えるだろう。